俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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比企谷宅でランチタイム

 

 

八幡side

 

 

4時間目の授業が終わり、HRも終わって、俺達は帰路に着いている。3時間目からの柊と涼風は、10分くらいは生気の抜けたような状態で授業を受けていたが、その後は何かを思いついたのか、生き生きとしながら授業を受けていた。その理由がなんなのか気になったから、授業終わりに聞いてみると……

 

 

柊『あのね!学校で食べられなくなったのなら、八幡君の家で食べれば良いじゃんって考えたのっ!!そしたら私達も八幡君もハッピーでしょ?』

 

 

何ともまぁ幸せな思考をしている。まぁ俺自身、2人の弁当が食べられないのは嫌だからこの案に反対はしなかったし、今家にはカマクラしか居ない。親父も母ちゃんも仕事だし、小町も中学だから居ない。静かに過ごすのならウチが1番だろう。

 

 

ウキウキしながら授業を受けていたのだが、4時間目からはあの3人も教室に戻って授業を受けていた。クラスメイトも目の前にいる中では悪口を言えないからか、かなり静かな状態だった。まぁ授業中に騒がしくするなんて以ての外だけどな。

 

授業が終わってHRになると、平塚先生から連絡事項を伝えられた。今日の午前授業に伴って、明日以降の登校は追って連絡をする事になった。つまり、冬休みがこのまま普通に始まるかどうかは分からなくなったって事だ。ヤバい、このままだと滋賀の別荘計画が無くなる………

 

 

柊「まさか午前授業になるなんて思わなかったよ。けれど、八幡君と静かにお弁当食べられるから、結果オーライだよね♪」

 

涼風「はい、お姉様。とても素晴らしい結果となりましたね♪」

 

八幡「平塚先生から連絡受けた時、絶望に満ちた顔してた奴等がよく言うよ。けどまぁ、外出自粛の指示にならなかっただけ良かったかもな。そうなったら本当に弁当が食べられなくなってたな。」

 

柊「大丈夫、寄り道してるだけだもん!八幡君の家は私達の家の通り道なんだから!」

 

八幡「無理あるだろ、本来の帰り道別方向だし。」

 

涼風「……そういえば、私達が八幡さんのお家にお邪魔するのはこれで2回目ですね。目の前までは何度も来た事はありますが、中に入る事は滅多にありませんでしたね。そこからは普通の登校でしたから楽しみです♪」

 

八幡「まぁ寛ぐ事はできると思う。今は誰も居ないし、猫1匹居るだけだから。」

 

柊「カマクラちゃんだよね?この前写真見せてもらったけど、良い顔してるよね〜。」

 

八幡「まぁ最近は割と俺にも構ってくれるようになったな。前までは太々しい態度してたが、今は割と大人しくなってきてる。俺の膝の上にも乗ってくるしな。多分2人なら大丈夫だろ。」

 

柊「猫ちゃん触り放題だね〜♪」

 

涼風「その前にお弁当です!」

 

 

まぁ、こんな感じの帰路に着いている。他の奴等はどうかは知らんが、俺等はいつも通りの帰りを送っている。違うとすれば、あの3人だろうな。今頃お通夜のような雰囲気で帰ってんだろうな、絶対。

 

 

ーーー比企谷家ーーー

 

 

柊「着いた〜♪」

 

八幡「待ってろ、すぐ鍵開けるから。」

 

 

俺は鍵を開けてから中に入った。2人も俺に続いて中に入ってくると、奥からカマクラが出てきた。

 

 

涼風「この子がカマクラちゃん、ですか?」

 

八幡「あぁ、そうだ。」

 

柊「へぇ〜意外と凛々しい顔つきだね。」

 

八幡「カマクラ、腹減ってるか?」

 

カマクラ「にゃ〜。」

 

八幡「つっても猫の言葉なんて分からんから、用意するだけなんだけどな。待ってろ、用意してやるから。2人も上がってくれ、居間のテーブル席に座っていいから。」

 

柊「うん、分かった。」

 

涼風「分かりました。」

 

 

俺は居間に行ってカマクラのエサと水の用意をして床に置いた。カマクラは待ってましたと言わんばかりに食いついた。

 

 

柊「じゃあ、私達も食べよっか。」

 

八幡「楽しみだ。お茶淹れようと思ってたけど、2人はお茶とかも水筒に入れて用意してくれてるから、俺が用意する必要もないんだよな。」

 

涼風「スープやお味噌汁は温かい方が美味しく頂けますから。さぁ、頂きましょう。」

 

八幡「今日も美味しく頂くとしますか。」

 

 

その後は俺と柊と涼風の3人(カマクラも入れれば3人と1匹)で楽しく昼食を取った。時間に囚われない昼食ってやっぱり良いもんだよなぁ………学校だとこうも行かないからなぁ。しっかし………はぁ〜味噌汁美味ぁ………

 

 

八幡「俺よく思うんだが、3人とはいえよく重箱に入った弁当を全部食べ切れるよなぁ。2段重ねでもかなりの量だろ?2人もかなりギリギリなんじゃないのか?」

 

涼風「私達はそこまでギリギリではありませんね。八幡さんが美味しく食べるのを見ながら食事していますので。」

 

八幡「じゃあ俺も、これからは2人の美味そうに食べるところを観察しながら食べる事にするか。」

 

柊「ふふっ、八幡君になら見せても平気だよ〜。」

 

涼風「けど、確かに不思議ですね。お姉様は満腹になりますか?私は丁度いい具合に満たされますが。」

 

柊「私も涼風と同じ。八幡君がたくさん食べてくれるからかな?」

 

八幡「そうか………じゃあ今度は2人が食べられなくなるまで待ってみるか、どのくらい食べられるのか見てみる事にする。」

 

柊「食べてるところ見られちゃうよ涼風、上品に食べる練習しなきゃね♪」

 

涼風「は、はい、お姉様!」

 

八幡「冗談だよ、一緒に食った方が美味いからな。それに、見ながらでも食事は出来る。」

 

 

 

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