俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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聖夜前の晩御飯も共に

 

 

涼風side

 

 

全校集会が終わり、HRと帰りの挨拶を終えた私達は帰路に着くところです。今年の学校はこれで見納めになりそうです。来週には滋賀の別荘に行きますからね、その準備も始めないといけませんね。

 

あっ、そうでした!今日は八幡さんを家に招待しようと思っていたのでした!今日は泊まりでは無いので、お誘いは帰りにしようとお姉様と話し合って決めたのでした。

 

 

柊「涼風、八幡君、準備終わった?」

 

八幡「俺は終わってる。涼風は?」

 

涼風「私も終了しました。お待たせしてすみません、お姉様、八幡さん。」

 

柊「そんなに待ってないから気にしないの。じゃ、帰ろっか。そうそう八幡君、今日この後って空いてるかな?」

 

八幡「この後?予定は無いが?」

 

涼風「実は昨日、私とお姉様でケーキを作ったんです。今日は25日のクリスマスですから、ご一緒にと思ってたのですが、如何でしょう?」

 

八幡「2人の作ったケーキなら美味いに決まってるし、喜んで行かせてもらう。因みに何ケーキを作ったんだ?」

 

柊「ふっふ〜ん、聞いて驚かないでね?ショートケーキを作ったんだけど、1番下の外側のスポンジ層をタルト生地に変えてるんだ!だからケーキとタルト、2つの味が楽しめる仕組みになってるの♪」

 

八幡「……メッチャ美味そう。」

 

 

ふふふっ、どうやら八幡さんもどんなものか想像がついたようですね。

 

 

涼風「では八幡さん、早速参りましょう。今日は泊まりではありませんから、時間がありません。早くしないと日が暮れてしまいます!」

 

柊「そうそう、涼風の言う通り!ケーキは逃げないけど、時間はどんどん逃げてくから早く行こっ♪」

 

八幡「あぁ、じゃあ行くか。」

 

 

ですがどうしましょう?ケーキを食べるのは勿論なのですが、食前でしょうか?それとも食後の方がよろしいでしょうか?少し悩んでしまいます。

 

 

ーーー夜十神家ーーー

 

 

柊「八幡君、今日は晩御飯食べてく?」

 

八幡「なんか今日晩飯食べたいって言ったら、チキンとか出てきそうな予感がするんだが?俺の予想ってどう?」

 

涼風「ど、どうでしょうか?」

 

柊「どうだろうね〜?」

 

八幡「誤魔化してるのかどうかは分からんが、これで家におじさんとおばさんが居たら絶対に食べて行けって言われるだろうな。『折角のクリスマスなんだから八幡君にも料理をご馳走したいんだ!』って言いながら。」

 

柊「お父さんにとっては八幡君はもう息子みたいな感じなんじゃない?私達から見ても、八幡くんと一緒に居るお父さん、すごく生き生きしてるもん。」

 

涼風「そうですね。確かにお父様は普段からああいう方ではありませんし。」

 

柊「じゃあ、お父さんの答え次第っていう事で!もし八幡君に食べてもらいたいって言ったら晩ご飯ウチで食べよ!ダメって言ったら八幡君を素直に家に帰してあげるっ!」

 

八幡「素直に帰してあげるって何?」

 

涼風「あはは………」

 

八幡「それによ、おじさんがダメって言うところを見た事あるのか?俺に関係してる時で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「八幡君、今日の晩ご飯はウチでだね♪」

 

涼風「楽しく食べましょう♪」

 

八幡「答え出てんじゃねぇかよ。」

 

 

そう雑談をしながら私達は家の中へと入った。宮間さんがお出迎えをして下さり、上からお父様が降りて来ました。

 

 

御影「おや、八幡君。おやすみ前に来るなん……いや、そう言えば明日からだったね。今日が年内最後の日だったんだっけ?」

 

八幡「はい。」

 

御影「という事は今日は泊まりかい?」

 

八幡「いえ、今日は2人にケーキを食べないかと誘われたので、来ました。」

 

柊「それでさお父さん、質問なんだけどいい?」

 

御影「ん?何だい?」

 

涼風「お父様は今晩のお食事、八幡さんとご一緒したいかそうでないか、どちらですか?」

 

御影「え、なにその究極の2択みたいなの?それってどっちかじゃないとダメなの?」

 

柊/涼風「ダメ(ダメです)。」

 

御影「どっちかって言われたらそりゃ一緒に食べたいに決まってるじゃないか。八幡君とは週末ずっと一緒に食事をしてるんだ、今更ご一緒したくないって方がおかしいよ。でも、何で急にそんな事を?」

 

柊「はい、八幡君今日はウチでご飯ね〜♪」

 

八幡「分かり切ってた回答をどうも。」

 

御影「………どういう事?」

 

涼風「はい、実は………」

 

 

私はお父様に事の顛末を説明しました。するとお父様は納得した表情をされてましたが、ホッとした顔もされてました。

 

 

御影「あぁ〜良かった!これで遠慮して欲しいなんて言ってたら今日どころかこれからが危なくなるところだったよ………」

 

柊「けどそんな事は〜?」

 

御影「言うわけないけどね〜!」

 

柊「さっすがお父さん♪」

 

八幡「テンション高いなぁ………」

 

涼風「偶にこんな風に息が合う時があるのです、お父様とお姉様は。」

 

八幡「何となく分かる気がする。」

 

御影「あっ、じゃあ今日の料理を確認しないとね。宮間、今日のメニューは何だったかな?」

 

宮間「本日はクリスマスですので、ローストターキーがメインとし、サーモンと玉ねぎのカルパッチョ、エビとマッシュルーム、タコとブロッコリーの2種類のアヒージョ、生ハムとモッツァレラチーズ、アボカド、トマトとオリーブの3種のバケットでございます。」

 

御影「うん、ありがとう。そこに2人の作ってくれたケーキがあれば充分満腹になりそうだね。」

 

 

こうして八幡さんは私達と一緒に晩御飯を食べる事になりました♪

 

 

 

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