俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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どうするのコレ?

 

 

八幡side

 

 

ーーー夜十神邸ーーー

 

 

ふぅ………なんて濃い数時間だったんだ。

 

 

御影「………ふぅ、まさか家に帰ってから飲む紅茶がこんなにも美味しく感じるなんてね。それもこれも、八幡君の今持っている茶器と原石達のおかげだね。ホント、驚かされたよ。」

 

八幡「全くですね、全ての金額を合わせただけでも最低6000万円もするなんて……しかも茶器に関しては美術館に見せたら跳ね上がる確率大と来ましたし。恐ろし過ぎますよ。」

 

 

俺は茶器も宝石達も売る事はせずに、持ち帰る事にした。持ち帰ると言っても、どうするかまでは決めていない。だってどうすりゃいいんだこんなの?今までは価値とか分からなかったのもあるが、鞄の中にしまったままだったが、これからはそういうわけにはいかない。だって片や国宝、重要文化財とまで言われていて、今まで見つからなかった幻の4つ目の茶器。

 

そして片や、色とりどりの水晶達。中でも透明な水晶に1つの突起があるのだが、その突起の価値がとんでもない。レインボー水晶というらしいが、それだけでも100万円以上の価値だ。

 

 

御影「それで八幡君、どうするつもりなんだい?持ち帰った茶器と原石達。」

 

八幡「あー………此処で預かってもらうっていうのはダメですか?ウチじゃあ飾る場所も無いので。俺の部屋にも多少はあるかもしれませんけど、そのまま置くというのも罰当たりな気がしますし。」

 

御影「ならショーケースを買ってその中に入れて飾るというのはどうだい?それなら困らないんじゃないかな?」

 

八幡「確かに困りはしませんけど……」

 

御影「それにケースの費用はこっちで持つからさっ!提案したのは僕だしっ♪」

 

 

なんか楽しそうっていうか嬉しそうだな……きっとアレだな、『八幡君の為にお金を使える!枕以来何も強請ってこなかったからこれはチャンス♪』とでも思ってるんだろうな。けどショーケースって高いんじゃなかったか?

 

 

八幡「でも、ショーケースって高いんじゃなかったでしたっけ?この家の財力なら全く問題無いんでしょうけど、買うにしても高過ぎるのは俺も嫌ですよ?元々ショーケースってそこそこ良い値段しますし………」

 

御影「そうだね〜……そこは八幡君と相談かな。相談した上で気に入ったのを買うって事でどう?」

 

八幡「………アレ、なんか買う方向で話が進められてるような?」

 

御影「っ!そんな事は無いよ?あっ、そうそう!八幡君ならどんなのが良いんだい?色々あるでしょ?お店屋さんでお客さんが見れるような床に置くタイプか、コレクションみたいに机とかに置けるタイプとか色々あるよ?」

 

八幡「今の話の流れからするなら机の上とかに置けるタイプのですね。大きいケースがドンッとあっても部屋がかさばりますし。」

 

御影「じゃあそれを後で見てみないかい?八幡君の意見も聞きながら決めようじゃないか。」

 

八幡「あの、おじさん?」

 

御影「ん、何だい?」

 

八幡「こんな言い方したら、なんだか俺が悪者みたいになりますけど、おじさんってそんなに俺の為にお金使いたいんですか?」

 

御影「え、そうだよ。」

 

 

わぁ〜曇りの無い眼。

 

 

御影「だって八幡君ちっとも欲しい物とか言ってくれないじゃないか!何か買おうにも八幡君が喜ぶ物が想像出来ないから買うに買えないんだよ!八幡君もう少し貪欲になりなよ!」

 

八幡「え、なんで俺怒られてるの?」

 

柊「ふぃ〜ちょっと一休m……あっ、八幡君だぁ〜♪」ダキッ!!

 

 

自分の部屋から休憩がてら何かをしに来たのか、柊が居間に来た。そして俺を見つけた途端に抱き着いて、ご自慢のたわわを押し付けてくる。うむ、くるしゅうない。

 

 

八幡「よう柊、課題か?」

 

柊「うん、後もう少しで終わるけど少し休憩。そしたら八幡君が居るんだもん!これは休憩時間延長にするしか無いよね♪」

 

八幡「そうか、それは仕方ないな。」

 

柊「うん、仕方ないのっ♪」

 

御影「あはははっ、柊は本当に八幡君が大好きだね。入った時のテンションと八幡君を見つけてからのテンションの違いが凄いよ。」

 

 

確かに。普通の目からキラキラに変わってた。

 

 

柊「そういえば今日は鑑定しに行ってたんだよね?どうだったの?」

 

八幡「青い茶器あったろ?アレが名器中の名器らしくてな、国宝、重要文化財として登録されている品の1つで幻の4つ目だったらしくて茶器として見ただけでも5000万円〜1億円だとよ。」

 

柊「え、何そのとんでも価格………」

 

八幡「しかも美術館に見せてもらったらもっと上がるってよ。まぁやるつもりは無いけどよ。そして宝石なんだが、差額はあるとしても、合計で1000万円だった。」

 

柊「………嘘ついてない?」

 

八幡「俺が今まで柊に嘘は「ついた事なんて無いよ?けどさ、信じられないんだよ?この気持ち分かるよね?」………まぁ、俺も聞いた時は嘘だって思った。でも事実、おじさんも俺の隣で聞いてたからよ。」

 

柊「す、凄いねそれ………それで原石はどうしたの?売っちゃったの?」

 

八幡「いや、どちらも持ち帰って来た。そんで今どうするかっておじさんと話してたところだ。ショーケースの中に入れて飾るって案が出て、検討してる。」

 

柊「……うん、私もその方が良いと思う。原石はまだいいとしても、茶器を美術館なんかに持って行ったら、八幡君有名人どころじゃないよ?そんな事したら今頃時の人だからね?」

 

 

うん、俺もそれは嫌だ。

 

 

 

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