俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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八幡、ついに………

 

 

柊side

 

 

まだっかな〜まだっかな〜♪八幡君早く来ないかなぁ〜早く一緒に帰ってお菓子食べながらお話したいなぁ〜♪うふふっ、楽しみだなぁ〜!けど、この学校に近くなるにつれて段々と視線が集まってるんだよね〜。どうしてだろう?他校生徒が来るのが珍しいのかなぁ?………っ!もしかして今朝のアレかな?雑誌に載ってた事で噂が広まってるとか!?だとしたら少しだけ恥ずかしいかも///

 

 

柊「着く前に連絡した方が良かったかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子1「あ、あの……少しいいですか?」

 

柊「え?私?」

 

女子1「は、はい!ちょっと聞きたくて……この雑誌に載ってるのって………」

 

柊「雑誌………あぁ、なんか載っちゃってるみたいなのよね。うん、それ私。」

 

女子2「や、やっぱりそうだ!うわっ、綺麗だしスタイル良い〜!」

 

女子1「背も高い〜モデルさんみたい!」

 

柊「そ、そう?」

 

 

何だろうなぁ……嫌な気分じゃないけど、こんな風に言われるのはあまり慣れてないんだよね〜。

 

 

男子1「おぉ、もしかしてこの人が雑誌載ってるって噂の美人女子高生?」

 

男子2「メッチャ可愛いじゃん!しかも……雑誌で見るよりも迫力あるな!」

 

男子1「なぁ、俺達これから遊びに行くんだけど、よかったら君もどう?一緒に行かね?」

 

 

………この男子達は嫌。明らかに私の身体しか見てない。八幡君とは大違い。私の嫌いな人種。

 

 

柊「ごめんなさい、人を待ってるんだ。」

 

女子2「もしかしてその人って、ウチの学校の2年生の人じゃない?ホラ、葉山先輩と同じクラスの。」

 

女子1「あぁ〜居た居た!名前は分かんないけど、確かこの雑誌にも………あっ、この人この人!」

 

 

雑誌にはやっぱり八幡君も映っていた。出来ればそのページだけ貰いたいけど、無理だよね。

 

 

男子2「えっ、マジ!?こんな目のヤバい奴と待ち合わせ?止めといた方がいいって!何されるか分かんね〜よ?ww」

 

男子1「そーそっ!こういう目してる奴ってマジでヤバそうだしっwwもしかしてヤクでもやってんじゃねww」

 

女子1「ちょっと、言い過ぎじゃない!」

 

女子2「そうだよ!此処に居ないからって言っていい事じゃないでしょ!」

 

男子2「別にいいだろ、それに見ろよこの目!腐ってやがるぜww」

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パシィンッ!!

 

 

男子2「いって!!おい、何すんだよ!!」

 

柊「何って?貴方の頬を叩いただけだけど?」

 

男子1「おいおい、いきなり何すんだよ。俺等何も悪い事してねぇだろ。」

 

女子1「してたでしょ!先輩の事バカにしてたじゃん!だからでしょ!」

 

女子2「そうだよ!本当の事だったとしても、それをバカにするのは最低だと思う!!」

 

男子2「っ、んだよ!?本当の事言って何が悪りぃんだよ!!大体こんな目の腐った野郎なんて、近づきたいとも思わねぇよ!!」

 

柊「っ!!このっ「柊。」っ!は、八幡君!!」

 

八幡「悪い、遅くなった。で、何やってんの?」

 

女子「じ、実は………」

 

 

八幡君が来て、少しこの場に静けさが訪れて、総武高校の1年生?の女子が八幡君に事情を説明してくれた。それを聞いた八幡君は………

 

 

八幡「ふぅ〜ん、あっそ。俺にはどうでもいいわ。柊、さっさと行こうぜ。」

 

柊「えっ、う、うん。」

 

女子2「で、でも先輩!先輩の事バカにしてましたけど、いいんですか?」

 

八幡「別に?その程度の事しか考えられないくらい頭の中が幸せなんだろ?なら構う必要ねぇだろ。偏差値10以下だろうしな。」

 

男子2「ちょっと、それは流石に言い過ぎじゃないっすか?」

 

八幡「あん?俺の事を目が腐ってるだの言った奴に言われたくねぇよ。それとも何か?もっとドストレートに言って欲しいのか?これでも言いたい事を抑えてやってるんだぞ?」

 

男子1「お、おい……もうやめとけって。ムキになんなよ。」

 

男子2「うるせぇよ!何ビビってんだよお前!こんな貧弱そうな人、何言っても大丈夫だって!」

 

男子1「お、おい!」

 

八幡「そうか、じゃあもう抑える必要もねぇか。」

 

男子2「抑える抑えるって何言って「うるせぇよクソガキ、さっきからよ。」うぐおっ!!?」

 

柊「っ!?」

 

 

私は今、八幡君がしている事に驚きを隠せなかった。だって………だってあの八幡君が胸倉を掴んでるから。それも今までの怒り方がお遊びみたいに思える程、表情にも怒気を漂わせていた。

 

 

八幡「さっきから下手に出てりゃあ良い気になりやがって………俺はよ、今日1日ずっと機嫌が悪いんだよ。だからずっと抑えてたのに………お前何?調子に乗らないと生きていけないの?ずっと煩くしてないと生きていけないの?悪口言わないとやってけないの?」

 

男子2「うぐっ……ぐっ、うぅぅ!」

 

八幡「どうでもいいけどよ、お前今のこのやり取りで友達3人居なくなったからな?お前等も今この出来事、クラスの連中とか友達に話してやれよ。」

 

男子2「ま、待てよ!何でそこまで「お前が人の悪口を平気で吐くような奴なら、吐かれる側になってみろよ。どんだけ惨めな思いになるのか少しは分かるってもんだ。そのくらい安いもんだろ?」こ、このぉ……」

 

 

………もう、いい。

 

 

柊「八幡君、もう止めて。」

 

八幡「っ!柊………あぁ、悪かった。そうだな、これじゃあの時と一緒になる。それはゴメンだ。」

 

柊「……うん。」

 

男子2「はぁ…はぁ…やっと離したか。おい、覚悟は出来てブフォッ!!?」

 

八幡「………え?」

 

柊「………え?」

 

女子1/2「………え?」

 

男子1「お前、いい加減にしろ!!マジでふざけんなよ!!先輩が許してくれたんだからもう止めろよ!!先輩が抑えてたって言ってたけど、俺が言ってやるよ!!先輩の目が腐ってるってんなら、お前は頭の中と性根が腐ってるんだよ!!!この蛆湧き頭がっ!!!」

 

 

わぁ………ホントにストレートに言ったね。けど、彼のおかげでスッキリしたかも♪

 

 

男子1「先輩、すみませんでした!!俺も先輩の悪口言ってたんで、その………」

 

女子1/2「すみませんでした!」

 

八幡「あぁ〜まぁ素直に謝ってくれたし、もういいって。じゃあ柊、帰ろうか。」

 

柊「うんっ♪」

 

 

その翌日、放課後の騒ぎを報告した男子1によって、男子2は1週間の停学になったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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