俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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始まる学校

 

 

柊side

 

 

冬休みが終わって今日は新学期初日の登校日っ!だから今は八幡君の家に向かってるんだ♪八幡君の家まで行く時は宮間さんが送ってくれる。そこからは歩きで通ってるの。皆も恋人と過ごす時間は少しでも長い方が良いと思わない?

 

 

柊「今日からまた学校だよ涼風〜やっと八幡君にお弁当を食べてもらえる日々が来たんだよ!」

 

涼風「はい、お姉様!昨日はとてもワクワクしながら寝ていました。おかげで今日はとても良いお弁当に仕上がったと思っています!」

 

柊「おっ、涼風もそう思う?私もなんだ♪」

 

 

朝に涼風と一緒に作るお弁当は、今や私達にとって楽しみの1つでもある。これがもし無くなっちゃったら半分くらいやる気無くなっちゃうかもしれない。だってお弁当作る為に学校行ってるんだもん!アレ、逆かな?

 

 

宮間「お嬢様方、到着しました。」

 

涼風「ありがとうございます、宮間さん。」

 

柊「どうもありがとう〜♪」

 

 

ガチャッ

 

 

おっ?

 

 

八幡「おはようさん。」

 

柊「おはよぉ〜八幡君、今降りるね〜♪」

 

 

やった、今日は私がいっちばん!

 

 

涼風「おはようございます、八幡さん。今日からまた学校ですね。」

 

八幡「そうだな。」

 

柊「嫌な事起きなければ良いね。」

 

八幡「こら、そういう事言うなっての。言ったら本当になっちゃうかもしんないだろうが。」

 

柊「あらら、じゃあ撤回します!!良い事が起こりますようにっ!!」

 

涼風「お姉様ったら………」

 

八幡「そんじゃお願いも済んだ事だし、行くか。」

 

柊/涼風「うん(はい)♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「八幡君はどうなると思う?あの3人。」

 

八幡「まっ、今後の学校生活は静かになるんじゃないのか?葉山のグループにいるって形にはなってるが、表立って派手な行動は出来ないだろう。寧ろ出来るとは思えない。」

 

涼風「そうですよね、全校生徒の噂の的ですからね。今最もこの学校で注目されているのは彼女達でしょうから。」

 

八幡「まぁ俺達はいつも通り過ごす事だけ考えよう。他の事したって別に意味無いしよ。」

 

柊「そうだね。平穏平和が1番♪」

 

涼風「はい、その通りです。」

 

 

そうだよね、特にこれまでと変わらないよね。変わる必要も無いしね。

 

 

ーーー2-F組ーーー

 

 

ちょっとはあったかいかなぁ〜外よりはマシかも。それにしても皆久しぶりに会うから会話が弾んでる。冬休み前よりかは良い雰囲気になってるみたい。あの3人のせいで冬休みになる前は酷かったしね〜まっ、自業自得なんだけど。

 

 

戸塚「八幡〜、夜十神さん達もおはよう!明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。」

 

八幡「おう、よろしくな戸塚。」

 

柊「おはよう戸塚君、今年もよろしく〜。」

 

涼風「よろしくお願いします。」

 

戸塚「皆久しぶりだよね。お休みはどうしてたの?僕はテニスなんだけど。」

 

 

戸塚君テニス好きだよねぇ〜。冬休みもテニス三昧とは恐れ入りました。

 

 

八幡「俺は………登山したな。」

 

柊「私と涼風は街歩きかなぁ〜。」

 

戸塚「へぇ〜そうなんだ!登山かぁ〜僕も今度挑戦してみようかなぁ!」

 

八幡「富士山とかやめとけよ、やった事ない奴が登る山じゃないと思うし。」

 

戸塚「うん、そうするよ。」

 

 

うん、これなら普通に学校生活を送れそう♪普通に授業を受けて、普通にご飯を食べて食べさせて食べさせてもらって、普通に下校。うん、良いね♪

 

ふんふふ〜ん♪

 

 

八幡「お決まりだが、朝から全校集会とはな……柊と涼風は兎も角、俺には数学教師の授業同様で催眠術に聞こえるんだよなぁ。」

 

柊「もう、八幡君ったら〜。」

 

戸塚「校長先生の言葉なんだから、しっかりと聞かないとダメだよ?」

 

八幡「分かってはいるんだけどな、徐々に慣れてくるとはいえ冷たい床にずっと体育座りするんだぞ?流石に嫌にもなるだろう。」

 

柊「それは何となく分かるかも………」

 

涼風「お姉様………」

 

八幡「まぁ集会さえ乗り切っちまえば普通の授業になるんだ、話の長い授業だと思えばいいだろ。」

 

 

八幡君、身も蓋もないよ……

 

その後教室にはあの3人が入って来たけど、やっぱりというか何というか少し静かになったけど、それだけだった。あとはいつも通り……でもなかった。八幡君と涼風から聞いたけど、あの3人は集まる事をせずに1人で机に座ったまま特に何もしていなかったみたい。携帯も弄らずただ座ってるだけ。多分弄ってたらまた何か投稿してるって皆から勘違いされるかもって思ったからかな?まぁ今更だけどね。それを気にした所でどうにかなる話でもないしね。

 

あっ、予鈴だ。先生来るから静かにしとこっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平塚「諸君、おはよう。誰1人休む事なく全員出席になった事を私は嬉しく思う。さて、今日の予定だが授業の変更は特に予定されていない。なので冬休み前に言った通りの時間割になる。君達なら既に友人から何が必要かどうかの確認はしていると思うから、その辺は心配していない。HRが終わり次第全校集会を行う。一応言っておくが、話をしている最中に居眠りをしないように。」

 

 

分かった八幡君、居眠りはダメだからね?

 

 

 

 

 


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