俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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挨拶

 

???side

 

 

???「そろそろ俺が出向く時だな。アイツ等の周囲もかなり悪くなった事だろう。それに、あの比企谷とかいう男、家は平凡、育ちも平凡、資産も平凡、何もかもが平凡だ。あんなどこにでも生えるような草木のような奴にあの場所は不釣り合いだ。私が【格】というものを教えてやらねばな………おい、車の用意をしろ。」

 

「はっ。」

 

 

くくくっ……精々頭の中身は平凡でない事を祈るぞ、比企谷八幡。

 

 

ーーー総武高校ーーー

 

 

「到着しました。」

 

???「あぁ……何とも見窄らしい建物だ。夜十神家に生まれたならば、名門校に行くのが普通だというのに………嘆かわしいな。こんな何処にでもあるような普通の学校に通っているなんて………」

 

 

しかしまだ来ぬのか?むっ!

 

 

柊「〜〜〜」

 

涼風「〜〜〜」

 

八幡「〜〜〜」

 

 

ほう、今は3人なのだな。これは好都合。邪魔者は2人の真ん中にいるあの雑草だけと見た。ならば正面からで良かろう。ふっ、俺の前で平伏すが良い……

 

 

???「おい貴様、止まれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「んで、今日のメニューって何なんだ?」

 

柊「今日はビーフストロガノフだよ♪なんかちょっと久しぶりかも、牛肉料理!」

 

涼風「普段は煮込みや炒め物が多かったですからね。その分新鮮に感じます。」

 

八幡「あぁ、少し楽しみだ。食べた事ないし。」

 

???「貴様等、この俺を無視するとはどういう了見だ!!!」

 

八幡「え、俺達ですか?」

 

???「貴様等以外に誰が居る!!」

 

八幡「他の奴かと思ってたので。後俺達すぐ帰りたいので、絡んでくるの止めてもらえます?ハッキリ言って迷惑ですし邪魔です。」

 

???「迷惑、邪魔?お前は誰に物を言っている?この俺にそんな事を言ってタダで済むと思っているのか!?」

 

八幡「……アンタ誰です?」

 

???「フンッ、俺の名前なんて言わずともその2人がよぉく知っている。」

 

八幡「………らしいけど?」

 

柊「知らないよ、あんな気持ち悪い人。」

 

???「………へ?」

 

涼風「私も存じ上げません。見た事も会った事も会話した事もありません。」

 

???「な、何だとっ!?お前等、私の事を知らんと言うのか!?」

 

柊「知るわけないじゃん!」

 

涼風「姉と同文です。」

 

 

お、おのれぇ………どこまで俺を侮辱すれば気が済むのだ!!!まさかここまで教養がないっていないとは思わなかったぞ!!!

 

 

八幡「なぁ、もう行っていいか?こっちも暇じゃないんだよ。お前の1人漫才に付き合ってられる程、待ってられないんだよ。」

 

???「良い気になるなよ、ならば教えてやる。俺は泰納(やすな)宰安(ざいあん)!!誇り高き泰納グループの御曹司だ!!」

 

八幡「泰納グループ………」

 

泰納「どうだ、自分の無礼を詫びる気になったか!!今なら土下座をしてやれば考えてやらなくも「なぁ、知ってるか?泰納グループって。俺知らん。」な、何!?」 

 

柊「聞いた事はあるよ。けど最近は経営不振が続いてるってお父さんが言ってた。」

 

涼風「はい。詳しくは知りませんが、あまり良い噂は聞きませんね。」

 

八幡「………だそうだが?」

 

 

何なんだコイツ等!!?無礼にも程がある!!泰納グループの御曹司であるこの俺に向かってなんて口の利き方だ!!姉妹の2人はまだ分かるが、この男には身の程を弁えろと言いたいものだ!!

 

 

泰納「フンッ、教養がなっていないようだがまぁいい。貴様等に話がある。何、簡単な事だしすぐ終わる。比企谷八幡、お前はそこの2人と金輪際関わらないでもらう。」

 

八幡「………は?」

 

泰納「当然意味は理解「出来るわけねぇだろ。お前の脳みそ腐ってんのか?」な、何だとっ!?貴様、私を愚弄するか!!」

 

八幡「大体いきなり現れて何なんだよ、こっちはお前の事なんて知らんし関わろうとも思ってねぇんだよ。どこぞのお坊ちゃんだか知んないが、これ以上突っかかって来るんだったらこっちも出るとこ出るぞ?」

 

 

チッ、此処で騒ぎになるのはマズイ………だが、ククククッ、良い事を思いついた。

 

 

泰納「まぁ今日の所は挨拶程度で終わらせてやる。そして予言してやる、君は自分から俺の所に来る。絶対にな!!」

 

 

そして俺は車に乗り込んで総武高校を後にした。ククククッ、アイツの顔が目に浮かぶ………絶望した顔で俺に向かって媚び諂う顔がなぁ………

 

 

泰納sideout

 

八幡side

 

 

何だったんだアイツは………まぁいい、関わらないでおこう。このクソ忙しい時にあんなバカみたいな奴に構ってられるか。

 

 

八幡「さて、行くか。」

 

柊「うん、そうだね。」

 

涼風「はい。」

 

柊「けどさ、本当にいきなりだったね。名前忘れたけど、あの人って何しに来たんだろう?」

 

涼風「最後に挨拶と言っていましたが、とてもそうには思えませんでした。」

 

八幡「まっ、放っておいても大丈夫だろう。今の所アイツから何かされてるってわけでも無いしな。されたらその時考えれば良い。」

 

柊「八幡君、あんまりやり過ぎないようにね?」

 

八幡「分かってる。あくまであっちが仕掛けてきた時だけだ。俺からは何もしない。」

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うわけで今回の新キャラは【魔弾の王と戦姫】に出てくるザイアン・テナルディエです!!

いやぁ、彼のキャラ出すの苦労しました………ちょっと変かもですけど。

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