俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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依頼と謎

 

御影side

 

 

???『ふぅ〜ん……つまり私はその子を見ていれば良いのね?それも遠巻きに。』

 

御影「君が納得出来ないのも分かる。けどそうでもしないと相手がどう出るか分からないからね、頭のキレる人だったら君の存在は把握してるだろうし、悪ければ君の存在なんて目もくれてないさ。けど頼むよ。」

 

???『いいわ、引き受けてあげる。私も暇だったからちょうど良いわ。もしも何かあったら私が動いてあげるから安心しなさい。当然、犯罪扱いでね。』

 

御影「助かるよ。それで装備なんだけど『警棒1本で充分よ。私を誰だと思ってんのよ?元警察の警視長で現役のICPOの捜査官よ?』……要らないお世話だったね。」

 

???『兎に角任せなさい。それにアンタも知ってるとは思うけど、私は夜の方が得意なの。昼は寝てる事が多いもの。』

 

御影「ははは、頼もしいよ。じゃあね。」

 

???『えぇ、また。』

 

 

ふぅ………引き受けてくれてよかったよ。正直彼女以外に護身や警護で頼れる人は居なかったからね。彼女なら確実だし。

 

 

御影「さて、僕もお風呂お風呂〜♪」

 

 

御影sideout

 

八幡side

 

 

泰納グループ………っ!あった。

 

 

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20□▽年3月

新開発!!次なる時代のPC!!

 

20□▽年1月

新たなるスピーカー新登場!!

 

 

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………確かこのグループが栄えていたのは3年前。この更新は今から5年前のものだ……だとすると、低迷して行ったのはこの時期からか。この商品のプレビューを見る限り、今扱っている人は居なさそうだ。使いづらいという意見しかない。だが5年前に発売されていた物の中にそういう物が無い事からして、今のトップが余程パワープレイなのだろう。

 

新開発とは言っても、この商品の新しい開発部分は既に他社が作り上げていた。これはさっき調べた。要は嘘をついているという事になる。この頃はこの会社の方が大きかったから大きくは言えなかったのだろう。だからあまり問題にはならなかったんだろうな。そう思うと今はあのグループを追い抜かして精々している事だろう。

 

 

八幡「碌に新しい掲載をしてない事から、この会社の士気は最底辺なんだろうな。腕に覚えがある奴はいるんだろうが、上層部が腐り切ってるからって奴だろう。何となくだが、見えるようになって来たのかもな。」

 

 

おじさんの会社の話を聞かせてもらってるから、少しは、ほんの少しだけは分かるようになった。おじさんの会社は営業の中でも販売を主に行なっていて、最新の情報なんかには敏感でないといけない。だからその日の新しいはすぐに取り入れるようにしているのがおじさんの会社だ。

 

だがこの会社はどうだ。開発・販売はしているのだろうが、最新の情報が無いから売られていても知らない、分からないが普通だ。これでは客も寄って来ないだろう。戦争は情報を有した方に軍配が上がると言うが、これではまさにその通りになってしまっている。幾ら戦力が5倍や10倍あろうと、情報や地の利を活かして戦えば、その差はすぐに埋まってしまう。まぁ戦力もおじさんの方が上なんだけどな。

 

 

八幡「けど、こんなのじゃあ確かに経営が傾いても無理はないというか、どうしてこうなった?役職持った奴がそんなに無能なのか?それとも金がないのか?いや、どっちもって例もあるよな。」

 

柊「八幡くぅ〜ん、難しい事してないで私に構ってよ〜さ〜み〜し〜い〜!」

 

八幡「はいはいゴメンねほったらかしにして。ホレ、こっち来てあったまれ。」

 

柊「わぁ〜い、むふふぅ〜♪」ギュー!

 

涼風「八幡さんは先程から何を見ておいでだったのですか?」

 

八幡「泰納グループのホームページ。経営がうまく行ってないっておじさん言ってただろ?それで気になって調べてみたんだが、納得したって感じだ。」

 

涼風「因みに内容を教えて頂いても?」

 

八幡「あぁ。新しい商品はあるのに告知もホームページへの掲載も無し、新開発の部分は他社のをそのまま使っただけの丸パクリ。とまぁこんな所だな。細かい部分はもっとあるんだろうが、大きいのはこの2つだ。凄いよな、新しい物は告知してかないと売れないってのに。」

 

涼風「はい。しかし八幡さん、下校時の彼の方についてなのですが………」

 

八幡「何かあったのか?」

 

涼風「その、お姉様もお気づきになったかもしれません。あの方の視線に………」

 

 

視線?

 

 

柊「あぁ〜気付いた。八幡君は男の子だからきっと分からないと思うけど、女の子はそういう視線に敏感だから。あの人私達の身体を舐めるように見てたんだよね〜……器用な事するよね、私達の相手をしながら私達の身体をやらしい目で見てくるんだよ?」

 

八幡「そんな事があったのか………確かにそれは男の俺には分からないな。」

 

柊「八幡君だって気になる事はあるでしょ?例えば私達が腕に抱き着いている時とかさ。」

 

 

うん、正直メッチャ気になってる。それに今でも『たわわ』って表現を使ってるくらいだから。

 

 

八幡「まぁ、そうだな……悪い///」

 

涼風「い、いえ!八幡さんは良いのです!」

 

柊「そっ、八幡君は良いのっ♪けどね、あぁいう気持ち悪い奴にずっと見られるのは本当に嫌になる!私の身体を見て良い異性っていうのはこの世に1人だけなんだから!!」

 

涼風「その通りです、八幡さん以外にこの身体を見せる気はありません!」

 

 

柊の言う事は分かるが涼風、お前はダメだろ……俺はお前の義兄になるつもりはあっても浮気をするつもりはないぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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