俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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決起前に

 

 

八幡side

 

 

八幡「という作戦です。」

 

柊「八幡君、その作戦は………」

 

御影「うん、危険過ぎる。幾らこれが作戦であっても君1人を首謀者かもしれない所に行かせるわけにはいかないよ。」

 

八幡「けどアイツは必ず俺が家に現れるとまで言いました。それならそれを利用しない手はありません。寧ろそれ以外で攻めたとしても、証拠は残りづらい。」

 

紫苑「……証拠を得る為とはいえ、そんな事は「なら私が一緒に行くわ。」……え?」

 

石嵜「要はこの子が危険じゃなければ良いんでしょう?ならこの中で1番腕の立つ私がこの子と一緒に行けばそれなりに安全だと思うわよ?」

 

尚人「だ、だがもしもの事があったら……」

 

石嵜「私を誰だと思ってんの?相手が集団だろうと、ただの素人なら高校生の男の子1人くらい余裕で守れるわよ。それに目的はケンカじゃないのよ、それを忘れてるんじゃない?この作戦の目的は相手に決定的な発言をさせる事。必要なのは話術と相手を誘導させる能力よ。それ以外は必要無いわ。武力はこの際あっても無いのと同じもんよ。だから相手に気付かれないように行動するのが1番良いってわけよ。」

 

 

石嵜さんの言葉に全員が黙る。実際、他の作戦よりもこの方が確実だからだ。盗聴器やらを仕掛けるにも時間が掛かる上に、その間に何をされるのかも分からない。だから攻めるのなら、やられた今しかない。

 

 

御影「分かった、それで行こう。」

 

柊「っ!?お父さん!」

 

御影「柊、八幡君はもうやる気みたいだ。それを止めるのはもう野暮だよ。八幡君、他に何か用意する物はあるかい?」

 

八幡「ボイスレコーダーは必須ですけど、最低でも2つは欲しいです。俺と石嵜さんに2つずつ。」

 

凛「2つ?1つじゃなくて?」

 

八幡「あぁ。1つは見つかりやすいポケットに忍ばせておく。もう1つは絶対に見つからないであろう場所に。まぁそれも見つかっても良いですけど。」

 

柊「え、何で?見つかったら壊されちゃうでしょ?そうなったら八幡君達はお終いだよ?」

 

八幡「だよな?だからそこで盗聴器を使う。石嵜さん、盗聴器ってあります?」

 

石嵜「今は持ってないけど、今私の使ってる拠点に行けばあるわ。でもソレ、何処に仕掛けるの?」

 

八幡「それは………の中にです。それなら絶対に怪しまれないでしょう?」

 

御影「成る程………」

 

石嵜「敵の裏の裏の裏までかく、貴方かなり頭が回るのね。しかもこういう戦術に関しては。」

 

八幡「アドレナリンが働いてるだけですよ、偶々です。何で用意するのはボイスレコーダー4機に盗聴器2機ってところですね。」

 

御影「ボイスレコーダーは僕が持ってるのがあるからそれを使うと良いよ。エルナ、君は1度拠点に帰って盗聴器の調達を頼むよ。」

 

石嵜「えぇ、分かってるわ。それから警察にも連絡してあるわ。この件、私よりも彼等の方が役立つもの。指揮に関しても一応ギリギリまで私が取るから安心して。私とこの子が乗り込む時には命令も全て終わってると思うから。」

 

 

おぉ、流石は元警察官。使えるものは何でも使うって事か。

 

 

御影「それじゃあ準備が出来てから出発しよう。けどその前に、戦前の食事をしなくちゃね。【腹が減っては戦はできぬ。】【腹拵えをする。】なんてことわざがあるからね、しっかり食べなきゃね。」

 

石嵜「アンタらしいわね……じゃ、私は1度戻るわ。それと、私にも何か用意しておきなさいよ、軽い物でも良いから。」

 

御影「分かってるよ、じゃあ皆さんも席に着いてください。宮間、準備はどうだい?」

 

宮間「はっ、全て完了しております。」

 

御影「よし、じゃあ「おじさん、小町と涼風を呼んできてもいいですか?」あぁ、そうだったね!じゃあ頼めるかい?よろしくね。」

 

柊「私も行くよ!」

 

 

ーーー廊下ーーー

 

 

八幡「………」

 

柊「………」

 

八幡「何か聞きたいんじゃないのか?」

 

柊「え?」

 

八幡「そういう顔をしているぞ?」

 

柊「………無事に帰ってくるよね?」

 

八幡「あぁ、絶対にな。」

 

柊「怪我、しないでね?八幡君の怪我してるところ、私もう見たくないよ。」

 

 

………多分、天之川のショッピングモールの事を言ってるんだろう。だが流石にあんな大それた事は起きないだろう……多分。

 

 

八幡「大丈夫だって。振われそうになったら抵抗はする。何とかやってみる。」

 

柊「……約束だからね?」ギュッ!

 

八幡「………あぁ。」

 

 

俺は柊と約束を交わした後、一緒に2人を呼びに行った。既に小町も起きていて大分落ち着いていた。そして一緒に居間に向かって、着いたのだが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尚人「………」

 

凛「………」

 

小町「………」

 

御影「さっ、皆さん遠慮せず食べて下さいね!ウチのシェフが作る料理はどれも美味しいですから。」

 

八幡「今日は水炊きですか……美味そうですね。」

 

御影「そうでしょ?それと一応鍋なんだけど、メインは鍋じゃなくて豆腐なんだ!豆腐は今が旬だからね、豆腐ハンバーグに肉豆腐、冷奴、鶏肉が余ってたから鶏大根も作ったんだ。」

 

八幡「流石っすね………親父達もいつまでも引いてないで食べるぞ。」

 

尚人「あ、あぁ……」

 

凛「こんなに豪勢だなんて………」

 

小町「すっごい量………」

 

 

まぁ、それが普通の反応だよな。俺も最初にこの家に来た時、こんな反応だったし。

 

 

御影「じゃあ、いただきます!」

 

『いただきます!』

 

 

 

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