八幡side
宰安「………貴様、今何と言った?」
石嵜「あら、聞こえなかったのかしら?ならもう1度言ってあげるわ、寝取り趣味の変態って言ったのよ。だってそうでしょう?人の恋人を奪おうとするんだもの、そう言われてもおかしくないとは思わない?」
八幡「確かに、お前にはお似合いのあだ名だな。」
「貴様等、宰安様に無礼だぞっ!!!」
八幡「無礼?そんなもんとっくにこちとら把握済みなんだよ。それよりも人の彼女奪おうとする奴の方が無礼だと思わねぇのか?まっ、アンタ等に言った所で何1つ理解なんて出来ないだろうけどな。」
「貴様っ!!「まぁ待て。」っ!宰安様………」
宰安「おい、比企谷八幡。貴様は中々面白い事を言う、ならば俺も意趣返しをさせてもらうぞ?お前の女を、あの姉妹を貰う前にお前の姉で楽しませてもらうと言ったら、どうする?」ニヤニヤ
うわぁ………気持ち悪い顔だ。あのニヤケ顔にそばかすが嫌でも目に入る。いや、実際には姉でもないし、石嵜さんがやられるところなんて想像もつかないが、好き勝手にされるのは無性に腹立つな。けど今は最善を尽くすだけだ。それに、合図はもう送ってあるしな。
八幡「……やってみたらどうだ?俺の姉はお前の手に負えるような女ではないと思うけどな。」
宰安「はっ、何を馬鹿な事を……所詮は女、力で男に敵う道理なんてあるわけが無いだろう。」
石嵜「あ〜コイツも今までの男と一緒ね。性別で強さを判断するような馬鹿な男達そのまんま。こんな男、この状態でも余裕ね。」
宰安「いつまでそんな事が言えるか見物だな。まぁいい、どの道もう俺は決めた。お前で遊ばせてもらうぞ。おいお前、覚悟はできているんだろうなぁ?んんぅ?」ニヤニヤ
石嵜「あら、それはこちらの台詞よ?アンタ達は全く気付いていないと思うけど、アンタ達の行動なんて私達には何の意味もなさないのよ?」
宰安「………はぁ?お前は一体何を言って「総員、一斉突入!!中に居る者を対象者以外全員捕らえなさい!!」っ!?な、何【バァン!!】事、な、何だアイツ等はっ!!?」
そこからはあっという間だった、俺達の周りに居た連中は呆気なく無力化されて、残っているのは泰納だけとなっていた。
宰安「ど、どういう事だ!?何で警察がこんな所に居るっ!?」
石嵜「どうしてって、そんなの呼んだからに決まってるでしょう?それ以外に理由があるの?」
八幡「それにだ、俺とこの人が姉弟だってのは嘘だ。本当の事を教えてやるよ。この人は石嵜エルナ、ICPOの日本支部局長だ。つまりお前は最初から警察官、しかも国際警察を相手にしてたって事だ。欲しい情報まで洗いざらい喋ってくれた時には、俺もこの人も笑いそうになったくらいだ。」
宰安「な、何だとっ………」
八幡「お前はもう終わりだ、泰納。迷惑行為をしただけでなく人の家に放火までしたんだ。ただのムショ暮らしで終われるなんて思うなよ?」
宰安「こ、このおぉぉぉぉ………庶民風情がああぁぁぁぁぁ!!!!」
石嵜「うっさいわよ、このバカ。」
宰安「どわああぁぁぁぁぁ!!!」
宰安は俺に殴り掛かって来たのだが、石嵜さんに背負い投げされた後に腕挫十字固めをされて身動きが取れない状態になっていた。
宰安「うがあぁぁぁぁ!!や、やめろ!!お前、こんな事をしてタダで済むとおおぉぉぉぉ!!!?」
石嵜「うっさいって言ってんのよ。これ以上うるさくするのなら、行くとこ行くわよ?」
ーーー数十分後ーーー
その後、アイツとその場に居た警備員達は現行犯逮捕、そして父親にも容疑が掛かり、拘束される事になった。そして放火を行なった奴等の事だが、別働隊で向かわせていた人達が既に逮捕済みとの事。足がつかないようにしていたみたいだが、監視カメラの映像で車のナンバーや顔が筒抜けだったので、すぐに捕まえる事が出来た。
石嵜「終わったわね。」
八幡「はい、ありがとうございました。」
石嵜「気にしなくて良いわよ、これも私達の仕事なのだから。それよりも貴方を御影の家まで送らないとね。このまま1人で帰すわけにも行かないから。本当なら私が行ってあげたいところだけど、まだ残ってる事があるからそれは出来ないし、使いを出すわ。」
八幡「でしたら「その必要はございません。」っ!宮間さん?」
宮間「若様、石嵜様、お疲れ様でございました。若様の事は私にお任せ下さい。ですので、石嵜様達は引き続き業務にお励み下さい。」
石嵜「助かるわ、じゃあお願いするわね。」
宮間「承知致しました。若様、皆様が今か今かと首を長くしてお待ちになられております。」
八幡「……はい。」
ーーー車内ーーー
八幡「あの、やっぱり落ち着きない様子でしたか?特におじさんとか柊とか。」
宮間「えぇ、若様の仰る通りでございます。私が車を出そうとした時、一緒に行くと聞かない程でしたので。どちらも奥様に止められていましたが。」
八幡「そ、そうでしたか………」
宮間「はい。なので若様は早く皆様に無事な姿をお見せ下さい。それが何よりの薬となりましょう。」
八幡「そうですね。」
あぁ………大きい仕事が終わった。俺がやる必要も無いと思うかもしれんが、家があんな風にされた以上は無視や知らん顔なんて出来ない。それにだ、柊と涼風を傷付ける奴に容赦はしないって決めてるしな。