でも皆さん、とても良いリアクション(感想欄では)だったのでそのままにする事にしました。
こういう事ってあるんですねww
八幡side
………
凛「どれが良いかしら……やっぱりあまり掛からない方が良いわよね、夜十神さんがああ言ってはいたけど、節約できる所では節約しないといけない訳だし。」
尚人「間取りは同じなんだろう?同じ物ってわけにはいかないのか?」
凛「それが、私達が使っていたキッチンは今は絶版だって言ってたのよ。だからこれを機に新しいのにしたらどうだって勧められたのよね。そしたら夜十神さんが凄く乗り気で………けれど高過ぎるのもアレだから、悩むわ。」
尚人「そ、そうだったのか……乗り気だったのか。それは確かに、どうすれば良いか悩むな。」
小町「お母さんとお父さんはどうしたいの?やっぱり今までみたいなキッチン?」
凛「出来ればそうしたいけれど、私もあんまり使う事ってないじゃない?使うのだって殆ど小町くらいでしょう?そう考えると、あまり欲張った金額の物を頼むべきではないって思うのよ。」
予想通りというか何というか、家族全員でキッチンのカタログを見ているのだが、やはり値段に目がいってしまうようだ。まぁ無理もない、家の建築費だけでなく家具なんかも負担するって言ってくれたんだ、負担は減らすべきだと考えているんだろう。
だがかれこれ1時間はこんな感じである。流石に俺も少しだけ気が滅入っている。平行線だからな………あんまり参加はしてないが。
八幡「なぁ、キッチンや風呂場はそれなりので良いんじゃないか?家具とかで節約すれば良いだろ。」
凛「そうは言うけどね八幡、私達の為に3000万円もの大金を支払うのよ?だから少しは金額を抑えるべきだと思うのは普通でしょ?」
……まぁ、そうなんだけどさ。この家に、というよりおじさんの手元に入ってくるお金が数千万だとは言えないよなぁ………良い時で1億届くくらいだし。それだけの稼ぎだからなぁ。
紫苑「あら、まだお悩みで?気に入った物を選んで頂ければそれでそれで結構ですのに。」
尚人「やはり遠慮してしまうものでして………」
紫苑「まぁお気軽にお選び下さい。何を選んだとしても私達は責めはしませんので。」
八幡「俺も一応、そう伝えてはいるですけどね。」
柊「八幡君〜どう、終わった?」
八幡「絶賛頭お抱え中だ。やっぱそう簡単に選べないらしくてな、現に最初の段階で躓いてる。」
柊「そっかぁ〜……ねねっ、八幡君ならどれを選ぶの?使い易さとかオシャレとかあるでしょ?」
八幡「俺か?俺なら使い易さだな、幾らオシャレで見た目が良くても機能性が無かったら使う側としては不便だろ?俺ならそれを第1に考えるな。値段とかはまず置いといて、候補絞ってからどれにするかを決める。」
柊「じゃあお風呂場は?」
八幡「そうだな………単純にリラックスできる空間であればそれに越した事はないだろう。使うのに遠慮し過ぎて強張るようじゃ入浴の意味なんてないしな。」
俺の話を聞いていた家族は何かを閃いたのか、少しだけ話が進んだ様に見える。
八幡「ありがとな、柊。」ボソッ
柊「ううん、どういたしまして♪」ボソッ
ーーー数十分後ーーー
御影「それで?どう?決まりそうだったかい?」
八幡「まだ時間は掛かると思いますけど、柊達が来てくれたおかげで今日中には決まりそうかもって所まではきました。」
御影「本当に気にしなくて良いんだけどね〜。」
八幡「ソレ、無理な話ですからね?」
紫苑「でも、本当に悩んでいたものね。八幡君も遠目で見て呆れていた程だから。」
涼風「八幡さんは参加されなかったのですか?」
八幡「参加はした。けど俺の意見を言っても聞き入れてもらえなくってな。気に入ったの選べば良いって言ったら、『金額的に安いのをっ!!』とか『高過ぎはダメッ!!』とかって言って話にならなかった。」
涼風「そ、そうでしたか………」
八幡「んで今も会議中。少しは進んだが、どんな結果になるやら……」
また安いのを選ぼうとして悩みまくってたらおじさん達に決めてもらおうか。その方が手っ取り早い。
柊「あっ!八幡君、明日デート行こうよっ♪」
八幡「ん?デート?」
柊「そっ♪だって一昨日あんな事があってのんびり出来てなかったじゃん?だからさぁ〜ね?」
八幡「………まぁ良いか。どの道俺が居なくてもキッチンも風呂場も家具も決めるだろうし、良いぞ。んじゃ明日の………何時にする?」
柊「10時!その方が色んなお店開いてるしねっ!それに将来的な事も考えて家具とか見てみたいって思っちゃってさ〜どう?良いと思わない?」
八幡「そんじゃ、明日のテーマは将来の事も兼ねたデートって事ね?」
柊「そういう事♪」
八幡「了解。」
御影「じゃあ将来の為にこの中から物件を「それはまだ早いです。」えぇ〜そうかい?」
紫苑「そうよ御影、先ずは八幡君が一軒家かマンションか世帯、どれが好みなのかを調べないといけないわ。まずはそれからよ。」
おばさん、そういう事でもありません。ただ単にそういう話が早いってだけです。
涼風「八幡さん、なるべく広めのお部屋を取りましょうね?」
八幡「………なんで涼風が乗り気なの?」