森崎テメェ牢屋にぶち込んでやろうかぁ!!!?エリカにCADじゃなくて手首狙って欲しかったって思うのは僕だけではない筈!!お前なんてお兄様にかかれば1度魔法使えば消せるんだからな!!
………以上、完走でした。ふぅ………では、どうぞ。
八幡side
あの事件から数日が過ぎたある日、俺はいつも通り学校へと通っている。いつもと違うことと言えば、実家がああなってしまっているので、夜十神邸からの登下校になっている事だ。だから家を出てから学校に着くまでも、学校を出てから家に着く時までも一緒って事になる。柊と涼風は今の生活がとても嬉しいようだ。一緒の生活なんてその内飽きると思っていたが、2人の枠の中にそれは当てはまらないようだ。しかも弁当作りも張り切るようになっちゃってるし。俺は良いんだよ?良いんだけど手伝った方がいいのか?この場合は。
柊「そういえばさ、あの何とかって人ってどうなったの?八幡君何か知ってる?」
八幡「さぁ?俺にも分からん。それに何かあったらまずおじさん達と親父達に話が行くだろ。一応被害者の親って事になってるからな。」
涼風「裁判になるのでしょうか?」
八幡「確実になるだろ。ストーカー……では無いにしろ迷惑行為は掛かるとして、放火の主犯格だしな。決定的な証拠も岩嵜さんが取ってあるんだ、言い逃れは出来ないだろ。」
柊「まぁそうだよね。」
八幡「俺も両親や小町の前では言わなかったけど、家の建築費とか迷惑料の賠償金はかなり付くと思うぞ。多分それはおじさんのとこに行くと思うけど。だってもう建築費とか支払っちまってるし。俺達だけ良い思いするわけにも行かないしな。」
柊「別に気にしないと思うよ、お父さんなら。」
涼風「お姉様の言う通りです。やはり比企谷さん達が受け取るべきでは?」
八幡「まっ、そこはウチの両親次第だな。」
きっと俺のお袋の事だから貰う金の金額によるが、必ずおじさん達に渡すだろうな。住まわせてもらってる迷惑料とか再建費とかっていう理由で。
葉山「ちょっと良いかな?」
八幡「……何だ?」
葉山「昨日陽乃さんから聞いたんだが、君の家が焼かれたっていうのは本当かい?」
ザワザワ………シィ~ン
コイツ、何とんでもない事をサラッと平然な顔で言ってやがるんだよ?しかも時と場所考えろや、今10分休みの教室だぞ?全員の耳に入るに決まってんだろうが!しかもこの野郎、自分の話には場所とか変えんのに俺の時にはそういう気遣い無しかよ!ふざけんなよマジで!
八幡「………お前さ、段々と空気の読めない奴になってきてるよな。」
葉山「……どういう意味だい?」
八幡「此処、何処だと思ってんの?」
葉山「っ!」
八幡「自分の話には場所変えんのに、俺の時にはそういうの考えないんだな。マジで迷惑な奴だよお前………俺にとって。」
葉山「す、済まない、そんなつもりじゃ……」
キーンコーンカーンコーン
八幡「………また要らん迷惑持って来やがって。」
葉山「………」スタスタ
葉山は申し訳なさそうに自分の席へと戻って行った。だがアイツの発言のせいでクラスは俺の家の事や俺がホームレスだとかで持ちきりだった。
涼風「どういうつもりなのでしょう?」ゴゴゴ…
柊「ホント。返答次第では許さない。」ゴゴゴ…
八幡「また全校中に広まらなければ良いが……」
八幡「幸い、まだ噂は流れてないようだな。」
涼風「ちょっと安心しましたね。」
八幡「あぁ、これで絡んでくる奴が居たらホント勘弁して欲しい。」
柊「でも、やっぱり何かしらの動きはあるんじゃない?ほら、この学校って面倒な事には事欠けないでしょ?この後もそういう事があるって前提で考えておいた方が良いかも。」
うわぁ……非常に納得の出来る理由だ。
八幡「はぁ………もうアイツには関わらないでおこ。碌な事がない。あむっ……」
柊「寧ろマシな事ってあったの?」
八幡「…………んっ、いや無い。皆無だな。」
涼風「私もそう思います。」
柊「涼風がこう言うって事は確定だね。」
そうそう、涼風がこう言ってるんだから関わらないのはもう確定。はい締結、これから世界共通になります………ホントにそうなってくれないかなぁ。
由比ヶ浜「ねぇヒッキー?」
今度は由比ヶ浜かよ………
八幡「どした?」
由比ヶ浜「さっき隼人君が言ってた事ってさ、本当なの?家が……その………」
八幡「あぁそうだよ、だから何だ?」
由比ヶ浜「え、えっと……もし良かったらだけど、私の家に泊まりに来ても……「いや、もう解決してるから大丈夫だ。」……そ、そなの?」
八幡「2人の家に泊まってる。家を建て直し終わるまではそこで厄介になる。」
由比ヶ浜「そ、そうなんだ………」
八幡「まっ、心配は要らんから。」
由比ヶ浜「う、うん………」スタスタ
柊「ふんだっ!八幡君は渡さないもんね〜だ!」
涼風「お姉様、聞こえますよ?同感ですけど。」
八幡「はぁ………今日の部活でも雪ノ下に聞かれるんだろうな。まぁ聞かれても適当に流すけど。」
柊「八幡君、私達も一緒に部活行く?」
涼風「いつでもお声をかけて下さいね?」
八幡「多分その日は来ないと思うから安心しろ。」
柊「じゃあ早く奉仕部が問題起こすようにってすっごく強く祈っておくから!」
涼風「そうすれば八幡さんも無事に退部できますしね、お姉様同様に祈っています!」
八幡「涼風、お前までそっちサイドに行かないで。唯一の癒しがなくなっちゃう。」