俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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雰囲気

 

 

八幡side

 

 

秋乃『この度は誠に申し訳ございませんでした。』

 

 

開幕早々だが、俺は雪ノ下の母親から謝罪を受けた。原因は皆も知ってる通り、葉山の件だ。

 

 

八幡「学校の一部のクラス内とはいえ、もう知れてしまった事は仕方ないです。そこは目を瞑ります。それで、今後はどうするつもりですか?」

 

秋乃『はい。まず私の娘の陽乃ですが、1週間の自宅謹慎を下しました。比企谷さんからして見ればたったの7日間と思われるかもしれませんが、これも隼人君を同席させてしまった我々の落ち度でもあります。そこで、今回の再建費用を約5割、つまり半額とさせて頂きます。』

 

八幡「……成る程、雪ノ下さんの方は分かりました。それで、葉山はどうなりましたか?恐らく今頃は夜十神の方に電話しているのでしょう?」

 

秋乃『……恋人からお聞きに?』

 

八幡「いえ、自分の予測です。あんな事をしたんですから、雪ノ下さん1人だけが謝罪しているわけがありませんからね。」

 

秋乃『(呆れたものだわ……まさか私達の動きまで予測していただなんて。)はい、今は弁護士の葉山さんが夜十神さんにお電話をしているところです。』

 

八幡「葉山さんからの報告はあちらも面倒だと思うので今聞きます。聞かせてもらえませんか?」

 

 

正直、もし途中で葉山が代わってきたらって思うとすげぇ腹立つからっていうのもある。

 

 

秋乃『分かりました。隼人君なのですが、これといって案が浮かびませんでした。今申し上げられるのは未定ではありますが謹慎と比企谷さんへの接触禁止という事にしました。比企谷さんからすれば甘いと言われても返す言葉がありません。』

 

八幡「……質問ですがさっき言ってた再建費用の残り半額分は雪ノ下建設が払うという事ですか?」

 

秋乃『はい、その通りです。』

 

八幡「ならその2割をアイツが肩代わりして下さい。およそ250万円、期間は設けませんので葉山に借金として払わせるようにお願いします。」

 

秋乃『(陽乃の言った通り、容赦する気は無いようね。)分かりました、私から葉山さんに伝えておきます。他には何かございますか?』

 

八幡「俺の予想ではアイツは俺との接触を禁止にしても大した意味はありません。何食わぬ顔で接触してくると思いますしね。もしも奴が俺に接触してきたら、俺から雪ノ下……陽乃さんに連絡を入れます。別に何かしようってわけではありません。ただ報告をするだけです。」

 

秋乃『……その後は?』

 

八幡「陽乃さんにお任せしますよ。胸の内に留めておくもよし、正直に雪ノ下さんや葉山さんに報告するもよし、本当にお任せです。まぁ、陽乃さんの性格を考えれば、ただで終わるとは思いませんけどね。」

 

秋乃『……分かりました。では陽乃にもそのように伝えておきましょう。』

 

八幡「俺からは以上です。」

 

秋乃『分かりました。では比企谷さんが言った事も加えて葉山さんに報告します。恐らく葉山さんからは連絡が無いと思いますが。』

 

八幡「はい、分かりました。」

 

秋乃『では、失礼致します。』

 

 

………まぁ、取り敢えずはOKにしておくか。

 

 

八幡「取り敢えず、こんな感じですよ。」

 

紫苑「そのようね、後で御影にも言っておくわ。もし何か違う点があれば突っ込むようにも。」

 

八幡「お願いします。」

 

紫苑「それにしても八幡君、やっぱり真面目になると雰囲気が変わるわね。」

 

八幡「そうですか?普通のつもりですけど?」

 

紫苑「貴方は分からないと思うけど、少し刺々しいというか、少し優しさが消えるわね。」

 

 

そうなのか………もし俺が会社に入る事になったら気を付けよう。周りの雰囲気を壊しかねない。

 

 

八幡「そうですか……入る前に何とかしておかないとダメですよね。」

 

紫苑「それはそのままで良いと思うわよ。時には厳しい判断をしないといけない時だってあるもの。その時には優しい気持ちは捨てないとダメ。今の貴方のようにね。」

 

八幡「いや、まぁ……葉山相手になら別に優しさとか要らないと思ってるんで。」

 

 

これは嘘ではない。穢れなき純度100%の思いだ。

 

 

紫苑「けれどそれを私達に向けないでね?」

 

八幡「向けませんよ。」

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

八幡「ふぅ………」

 

涼風「八幡さん、お疲れ様です。」

 

八幡「あぁ、ありがとな。」

 

柊「それで、どうだったの?」

 

八幡「それはおじさんが来てから話す。まだ話してるのか?」

 

柊「うん、少し長引いてるみたいだね。」

 

紫苑「御影の事だから大丈夫だとは思うけど、ハッスルしてたらどうしようかしら?」

 

 

おばさん、やめてくださいよ………おじさんが容赦無くなったら何するか想像も出来ませんって。

 

 

柊「気長に待つか〜まぁ私はその間も八幡君と一緒に居るけどね〜♪」ダキッ!

 

涼風「私も八幡さんと一緒に居ます。」キュッ

 

柊「……なんか思ってたんだけどさ、涼風最近八幡君との距離近いよね?どうして?」

 

涼風「お義兄様の近くが安心するから近くに居るだけです。」

 

柊「………なら仕方ないっか、八幡君だもんね。」

 

涼風「はい、八幡さんなので仕方ありません。」

 

八幡「………どゆこと?」

 

 

 

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