俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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問題日の翌日

 

 

葉山side

 

 

葉山「………」

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

葉山父「隼人、お前は暫くの間家に謹慎してもらう事になった。それは分かってるな?」

 

葉山「はい……」

 

葉山父「そこでだ、先程雪ノ下社長から比企谷さんに電話したところ、比企谷さんから罰の提案があった。元々少ない罰だったから私もそれを受けた。今からそれをお前に伝える。」

 

葉山「………」

 

葉山父「雪ノ下建設が建築費の半分を負担する事になったのは知ってると思う。およそ1250万円、とても大きい額だ。お前にはその金額の2割、250万円を雪ノ下建設への借金として返済してもらう事になった。」

 

葉山「なっ………」

 

葉山父「当然、お前に拒否権など無い。そして謹慎期間だが、新学期が始まるまでとする。3年生になるまでは学校には行かせん。」

 

葉山「そんな、父さん!「その約2ヶ月の間、お前には雪ノ下建設の仕事を手伝って貰う。事務ではなく現場のだ。」……」

 

葉山父「仕事は4時間、雪ノ下建設の時給換算で計算をする。その発生した分の金額は給与日に俺の方に渡される。最低5000円はお前に渡すつもりでいるが、万以上は貰えないと思っておけ。」

 

葉山「父さん、俺は本当に比企谷が心配だったからあの時聞いたんだ!なのにこれはあんまりだ!それに学生の内にそんな量、払い切れる訳がないじゃないか!」

 

葉山父「安心しろ、比企谷さんは無期限と言って下さった。そしてこれは雪ノ下建設への借金だ。この先、返済が何日も遅れるようなら、雪ノ下社長や陽乃ちゃん、そして雪乃ちゃんからの信用は無くなっていくと思え。」

 

葉山「………」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

何でだ……何で俺がこんな目に遭わなければならない?俺は比企谷に聞いただけだ、本当かどうかを!確かに聞いたタイミングは悪かったかもしれない。だがここまで不当な扱いをされる筋合いは無い筈だ!

 

それに心配してくれた奴だって居ただろう!戸塚や川崎さん、優美子に姫菜や結衣だって心配していた!俺のやった事全てが悪い事では無い筈だっ!!

 

 

葉山「比企谷が告げ口しなければ……っ!」

 

 

こんな事にはならなかった!!

 

 

葉山sideout

 

柊side

 

 

柊「♪〜♪〜」

 

八幡「ご機嫌だな、柊。」

 

柊「そりゃそうだよ!今日から何日かはあの鬱陶しい金髪を見なくて済むんだも〜ん♪」

 

尚人「鬱陶しい金髪?」

 

涼風「はい、クラスメイトに少し印象の悪い方が居まして………」

 

尚人「そうなんだね……ところで八幡、家の再建の事だがやっぱり3〜4ヶ月は掛かるそうだ。」

 

八幡「俺もネットで調べたが、そのくらい掛かるみたいだな。分かった……おじさん、聞いての通りなんですけど、暫くの間厄介になってもいいですか?」

 

御影「勿論だよ八幡君、皆さんもその間はこの家を自分の家だと思って生活して下さい。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

小町「でもこんな豪邸を自分の家みたいに過ごすなんて無理がありますよ〜。まだ慣れませんし。」

 

紫苑「それはそうよ、まだ数日だもの。でもその内慣れてくるわよ。」

 

 

ホントのところは八幡君さえ居ればそれで良いんだけど、今は家が無いからしょうがないよね。

 

 

御影「そうそう八幡君、最近忙しい事が続いて申し訳ないと思うんだけど、君にお願いしたい事があるんだ。聞いてくれないかな?」

 

八幡「?何ですか?」

 

御影「ほら、泰納宰安の事で裁判の日が決まったんだ。そこで君に学校を早退して裁判に出席して貰いたいんだよ。被害者の1人として。本来なら比企谷さん達が出るのが1番なんだけど、現場や状況を1番理解出来ているのは君だからね……それで、どうかな?」

 

 

完全に忘れてたけど、八幡君の家を燃やした黒幕、だよね?もう顔なんて忘れちゃったけど。

 

 

八幡「いいですよ、因みにいつです?」

 

御影「1週間後の13時。そういう訳だから柊と涼風、その日のお弁当は八幡君抜きでお願いするよ、ごめんね。」

 

柊「お父さん、私達の学校に行く大半の理由を奪わないでよ!!楽しみ無くなっちゃったじゃんっ!!」

 

涼風「八幡さんの、私達による、八幡さんの為のお弁当が作れないのなら、どんなお弁当を作ればいいのですかっ!?」

 

御影「分かってはいたけど大バッシング………」

 

八幡「なら、小さい弁当箱に作ってくれないか?それなら俺も車の中で食べられるし……どうだ?」

 

柊「うぅ〜……でも八幡君と一緒に食べるから意味があるのに〜。」

 

涼風「そうです、幾ら作れたとしても八幡さんが居ないと意味がありません。」

 

小町「この家に来てから少し経ったけどさ、お兄ちゃんってすっごい愛されてるよね。」

 

八幡「揶揄うな小町………じゃあ、帰って来たら頭撫でてやるから、それでどうだ?」

 

柊「夜十神柊、全力で作りますっ!!」

 

涼風「お任せ下さい八幡さん、いつものお弁当に負けないくらいのお弁当を作りますっ!!」

 

八幡「………うん、頼むわ。」

 

紫苑「相変わらず娘達の心に火をつけるのが上手ね、八幡君は。」

 

 

よぉ〜し、今日から涼風と念入りにおかずの打ち合わせをしないとっ!!けど絶対に入れないといけないのは卵焼きだよね!!

 

 

八幡「おっ、そろそろ時間だな。柊、涼風、小町、支度して行くぞ〜。」

 

柊/涼風/小町「はーい(はい)(あいあいさー)!」

 

 

 

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