俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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いやぁ〜すみません!昨日書いてはいたのですが、寝落ちしてしまってこんな時間に………申し訳ないです。


終わって一息

 

 

御影side

 

 

裁判長「判決を言い渡す。被告、泰納宰安を仮釈放並びに執行猶予無しの無期懲役に処す!並びに泰納▽▽には比企谷家の住宅に関する費用の全額負担を命ずる!これにて閉廷!」

 

 

結果は見ての通り、僕達の勝利だった。途中から分かってたけど、あの2人はこの裁判に勝てる見込みが無いと気付いてからは大人しいものだった。というより父親は何もしてなかったけど。

 

まぁでも、これで安心だね。

 

 

御影「さて、じゃあ帰ろうか八幡君。」

 

八幡「はい。」

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

御影「にしても、無期懲役かぁ………まぁ妥当な所だね。死刑にならなかったのは、死者が出てなかったからかもしれないね。」

 

八幡「まぁ俺は別にどちらでもいいですよ、柊と涼風に影響が出なければ。2人に害を与えようとするなら、俺はソイツを許しませんので。」

 

御影「流石八幡君、容赦ないね……けどその分、僕達には優しいから結果オーライかな。」

 

八幡「まぁ見知らぬ奴に優しくしろなんて、普通はできませんからね。」

 

御影「それもそうだね。八幡君はこの後は家に?」

 

八幡「はい。取り敢えず学校が終わる頃に2人を迎えに行きますよ。宮間さんと一緒に。」

 

宮間「若様のご希望とあらばこの宮間、お供いたしましょう。」

 

八幡「すみません、俺に命令権なんてないのに。」

 

御影「いいよいいよ、気にしないで。」

 

 

それに八幡君に命令とかお願いとかされると、なんか嬉しく感じるんだよね〜。これ僕だけじゃなくて屋敷内の人共通ね。

 

 

御影「それにしても、今頃柊達はどうしてるかなぁ〜。学校から出発する時なんて君のコートとマフラーを抱きながら見送る程だからね。」

 

八幡「何処で間違えたんですかね。まさかあんな風になるとは思いませんでしたよ。」

 

御影「あはは、確かに。けどさ、それだけ娘達も八幡君が大好きだって事だから分かってあげてよ。八幡君もそうでしょ?」

 

八幡「勿論。でもあぁはなりませんよ?」

 

 

………うん、それはまぁそうなんだけどね?

 

 

八幡「そういえばおばさんは?会社ですか?」

 

御影「うん、そうだよ。僕の代わりに仕事をしてくれてるよ。ありがたい事だよ、僕がこうして抜けられない仕事があるにも関わらず、快く引き受けてくれるんだからね。帰ってきたらサービスしないとね。」

 

八幡「………なんかアレですね、俺達って尻に敷かれるタイプではありませんけど、頭は上がりませんよね。身内には。」

 

御影「………うん、納得出来るよそれ。」

 

 

八幡君、君は僕達の事を身内と思ってくれていたんだね!僕は嬉しいよ!

 

 

ーーー夜十神邸ーーー

 

 

宮間「旦那様、若様、今お茶を淹れます。」

 

御影「あぁ、頼むよ。」

 

八幡「お願いします。」

 

御影「さて八幡君、色々と語ろうじゃないか。」

 

八幡「語るって何をです?」

 

御影「決まってるじゃないか、君の部屋の家具についてだよ。君の部屋は僕が支払う事にするから。他の部屋は別に構わないけど、君の部屋に泰納グループの汚いお金は使わせたくないからね。」

 

八幡「俺の部屋に、ですか?」

 

御影「君の部屋に、だよ。ここだけの話、僕は君の家族には何の恩義も無いからね。比企谷八幡君という人物に出会って娘を助けてくれたからこうしている訳だよ。少し言い方は悪いかもしれないけどね。」

 

八幡「まぁ、正論ですね。」

 

御影「だからあの時、君から僕に頼み込んでいなければこの家に君の家族を泊めるような真似もしてないって事。だから僕が何かするにしても、君だけにしかしないって事さ。」

 

八幡「……おじさんも柊達と負けてないじゃないですか。なんていうか、独占欲?支配欲?」

 

御影「あははは、これも祖父の影響かな?気になる物、欲しい物があると手に入れたくなる主義なんだ。まぁ八幡君の場合は既に確定してるんだけどね。」

 

八幡「少しでもいいからたじろいでくださいよ……いつものおじさんじゃないから、俺も少しだけ引いてるんですからね?」

 

御影「え、そうなの?」

 

八幡「いや、まぁ……はい。正直に言うと俺の家具をの辺りから若干雰囲気が。」

 

 

おや、そうだったのかぁ〜……少し隠したつもりなんだけどなぁ。でもまぁ八幡君だからまだ良いよね。他の人だったらバレたくないけど。

 

 

御影「ごめんよ。でも気持ちは変わらないよ。君の家族はきっと泰納グループのお金で色々と買うだろうけど、君の部屋に関しては僕が払うから。そこだけは譲らないよ。」

 

八幡「今回はやけに強気ですね?」

 

御影「だって今回は八幡君に何1つしてあげられなかったんだもん!!良いじゃないか別に!!僕だって何か役に立ちたい!!」

 

 

八幡(あっ、少し違うって思ってたけど全然そんな事ねぇわ。いつも通りになってるわ。)

 

 

宮間「旦那様、若様、どうぞ。」

 

御影「あっ、うん………というわけで八幡君、早速カタログを見ようじゃないか。」

 

八幡「ブレてなくて安心しましたけど、さっきの雰囲気出すなら最後まで出しましょう?途中で終わるとなんか変な感じになりますよ?」

 

御影「じゃあ今日の夕飯の時にでもやろっか?」

 

八幡「しなくていいです。」

 

 

 

 


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