俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

27 / 300
夜十神家へお泊まり

八幡side

 

 

今日も今日とてお泊まりに誘われました比企谷八幡です。え?この前約束したじゃんって?いやそれは先々週の話であって、今日は3回目のお泊まりに来てるってわけだ。柊もそうだが、涼風やおじさん達もすげぇ誘ってくるから断り辛くなっているのもある。だってメッチャ目を輝かせるんだぞ?『泊まるよね?泊まってくれるよね?』みたいな目をしながら俺を見るんだぞ?ある意味タチが悪い。

 

そして今日は金曜日。なので柊の家に泊まりに行くわけだが、ちょっと気が引けるんだよな……え?ただ彼女の家に泊まりに行くだけなのにどうしてそんなに気が引けるのかって?それは目の前の光景が物語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聳え立つような大きい家……いや、城?やっぱ家。

 

緑の映える綺麗な庭。

 

そして車が2台通っても問題ない大きいゲート。

 

そしてその真ん中に立つ俺……いや俺は要らんか。

 

 

※イメージは【賢者の孫】の『領主の館』に緑を増やして開くゲートをプラスした感じです。

 

 

いやぁ……これと横並びになってる家ってどんだけこの家の事を羨ましいと思っている事か。俺も住んでみたいとは思った事あるが、1人では流石に嫌だ。

 

 

「お待ちしておりました、若様。夜十神家並びに私達執事やメイド共々、心より歓迎致します。」

 

八幡「すみません、3週連続で来てしまって……後、その若様って治りません?」

 

「お言葉ながら、若様は柊お嬢様がお認めになられた方。そして柊お嬢様が……いえ、奥様や旦那様、涼風お嬢様の全員がお認めになられているのです。そのようなお方に礼儀を欠いた真似など、この宮間には恐れ多くて出来ませぬ。」

 

 

今俺を歓迎してくれたこの人は、執事の宮間(みやま)さん。柊の中学の事も知っている人物で、おじさんが仕事に行く時に必ず側に置く人らしい。そしてこの屋敷の執事長もやっているとか。

 

 

宮間「さっ、中へどうぞ。若様の足を止めてしまい申し訳ございません。」

 

八幡「あぁいえ、お気になさらず。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「はっちまんくぅ〜ん!!待ってたよ〜♪」ダキッ!

 

八幡「おぉ、今日も厄介になる。」

 

柊「ううん、八幡君なら大歓迎!!他の人ならお断りだけど〜。ね、宮間さん!」

 

宮間「お嬢様の仰る通りでございます。」

 

柊「ほら八幡君早く行こうよっ!涼風達も待ってるからさっ!」

 

八幡「分かったよ。すみません、また荷物お願いします。」

 

宮間「畏まりました。」

 

 

ーーーリビングーーー

 

 

柊「お父さんお母さん涼風〜、八幡君来たよ♪」

 

御影「ははは、柊も3週連続お出迎えだね。八幡君もよく来てくれたね。」

 

八幡「いや、なんか3週連続で来ちゃって申し訳ないです。普段は人を呼ばないんですよね?」

 

紫苑「八幡君はいいのよ。君なら私達全員総出で歓迎するのは当たり前だもの。それに八幡君さえよければこっちの家に移り住んでもいいのよ、ねぇ宮間?」

 

宮間「はい。最早若様は夜十神家の家族も同然のお方。この屋敷に住まわれると言われても、私は反対など致しません。」

 

 

うっそでしょ?家族どころか執事達も買収済み?本当に俺が此処に住んじゃったらどうすんのさ?絶対に俺ダメな大人になると思うよ?

 

 

御影「もしそれが不満なら、君に住宅の1軒を「それは嫌です。」あははは、君ならそう言うと思ったよ。」

 

紫苑「けど困った事があったら相談しなさいね?家族にご相談するのもそうだけど、貴方はもう私達の家族も同然なのだから。」

 

八幡「は、はい……」

 

紫苑「けど、取り敢えずはこの家から「だからそれは嫌ですって。」ふふふふっ、やっぱり八幡君は面白いわね。」

 

 

この2人は………いつも俺をからかってくる。一応はすげぇ人なんだぞ?このおちゃらけてる2人は。

 

 

柊の父親は世界で最も有名なグループ企業の1つである【Nigh-Ten(ナイテン)・Group】の社長であり、実業家だ。様々な物を取り寄せては販売して、利益を得ている。しかもその取り寄せている物は日本に限らず世界を基準としており、世界の1大陸毎に1社置いているのだ。5大陸(正確には6大陸だが、南極は無理。)あるから6社(日本も含めて)あるってわけだ。その中でやりくりをしながらお金を稼いでいるってわけだ。それと同時に資産家でもあり、世界の売地になっていた豪邸の約3割はこの人が買い取っている。そして半年の収入が………0が10個くらいついていたと思う。1度だけそれが載ってた紙を見せてもらったけど、ヤバかった。

 

そして母親はグループの副社長にしておじさんの秘書をしている。だからおじさんが何かあって動けない時には、おばさんが代わりに社長代理をしているという事になる。実は経理を全て任されているらしく、普通の人が30分掛かる作業を半分以下の10分で終わらせてしまう程の凄腕。この作業も1度見せてもらったが、アレって人間技じゃなくね?紙を1回見ただけで後はもう打ち込み作業だぞ?その後なんて紙は1度も見てないし。完全記憶能力でも持ってるのかね?

 

 

御影「さっ、今日も八幡君が来てくれたからね。パ〜ッと美味しい料理を頼むよ。あっ、八幡君は何が良い?やっぱり男の子だからお肉かな?それとも魚かい?野菜もあるし、何ならコースでも良いよ。」

 

紫苑「折角だからワインもお願いね。八幡君は何が良いかしら?飲み物なら日本以外のもあるから、好きに言ってね?」

 

 

………もう1度言うよ?社長と副社長で実業家兼資産家だからね?この2人の発言、金持ち以外の何でもねぇよ。

 

 

 




夜十神家のご両親、メッチャと超がつくお金持ち。(現在記録更新中。)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。