柊side
柊「♪〜♪〜」
ふふふふっ、スフレなんて久しぶりに作ったけど良い感じ♪けど、ただのスフレじゃあ面白くないから、ちょっとした仕掛けもしてあるから、八幡君は気に入ってくれる筈♪後は作ったこのスフレをお父さんに味見してもらおっと!八幡君と涼風にはバレないようにしないとねっ、スフレを作るのは八幡君から言い出した事だからバレちゃってるけど、仕掛けに関してはバレないように気を付けないとっ!
コンコンコンッ
御影『はいはい、どうぞ〜。』
柊「お邪魔しま〜す、お父さん。コレ、良かったらおやつに食べてっ!」
御影「ん?おぉ、これはケーキかい?」
柊「残念っ!スフレでした〜。」
御影「スフレかぁ〜そういえば何年か前に作ってたね。もしかしてだけど、バレンタインの八幡君にあげる前に、僕で実験かな?」
柊「えへへ、当たりっ♪」
御影「あはは、良いよ。それじゃあ、頂きます……」
お父さんはスフレをスプーンで掬うと口へと放り込んだ。味わうようにしてから、少しだけ驚いたような表情をしてから口を開いた。
御影「凄いね……前に作った時よりも更に美味しくなってると思うよ。しかし、スフレの中に○○○○と○○○○○を入れるなんてね、かなり凝ってるね……苦労したんじゃない?」
柊「それなりに、ね。けど八幡君の為ならこのくらいの苦労なんて何ともないもん〜♪」
だって作ってる内に楽しくなって苦労なんて言葉忘れちゃったんだもん。あっ、当然だけど手を抜いたりなんてしてないからね?
御影「うん、これは八幡君も喜ぶと思うよ。」
柊「ありがとお父さん!あっ、それと食器片付ける時は言ってね。八幡君にはバレたくないから!」
御影「あはは、了解。八幡君も今頃は家に向かってる頃だと思うから、片付けとかは早めにね?」
柊「はぁ〜い♪」
よし、お父さんからの評価は上々♪後は他に何か改良出来ないか試行錯誤しながら当日に向けて準備をするだけだね!
柊sideout
涼風side
涼風「何とかできました……」
作った事は去年に何度かありましたが、味をつける工程に少し苦労しました。何度も失敗しましたが、漸く1つ目が完成しました。自分でも味見はしましたが、自分の評価だけでは不安です。ここはお父様に………いえ、お母様に味見をお願いしましょう。もしかしたら的確なアドバイスを頂けるかもしれません。
コンコンコンッ
紫苑『入って良いわよ。』
涼風「失礼致します、お母様。少しお願いがあって参ったのですが、よろしいでしょうか?」
紫苑「そのお願いというのは、貴女の持ってるトレイの上に置かれている物の事かしら?」
涼風「はい。1種類作って味見をしたのですが、自分の舌だけでは不安なので、お母様にアドバイスを頂きたくて………」
紫苑「私で良ければ良いわよ、早速食べたいから器とスプーンを頂戴。」
涼風「はい、どうぞ。」
そしてお母様は一口頬張りました。味わうかのように目を閉じながら咀嚼していました。
紫苑「よく作られているわね。ここまで味を出すのに苦労したでしょう?幾つ使ったの?」
涼風「見て分かると思いますが、4種類です。徐々に食べ進めるのも良いですけど、全部を混ぜて食べるのも楽しめるかと思いましたので。」
紫苑「成る程……」
その後もお母様は1つ1つの感想を丁寧に述べながら私に色々とこうするべきだと教えてくれました。やはりお母様に頼んで正解でした。
紫苑「じゃあ最後に混ぜて食べてみるわね。」
お母様はスプーンで混ぜてから掬い、口の中へと入れて咀嚼すると、目を開いていました。も、もしかしてお口に合わなかったのでしょうか?
紫苑「………涼風、さっきの1つ1つのアドバイスだけど、アレは無しにして頂戴。」
涼風「え?ど、どうしてですか?」
紫苑「全部を混ぜて食べてみたら、その分けてある風味が絶妙に良い味を出してるのよ。これは今の方が良いわ。面白い上にとても美味しいわ。」
涼風「よ、良かったです。お口に合わなかったのかと思いました………」
紫苑「安心しなさい。貴女も味見をしたのでしょう?なら不味いわけないじゃない。そうじゃなかったらわざわざ混ぜて食べるなんて勧めるわけないでしょう?」
涼風「そ、それもそうですね。」
そうですよね。わざわざ悪くなる方に勧めたりなんてしませんよね。
紫苑「試作、頑張りなさい。1種類って言ってたくらいだから、まだ作るんでしょう?味見には協力してあげるから。」
涼風「はい、ありがとうごさいます!」
お母様からの協力もありますし、これは張り切らなければなりませんね!
涼風sideout
八幡side
八幡「………すげぇチョコの匂いしますね。」
宮間「はい。お嬢様方がキッチンを占領しておりまして………恐らく若様に渡す為のチョコをお作りになられているのかと。」
八幡「多分後何日かはこれが続くでしょうね。シェフの方々には申し訳ないですけど。」
宮間「若様、これは若様が恋人になってから恒例になっておりますので、シェフの者達も慣れております。ご安心を。」
あっ、そうなんだ………けど、なんかごめんなさい。よく分かりませんけど、ごめんなさい。