俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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心が一杯

 

 

八幡side

 

 

御影「八幡君、もういいのかい?育ち盛りなんだ、もっと食べたらどうだい?」

 

紫苑「そうよ、なんだか少な過ぎる気がするわよ?遠慮しなくてもいいのよ?」

 

八幡「あ、いやぁ、そういうわけでは……」

 

 

いや無理だわ………俺もう無理だわ。もう食えない、ていうか一口一口のインパクトがやたらとすげぇんだよ。あっ、胃袋はまだ入るよ?けど、気持ちの問題。胃袋よりも気持ち的にお腹一杯一杯です……だって何?この両親ヤバ過ぎるんだけど。たかが娘の彼氏を家に泊まらせるってだけで、3週連続で世界三大珍味オールコンプリートさせるか普通!?

 

 

1週目はトリュフをふんだんに使った黒毛和牛ステーキ肉でしっかりと分厚い肉だった。しかもそれだけじゃなく、白トリュフを使ったチーズケーキも用意されてました。

 

2週目はフォアグラと先週の残りがあったのか、黒毛和牛の牛ヒレ肉も使ってロッシーニ風で出されました。そしてデザートにまたフォアグラ使ってショコラケーキです。

 

そして今日の3週目。今日はキャビアでございます。キャビアを乗せたホタテのソテーや、フランスパンの上にチーズ、トマト、生ハム、なんかの葉っぱ、そして主役の………キャビアを乗せた料理。メインはパスタだが、そこにも忘れずにキャビアが。

 

 

いやもうお腹一杯です……3週連続で世界三大珍味を食べてしまったんだよ?高級食材そんな軽々しく食べさせちゃっていいのか!?こんな一般庶民の俺に!!

 

 

八幡「流石に3週連続で三大珍味を食べさせてもらうと、なんか……お腹よりも心が一杯になってしまうっていうか………」

 

柊「けど八幡君、私達だって普段からこんな凄いの食べてるわけじゃないよ?あくまでもこれはお客さん用だからいつもは普通のご飯だよ。」

 

八幡「まだそっちの方が食えたかもしれない。」

 

紫苑「まぁ確かに八幡君には刺激が強かったのかもしれないわね。じゃあ次の週は松茸ご飯と秋刀魚にするわね。」

 

 

ヤバいぞこの母親、全然めげてないし、理解もしてないし、分かってもいない。高級食材から離れようよ?普通って言葉知ってる?柊が今言ったよね?

 

 

涼風「八幡さん諦めて下さい。父も母も八幡さんが来るって分かると、どうしても美味しいものを食べさせようとして、ああなるのです。」

 

八幡「なぁ?まさかとは思うけどよ、デザートまで何かしたんじゃないだろうな?」

 

涼風「はい……キャビアを使ったフルーツタルトをご用意してあります。」

 

八幡「………デザートもコンプしちゃったよ。」

 

 

ーーーリビングーーー

 

 

八幡「なぁ柊、さっき普通の料理って言ってたが、どんなのを食べてるんだ?」

 

柊「日によって違うのは当たり前だけど、やっぱり白米にお味噌汁、それに魚かお肉ってところかな。お魚は今が旬のシャケとか秋刀魚とかだよ。お肉だって生姜焼きとか醤油で味付けしたのだよ。」

 

八幡「俺、それで充分だよ。」

 

柊「まぁまぁ、お母さんとお父さんも八幡くんが来て嬉しいんだから許してあげてよ。けどもし次来るとしたら………さっき言ってたのもそうだけど、しゃぶしゃぶとかしそうだよね。松茸とか牛肉とか使って。ね、涼風?」

 

涼風「否定出来ませんね。八幡さんには申し訳ありませんが、頑張れとしか………」

 

八幡「先々週が初めての泊まりだけどよ、こんなので良いのか?お金無くなったりしない?」

 

柊「……寧ろ良い散財なんじゃない?」

 

涼風「普段は何かに乱費するような事はしないので、これくらいは大丈夫かと。」

 

 

俺、絶対に物とか強請らないようにしよっと。勢いに乗って何でも買いそう……あの両親が。

 

 

涼風「ところで、文化祭の準備の方はどうなのでしょう?問題無いのでしょうか?」

 

八幡「あぁ、問題無く進んでるし、明日が本番だしな。会場設営も全て済んでるし、後は本番を残すのみだ。といっても俺が後やる仕事は写真撮るとかそのくらいだけどな。」

 

柊「私は当然、総武高の文化祭に行くからね。涼風はどうする?行く?」

 

涼風「そうですね、お姉様と一緒に行きます。八幡さんも自由時間はあるのですよね?」

 

八幡「なきゃ困る。そうでないと俺達文化祭実行委員はタダ働きだろう。明日までオールで働けなんて言われたら、文化祭行かずにサボるわ。」

 

柊「流石にそんな事言われたら、ね………」

 

八幡「まぁそれは言われてないから大丈夫だとは思うが、そん時は2人で「お仕事しながら私達も楽しもっ、ねぇ涼風?」お、おいひいら「はいお姉様、八幡さんと一緒に行動するのは予定の中で変わりない事ですし。」……涼風もか。」

 

 

この姉妹、俺が文化祭の日に仕事があったとしても俺と一緒に行動する気とか………学校で絶対に噂になるな、コレは。

 

 

紫苑「あら、何の話をしているの?」

 

八幡「はあ、明日の文化祭の事で少し。」

 

紫苑「そうなのね。何をやるのか少しだけ気になってたのよね〜。ほら、フルーツタルトを切って持ってきたから食べながら話しましょう?」

 

 

で、出た……キャビア入りのフルーツタルト。アレか?別腹なら平気だろ的なアレか?

 

 

 

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