俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

281 / 300
昨日は投稿できずすみませんでした……

ベッドに入って感想書いてたらいつの間にか寝落ちしてて………気付いたら翌日の3時でした。


気になる彼と大問題

 

 

八幡side

 

 

新学期が始まってから数週間が経った、葉山からのコンタクトも目立った行動も今の所は無い。それに俺の前にすら現れていない………改心してくれたのなら兎も角、何も聞かされてない今の状況でこの行動の無さは怪し過ぎるな。何か企ててるとしか思えない。

 

今葉山の事で分かっている事はこのくらいだ。

 

・俺達との接触を禁止。

・借金が200万円と少し。

・学校であまり良くない噂がある。

・サッカー部を自主退部。

 

 

サッカー部を辞めたのはクラスの奴が話しているのを聞いていたから分かったが、他に情報が無さすぎる。真っ先に絡んで来るって予想していたが、大きく外れたな。この先何仕掛けて来るか分からん。そしてこれもクラスの奴が話しているのを聞いていただけだが、何でもアイツはクラスでも浮いているらしい。腫れ物扱いされている、って言った方が正確かもしれないな。

 

にしても、学校の人気者が今や腫れ物扱いか……何が起こるか分からないが、落ちたものだ。

 

 

柊「八幡君、考え事?」

 

八幡「ん?いや、別に。」

 

涼風「それにしては、なんだか思い詰めたようなお顔をされていましたよ?」

 

八幡「葉山の事を少し考えていただけだ。」

 

柊「……心配?」

 

八幡「そんなわけあるかよ。今までの事とか流れてる噂を考えろよ、どうしてアイツを心配してやろうって思うんだよ。」

 

涼風「八幡さんらしいですね。」

 

柊「けどさ、確かになんか変。新学期始まって少し経ったけど、私達………というよりも八幡君に絡んでないもんね。どうしてかな?」

 

涼風「葉山さんの事はよく分かりませんが、葉山さんのお父上や雪ノ下さんのお母上のお言葉が効いているのでしょうか?」

 

 

ふむ、普通ならそう考えるのが妥当なのだが、俺はどうもそういう風には思えない。葉山は三浦のグループ抜けを止める時には、教師に注意されるくらいのしつこさを持っていた。俺にも何度も相談や力になって欲しいと言ってきてたしな。そんな奴が今回指を咥えて黙ってみているだけとはとても思えない。あまり考えたくもないが、裏があるようにしか思えない。

 

 

柊「何にしてもさ、何もないなら良いじゃん♪快適に何もなく過ごせてるんだしっ!」

 

涼風「ですが、お姉様は気にならないのですか?あれ程八幡さんにご迷惑をかけていたというのに、新学期が始まってからはこの行動の無さ………改心したといえば聞こえは良いですが、八幡さんはご懸念しておられる様子です。」

 

柊「……八幡君、どう思ってるの?」

 

八幡「………いや、何とも言えないな。それに、今は奴の事に関して何も知らないと言ってもいい。情報が無さすぎる。」

 

柊「じゃあ今は何もしない?」

 

八幡「その言い方は正しくないぞ?俺達から行動する必要なんてない。向こうから何かしてこない限りはな。それにアイツも今は首の皮1枚でどうにかなってる状況だ、危ない橋を渡るような真似はしないと思うがな。」

 

涼風「……そうですね。自ら首を絞めるような真似はしないでしょう。」

 

 

だが用心はしておくに越した事はないだろう。アイツが何もしてこないなんて保証はどこにも無いからな。それに今は大人しいが、いつ牙を剥くか分からないからな。

 

けど………はぁ、次から次へと。何でこうも俺達の周りには問題を作る奴等が多いんだ?いい加減、俺達に平穏な学校生活を提供してくれよ。俺は中学から始まった事だが、悪い意味で賑やかな学校生活はもううんざりなんだよ。

 

 

柊「けどさ八幡君、その問題も大事だけどさ、それよりも今の方が大事だと思わない?」

 

涼風「その通りですよ八幡さん、葉山さんの問題は葉山さんが動いた時でないと分からないのですから。それよりも今です。」

 

八幡「………真面目な相談だと言われて柊の部屋に入った、話の流れの説明を受けてそして葉山の話になった、ここまでは良いだろう。最後の相談ってのは俺が実家に帰る事って何だよ、普通の事だろうが。」

 

柊「だって!!!この数ヶ月、八幡君と一緒に暮らすっていう夢見心地な日々が続いてたんだよ!!?それが………まさか家が完成間近だから、そろそろ帰る準備をって何!?八幡君だけこの家に居てよ!!八幡君はこの家が本当の家ですっ!!!」

 

八幡「いやいや、俺だって実家に「だから八幡くんの実家はここ!!!」……いやいやいやいや、無理があるでしょうよ、柊さんや。」

 

涼風「八幡さん、私はお姉様程乱れたりはしません。今でも落ち着いて話ができます。」

 

八幡「おぉ、なら「ですが八幡さん、考え直して下さい。前も週末には泊まりに来てくれたではありませんか。アレはもう同棲も当然です。ならばいっその事、もうこの家に住んでしまえば良いではありませんか!誰も八幡さんを拒む人など居ないのです、ここに住んでください、いえ………ここに住みましょう!」………」

 

 

ダメだ、姉よりもまともだと思ってたが、妹も姉とどっこいだ。ダメだこの姉妹、重症だ。

 

 

八幡「はぁ、兎に角俺は1度「嫌ぁ〜!!八幡君と離れたくない〜!!一緒に暮らすの〜!!」「八幡さんと離れてしまったら私は……死んでしまいます!」………お前等なぁ。」

 

 

皆さんに一応言っておきます、今すぐではありません。まだ完成間近ってだけです。なのに今からこの反応だ………家帰るって事になったらどうなるんだこれ?

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。