俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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八幡君成分

 

 

柊side

 

 

柊「………ね〜ぇ八幡君、どうしても1度家に帰らなきゃダメなの?」

 

八幡「どうしても、だ。色々家具とかも買わなきゃならんし、何より俺の部屋だって色々置きたいしな。家帰ったのにベッドの1つも無い部屋なんて寂し過ぎるだろ。その為に帰るんだよ。」

 

柊「それってどのくらい?どのくらい居るの?」

 

八幡「そこまではな………家具の届く日にもよるんじゃないか?まぁ最低でも1週間以上は掛かるとは思っとけ。」

 

柊「そ、そんなに!?私死んじゃうっ!!」

 

八幡「前から思ってたが、何で死ぬの?」

 

柊「八幡君成分欠乏症。」

 

八幡「あの内容ガバガバな成分でよく死ねるな。」

 

柊「けど八幡君にだってあるでしょ?」

 

 

………え、俺に?そんな不可解な病気、俺抱えた覚え無いんだけど。

 

 

柊「あるじゃん!柊欠乏症っ!!」

 

八幡「………あるかもしんないけどさ、お前程深刻じゃねぇよ。それよりもその成分を補充する為に必要な事って何だ?少し気になる。」

 

柊「簡単だよ♪八幡君にくっつく!」

 

 

………本当に簡単な説明だけで終わらせやがった。よし、こうなったら。

 

 

八幡「そうか、くっつくだけで補充出来るのか。なら頭撫でる必要も無いし、抱き締める必要もないって事か。成る程成る程、後でメモっとこ。」

 

柊「嘘ですごめんなさい!!色々と補充方法あります!!細かく教えるのでくっつくだけは勘弁して下さい!!本当に死んでしまいますっ!!」

 

 

すげぇ必死さ………どんだけ本気なんだよ。まさか大声を出して否定する程とは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ふむ、大体分かった。けどコレって普段やってる事とあんまり変わらないんだな。」

 

柊「八幡君成分は消費が激しいの。だからくっついていないとすぐに無くなっちゃうんだ。近くに居る時はそんなに消費は激しく無いんだけど、離れているとあっという間に無くなっちゃうんだ。」

 

 

前よりも説明できてる。ガバガバじゃない………しかもそういう設定になってんだ。

 

 

八幡「んで?俺が居なくなった時の活動限界は?」

 

柊「………10ぷ「嘘言わない。」うぅ〜!」ウルウル

 

八幡「涙目で睨みながら唸ってもダメ。ここまでよく説明出来てんだから、ほら。」

 

柊「………分かんない。」

 

八幡「………は?」

 

柊「だって八幡君とずっと一緒に居たから、活動限界がどのくらいか分かんないんだもん!」

 

八幡「おいおい、そこも計算しておけよ………」

 

 

………ん?待てよ。前までは金曜日に泊まりに行ってた事を考えれば、一応の目安は4日間。けどその翌日にも一応はくっついてるから………あぁくそ、基準が分からん!何つー厄介な成分だっ!

 

 

柊「何か分かった?」

 

八幡「分かるわけ無いだろ………取り敢えずは前みたいにするしかないな。金曜に泊まりに来るって方法。それしかないだろ。」

 

柊「………1日おきは?」

 

八幡「本気で言ってる?そんな事したら俺が大変だわ。そんなハードスケジュールしたくねぇよ。冗談でもじゃなくてもやめてくれ。」

 

柊「うぅ〜………分かった、そうする。」

 

八幡「ふぅ………さて、話し合いも終わったし、そろそろ居間に行こう。」

 

柊「うん、お茶にしよっか。」

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

御影「おや、八幡君に柊。お話は終わったのかい?」

 

八幡「取り敢えずは。後で細かい事は教えますね。」

 

御影「柊の事だから、随分と手間取ったんじゃないかい?目に浮かぶしね。」

 

八幡「そう思うんだったらおじさんも説得して下さいよ。どうして俺だけなんですか?」

 

御影「決まってるじゃないか。僕は八幡君の意見を尊重するけど、どちらかと言えば柊側の方だしね。この家に居てもらいたいって思ってるし。」

 

八幡「マジかよ……そんなカミングアウトして欲しくなかったんですけど。」

 

御影「ていうよりも、この屋敷に居る全員が八幡君の滞在を望んでるんだけどね。だって離れてほしくないんだもん!楽しい生活を手放せって、そんな鬼みたいな事進んでする訳ないじゃないかっ!」

 

 

今の生活が楽しいって思ってくれるのは何よりなんですけど、俺にも選択権はありますよね?

 

 

御影「まぁ僕の心情は置いとくとして、あくまでも君の行動は君で決める事だからね。流石にそこまで縛るつもりは無いよ。」

 

八幡「それは良かったです。」

 

柊「ぶぅ〜……お父さんなら味方してくれると思ってたのに〜。」

 

御影「けどね柊、よく考えてご覧。」

 

柊「?」

 

御影「もし前みたいな金曜日に泊まりに来るような生活になったとしよう。そしたら八幡君も柊を甘やかす頻度が増えると思うよ?」

 

 

ちょっとおじさん、何勝手な事言ってんの?あるかもしれないけど、そういうのやめて。

 

 

柊「っ!!」キラキラ

 

 

ほら、期待しちゃってる子が目の前に居るよ!これどうするのっ!?おじさんまでおばさんみたいな事しないでくださいよ!宥めるの俺なんですから!

 

 

柊「ねぇねぇ八幡君、ホント?ねぇねぇ!」キラキラ

 

八幡「………はぁ、考えておく。それよりも、まずは家が完成して入居しても問題無いか確認する所からだな。そこからだろ、お前の場合。」

 

柊「………八幡君、すぐ帰って来てよ?」

 

八幡「いや、此処はまだ俺の家じゃねぇから。」

 

御影「いやいや、八幡君の家でもあるよ?」

 

八幡「真面目な顔で何言ってるんですか?」

 

 

 

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