俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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話し合いの末と家帰りの予定

 

 

八幡side

 

 

八幡「成る程、じゃあ裁判は決まり次第行う形になったんですね?」

 

尚人「葉山さんや雪ノ下さんもそれを望んでいるみたいでな。それに少年法というものがあるだろ?それによると、17歳も18歳もあまり大差が無いらしい。だから成人年齢である18歳になるのを待ったとしても、そんなに内容が変わるものではないらしい。」

 

紫苑「けれど天之川さんの所とはちょっと違うパターンになりそうなのよ。天之川さんの場合、事件の内容が内容だから子供でも普通の刑務所に無期懲役刑で収容されているけど、葉山さんの場合は暴行、誘拐、恐喝、大体これが当てはまるのだけど、これでは普通の刑務所ではなく、少年刑務所に収容されるのよ。だから刑期も10年から20年の間くらいになるの。」

 

 

成る程、つまりは今の葉山では天之川みたいにするのは難しいって事か。もし刑期を終えて出て来た時、また俺を狙う可能性も捨て切れないよな。確かにそれは考えものだ。

 

 

柊「でも今の安全を考えるなら、その方が良いって事ですよね?」

 

尚人「あぁ、決断は早いに越した事はないと思ってね。我々と葉山さん、雪ノ下さんと話し合った結論だよ。」

 

八幡「……まぁ俺は親父達がそう決めたのならそれでいいと思ってる。色々ケチつけて先延ばしにしても意味ないだろうしな。」

 

柊「私も八幡君がいいなら………」

 

涼風「私もです。」

 

御影「そっか………一先ず安心だよ。当事者である君達にも決める権利があるからね。まぁ決定権は親の僕達にあるわけだけど、君達の意見も重視するつもりだったからね。」

 

八幡「ありがとうございます。けど俺はアイツを潰せればそれで良いので。」

 

柊「………」

 

涼風「………」

 

紫苑「八幡君、それはもしかして………」

 

八幡「はい。俺は裁判でも遠慮なくやらせてもらうつもりです。アイツには色々と振り回されましたのでね、まぁボイスレコーダーがあるのでそんなに出番はないと思いますけどね。」

 

 

まぁ本当に少ないと思うけどな、俺に出来る事なんて。挙げられるとしても、火事で家が全焼した事を学校で暴露された事くらいだろうしな。

 

 

ーーー八幡の部屋ーーー

 

 

八幡「あのさ、看病はもういいよ?」

 

柊「ダ〜メッ、まだ完全に治ってないんだから看病は必要なのっ!大人しくしててっ!」

 

八幡「いや、でもな?「デモもデマもデンマークもないのっ!じっとして!」いやデンマークは知らんがな………」

 

涼風「八幡さん、ダメですよ?患者が生意気言ってはいけません。」

 

八幡「アレ、俺って患者なの?」

 

涼風「当然です。ご自身の身体を見てから言ってください。その身体を見て一体誰が平気だと言うのですか?」

 

八幡「けどな涼風「ケドもケバブもケニアもありません。患者は大人しくしてるのが仕事です。」俺はアフリカの人間じゃねぇよ。それにサバンナ出身でもねぇよ。」

 

 

何この姉妹?国の名前出しちゃって………

 

 

八幡「分かったよ、大人しくしてるから手短に頼むぞ、美人看護師さん?」

 

柊「はぁ〜い♪」

 

涼風「かしこまりました。」

 

八幡「あっ、少しだけスマホを操作「「ダメだよ(です)、八幡君(さん)。」」………は、はい。」

 

 

ですが患者には厳しいようで。いや、愛が深いっていうのかな?こういう時は。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

柊「ねぇねぇ八幡君、さっきスマホで何しようとしてたの?調べ物?」

 

八幡「あぁ、まぁな。お前達がデンマークやらトルコやら言ってたから少し気になったから調べようと思ってな。涼風なんてケバブなんて言ったから驚いたぞ。少し食いたくなった。」

 

涼風「は、八幡さんが言い訳をしようとするからです!そ、それに言い始めたのはお姉様からではありませんか!」

 

八幡「いや、だとしてもインパクトはお前の方があったからな?国の場所と食べ物マッチしてたし。」

 

柊「じゃあ私も合わせた方が良かった?」

 

八幡「いや、アレはアレで良いからそのままで。ていうか涼風を真似るな。」

 

 

だって『デ』から始まる料理って何がある?デンプン?そもそも料理じゃねぇ………もうやめよ、考えるの。

 

 

柊「でさでさ、話は変わるんだけどね?八幡君達っていつ家に帰るの?」

 

八幡「………え?」

 

 

な、何だ?なんか少し声が低かったような………

 

 

柊「八幡君が家に帰っちゃったら看病出来ないよ?お夕飯とか朝御飯を食べさせる事も出来ないよ?八幡君って元の家にいつ帰るの?」ハイライトオフ

 

八幡「(あらヤダ、柊さんったら病んでらっしゃるようで………)いつ帰るかはまだ決まってないな………帰るにしても家具とか生活用品とか揃えてからじゃないと住めないし、まだ完成間近ってだけだからもう少し掛かるも思うぞ。」

 

柊「じゃあまだこの家に居るの!?」キラキラ

 

八幡「(うわっ!?今度は眩しくなった………)そ、そうだな。もう暫くは、な………」

 

涼風「八幡さん、お部屋の家具をお選びになる際は、私達を呼んで下さいね?お部屋のコーディーネートや【ベッド】の事でも色々と相談に乗れると思いますので!」

 

 

………おい涼風、お前はなんでベッドの部分を強調した?家具で良かったよね?何でベッドだけ単体で言っちまったの?

 

 

 

 


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