俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

3 / 300
ピンチヒッター

 

 

八幡side

 

 

八幡「あぁ。まさかお前等がこんな事をするなんて思いもしなかった。んじゃもういいわ、聞きたい事があるなら聞けよ。」

 

 

なんかもうコイツ等の事がどうでもよく思えてきた。柊の事がバレても問題無いよな。それに、ストーカーする奴等と一緒になんて居たくもねぇし。

 

 

結衣「じゃあさ………あの人との関係は?同じ中学の同級生?」

 

八幡「そうだ。より正確には俺が今付き合ってる彼女でもある。」

 

結衣「か、彼女………」

 

雪乃「どうしてその事を言ってくれなかったの?」

 

八幡「言ったとしてもお前なら嘘だとかサボろうとしてる口実だとか言って取り合ってもらえないだろ?だから言わなかったんだよ、時間の無駄だと思ってな。そしたらコレだ。」

 

雪乃「っ……」

 

八幡「それで、聞きたい事ってもう無いのか?」

 

結衣「……い、いつから付き合ってるの!?」

 

八幡「中3の中頃だから……2年くらいだな。」

 

結衣「付き合った経緯は!?」

 

八幡「………お前さ、プライバシーに関する事で俺が怒ってるのに、よくそんな事を堂々と聞けるよな?普通聞かないぞ。」

 

結衣「あ………ごめん………」

 

八幡「んで、他は?」

 

雪乃「………私は無いわ。」

 

結衣「私も、かな。」

 

八幡「……そうかよ、じゃあ俺は職員室寄ってからそのまま帰るわ。それと、俺はもう来ないって思っといた方がいい。理由は………言わなくても分かるだろ?」

 

 

これで分からないようなら、いよいよ頭がおかしい。まぁ流石にそれは無いと思うけどな。

 

 

結衣「ヒッキー………ッ!」

 

雪乃「由比ヶ浜さん、止めておきましょう。今の比企谷君にそんな事をしても無意味だわ。」

 

結衣「………」

 

 

ーーー職員室ーーー

 

 

八幡「失礼します、平塚先生は居ますか?」

 

平塚「此処だ比企谷、どうした?何かあったか?」

 

八幡「そうですね。説明したいんですけど、此処だと少し目立ちます。」

 

平塚「では生徒指導室に行こうか。」

 

 

ーーー生徒指導室ーーー

 

 

平塚「それで、何があった?まぁあの2人関連なのは聞かなくとも分かる。」

 

八幡「えぇ、実は………」

 

 

俺は平塚先生に一昨日の事からさっき起きた事まで全てを話した。この人も事が事だからか、俺が彼女持ちだと知っても、その事には全く反応しなかった。

 

 

八幡「……という事です。俺としては、あの部活にはもう顔を出したくないんですけど。」

 

平塚「そうか………流石の私も予想外だよ、まさか雪ノ下がそんな事をするなんてな。比企谷、これは完全に私の目が彼女達に届いていなかったのが原因だ、済まない。」

 

八幡「別に平塚先生のせいじゃないですよ。アイツ等の独断ですからね。それよりも、この場合ってどうするんですか?俺はあの部活にはもう行きたくないんですが。由比ヶ浜は同じクラスだから仕方ないにしても、2人の顔は極力見たくないとも思ってます。」

 

平塚「そこまで言う……いや、君からしてみればそうなのだろうな。私としては、君にはまだ奉仕部に残ってもらいたいのだが、それも無理そうか?」

 

八幡「無理、とは言いませんけどあの2人と協力しろ、なんて言われたら時には即帰りますね。」

 

平塚「……そうか。分かった、本来なら君は退部が望ましいのだろうが、籍だけは置いておいてくれないか?ピンチヒッターという役割で構わない。それでどうだろうか?」

 

 

ピンチヒッター、つまり雪ノ下と由比ヶ浜が危ない橋を渡らないようにする役目、か。

 

 

八幡「分かりました、それでいいです。俺は依頼が無い限り動きはないので、部活に参加する頻度は週1でいいですかね?」

 

平塚「あぁ、それで構わん。雪ノ下と由比ヶ浜には私から伝えておく。君はもう帰って構わない。」

 

 

話の分かる先生で良かった。これが脳筋先生とかだったら絶対に取り合ってもらえてない。こんなに良い先生なのにどうして………

 

 

平塚「比企谷、何か変な事を考えてないか?」

 

八幡「そ、そんな事ないでしゅよ?」

 

平塚「……まぁいい、気をつけて帰れよ。あぁそうそう、通うのは週初めの月曜日でいいからな。」

 

八幡「はい、さようなら。」

 

 

月曜か……休み明けかつ部活有りだから行きたくなくなるが、それ以外は自由になるから妥協するしかねぇか。

 

 

八幡sideout

 

平塚side

 

 

ーーー奉仕部部室ーーー

 

 

平塚「邪魔するぞ〜お前達。」

 

雪乃「っ!平塚先生……」

 

平塚「比企谷から事情は聞いた。お前達、流石にやり過ぎだな。」

 

結衣「はい、すみません。」

 

雪乃「すみません。」

 

平塚「比企谷はこの奉仕部のピンチヒッターとして週1の月曜日のみ通う事になった。これが私と彼の最大の譲歩だ。」

 

2人「………」

 

 

思っていた以上に比企谷に言われた事に堪えているようだな。まぁこれは彼女達から出た錆だ。甘んじて受けてもらうしかないな。

 

 

平塚「もしも依頼があった場合、それが君達2人では困難だと思った時は比企谷に相談したまえ。比企谷が入部する時に雪ノ下に言ったと思うが、比企谷はリスクリターンの計算が出来る。お前達の良いカンフル剤になる。つまりだ、今後は勝手な行動や独断な行動は慎んで、相談をしろという事だ。いいな?」

 

2人「……はい。」

 

 

………比企谷、とりあえずはこれでいいだろうか?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。