俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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今回で最終話となります!!


幸せの為に

 

 

八幡side

 

 

俺と柊が結婚して5年の歳月が経った………俺は今、おじさんの……違うな。義父さんの右腕、つまりは副社長として働いている。会社に入って8年目で副社長………とんでもない速さでの大出世だ。因みに義母さんは副社長を解任された後、義父さん専属秘書兼相談役となり、柊と涼風は俺の専属秘書となった。いや、考えてみたら本当にスゲェぞ?俺の役職図。

 

 

1年目…一般社員

4年目…課長補佐(途中から課長)

6年目…常務

8年目(現在)…副社長

 

 

いや何これ?普通じゃねぇよ………俺も一応言ったんだよ?義父さんや義母さんには『普通の社員と同じ扱いにして欲しい。』って口酸っぱくして。けど2人や上層部の人間が………

 

『いや、もう3人を普通の社員としてみるのは限界なので、ていうかこっちに仕事来る前に殆ど終わってる状態が殆どだから、逆に仕事を下さいって思うくらいです。』

 

 

………という事だった。いや、俺達は自分達に出来る事を最大限にやっただけなのだが、どうやらそれが今回の大出世に繋がってしまったらしい。やり過ぎってダメなんだって身に染みた。そして今の会社の業績は義父さんによると鰻登りの状態らしい。俺達が入ってきた年からだそうだ。義父さんの話では、スマホやPC画面での操作方法を効率化、商品レビューの欄に使用した事のある社員がいればその人の感想を挿入、大雑把に言うと社内の仕事効率を底上げにより全体の作業スピードの底上げ、との事だった。俺達、大分やらかしてたんだなって思ったわ。

 

そして今、柊は育休の為仕事は休んでいる。その代わり、涼風が俺につきっきりでサポートしてくれているから、かなり助かっている。だが思う事がある、副社長の仕事ってこんなに少ないのか?それとも俺がまだ平の時にこなしてた仕事量が異常だったのか?きっと後者だろうな、うん。

 

 

涼風「八幡さん、本日のノルマは達成です。おめでとうございます。」

 

八幡「え、もう?ちょっと少な過ぎないか?」

 

涼風「八幡さんは明日、明後日、1週間も先に行う予定の業務を先倒しでやってしまわれるので、業務が残らないのです。なのでハッキリと申し上げます。今後の業務、並びにお仕事は………資料が来ない限りはありません。」

 

八幡「マジかよ………注意してたつもりなんだがな、やり過ぎは注意って。」

 

涼風「今更です、八幡さん。」

 

八幡「みたいだな。しょうがない、見回り兼社内歩きでもして来るか。」

 

涼風「畏まりました、お供致します。」

 

 

これが仕事モードの涼風だ。人前だったら俺の事を副社長って呼ぶが、今は2人だからいつも通り名前にさん付けで呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、夜十神副社長!お疲れ様ですっ!!」

 

「お疲れ様ですっ!!」

 

八幡「いや、そのままでいいですよ。仕事を続けてください。」

 

「どうされたのですか?こんな所にわざわざ副社長がお見えになるなんて………何か不手際でも?」

 

八幡「いや、そんなのじゃありませんよ。自分の業務がひと段落したので、社員の様子を見に来ただけです。迷惑かもしれませんけど。」

 

「とんでもありませんっ!!」

 

 

いつもながら思う、俺より年上で倍くらい勤めているこの人にこんな風にされるのって、少しだけ罪悪感ある。本当ならこの人の方が上の筈なのに。

 

 

「しかし、副社長も入社した時からの癖は治っていないようですね。」

 

八幡「ははは、ですね………心掛けてはいるんですけどね。無意識に忘れちゃってるみたいで。」

 

涼風「副社長の悪い癖です。いつの間にか私の行う筈だった業務にまで手をつけていましたから。」

 

八幡「それは悪かったって言ってるだろ………」

 

「ははははっ!副社長がまだ若かった頃を思い出しますなぁ!」

 

 

ーーー退社時刻ーーー

 

 

御影「お疲れ様、八幡君に涼風。今日も無事に仕事を終えられて良かったよ。」

 

八幡「お疲れ様です、義父さん。義母さんも。」

 

紫苑「えぇ、お疲れ様。さっ、早く帰りましょう?家で愛妻と椿が待ってるわよ。」

 

八幡「はい、そうですね。」

 

「旦那様、奥様、若旦那様、涼風様、お車の準備できております。」

 

 

ーーー夜十神邸ーーー

 

 

「「「お帰りなさいませ、旦那様、奥様、若旦那様、涼風様。」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「おかえり、皆。それに……あなた♪」

 

八幡「あぁ、ただいま。」

 

椿「パパお帰り〜♪」

 

八幡「おぉ〜椿、良い子にしてたか?」

 

椿「うん!あっ、おじいちゃん達もお帰りなさい!お仕事、お疲れ様っ!」

 

御影「っ〜!!挨拶が出来て偉いなぁ〜椿は!!流石はおじいちゃんの孫だっ!!」

 

椿「えへへ〜。」

 

 

………遺伝、だろうなぁ〜こういうところは。

 

 

柊「ほら皆、着替えてご飯にしよう?椿も皆と一緒に食べるってずっと我慢してたんだから。」

 

紫苑「あら、じゃあ早く着替えないとね。」

 

 

ーーー八幡&柊&椿の部屋ーーー

 

 

八幡「ん?あれ………椿は?」

 

柊「宮間さんのお手伝いするって張り切ってた。まだ4歳の子供なのにね。」

 

八幡「ははは、そう言ってやるな。宮間さんからしてみれば曾孫も同然の年だからな。」

 

柊「ふふふっ、そうだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「ねぇ、八幡。」

 

八幡「ん?」

 

柊「私の事、好き?」

 

八幡「おいおい、何だその質問?」

 

柊「あははは〜。」

 

八幡「分かりきった答えだろ?好きなんかじゃ収まらないくらい、お前の事を愛してる。」

 

柊「それに嘘は無い?」

 

八幡「お前に嘘なんてついた事ねぇよ。冗談は何度もあるけど。」

 

柊「じゃあもしかしたら冗談かもしれないから、本当っていう証拠が欲しいなぁ〜。」

 

八幡「………あぁ。」

 

 

俺は柊の顎に手を添えて、柊の唇に俺の唇を合わせた。たった数秒の口付けだが、心が満たされる。

 

 

八幡「……どうだ?」

 

柊「うん、八幡の本気、よく分かったよ。そうじゃなきゃ、こんなに胸が一杯にならない………私も八幡の事、すっごく愛してるよ!」

 

八幡「………あぁ。」

 

 

ドンドンッ

 

 

椿『パパァ〜ママァ〜まだお着替え〜?』

 

八幡/柊「………ぷっ!」

 

八幡「ははははっ!」

 

柊「ふふふふっ!」

 

八幡「じゃあ、行くか。」

 

柊「うん、あなた♪」

 

 

俺は妻の、柊のこの笑顔をずっと守る。そして俺達の椿もずっと守っていく。この先何があろうと、何人たりとも、俺達の幸せを壊させはしない。

 

 

八幡「ごめんな〜椿、じゃあ行くか!」

 

椿「うん!」

 

柊「手を繋いで行こうね。」

 

 

この幸せがずっと続きますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、実は彼女がいるんだ………完

 

 

 




皆様、これまでのご拝読、誠にありがとうございます。この300話を持ちまして、【俺、実は彼女がいるんだ………】は完結致しました!!

作品を書き始めた当初はここまで長くなるとは思っていませんでしたが、自分の悪い癖なのか話数だけを稼いでしまいまして………しかしこうして完結出来たのも皆様のおかげです、ありがとうございました!!

次回作なのですが………まぁ、アレです。自分、競馬が好きなのは知ってらっしゃる方もいると思います。そして今、サイゲのすんごいアプリが2月にリリースされたじゃないですか?まさにそれを書こうと思っています。(ウケるかどうかは別ですけどねww)

なので次回は【ウマ娘プリティダービー】を主軸とした投稿をしていきたいと考えてます。ちょっと悩んでいる部分もありますが、そこは皆様にアンケートでお聞きしたいと考えています。

3度目になりますが、【俺、実は彼女がいるんだ………】のご拝読ありがとうございました!!

次回作にまたお会いしましょう!

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