八幡side
柊「あぁ〜もう最悪!!何で転校初日の下校であんな人の顔を見なきゃいけないワケ!?暫くは見ずに済むと思ってたのにぃ〜!!」
涼風「全くです!恐らくですが誠教学園の教師が彼にリークしたのでしょう。お父様とお母様がそんな事をするとは思えませんし、こちら側が隠すなとも言っていませんでしたからあり得る話です。」
柊「くぅ〜賄賂でも渡しておけばっ!!」
涼風「お姉様、それはもうダメな人がする考え方です。私も少なからず思いましたけれど。」
この2人、あの森何とかが居なくなってから言いたい放題言ってる……多分こりゃおじさんとおばさんにも報告するだろうな。といっても報告するだろうし、手を出すにはまだ早過ぎるしな。いや、手を出す前提の話はやめた方がいいか。
八幡「まぁ、アイツも暫くは来ないんじゃないか?総武と誠教は意外と距離あるからな、アイツもおいそれと来れるような距離でもないだろうよ。」
柊「分かんないよ?もしかしたら学校の前に車待たせてこっちまですぐに来るかもしれないしね。」
八幡「え?森……山の家って金持ち?」
涼風「〜〜……い、いえ、そうではありませんが、彼の親は一応お父様の会社の上役ですので、それなりに融通が効くようになっています。」
八幡「つまりは親のコネを使うかもって事?」
涼風「はい、その通りです。」
八幡「もしそれで来たらアイツの事『親の七光り、森大君』って呼ぼう。」
柊「ぷぷっ……それも良いんじゃない?私は否定しないよ?八幡君もお父さんに何か強請ったら?お父さんも八幡君に何か買ってあげたいって言ってるんだしさ。」
八幡「そうは言ってもな……この前の夏休みと文化祭の時、柊経由でお金貰っただろ?アレまだ余ってるから。」
柊からなんだが、おじさんからお金を貰っていたのだ。しかも諭吉さんを………え、どうせ1枚でしょ?あのお父さん、お祭り堪能するのに諭吉さんを5枚もくれたんだよ?お祭りで諭吉さん5枚をどうしろと?合計で10枚の諭吉さんだよ?いや無理でしょ絶対。精々1人の諭吉さんを7〜8人の英世さんにするか、1人の樋口さんと1〜2人の英世さんにするくらいが精一杯だよ?あの人お祭りをなんだと思ってるんだ?
涼風「八幡さんに楽しんで欲しかったんでしょう、そこは分かってあげてください。」
八幡「いやそれは伝わるんだけどよ、普通お祭りで万は出さないだろ。」
ーーー自宅ーーー
八幡「たでーまー。」
小町「あっ!お兄ちゃんおかえり〜。」
八幡「小町、帰ってたのか……あれ、今日塾は?」
小町「お兄ちゃん、今日火曜日だよ?」
八幡「え………あ、そ、そうだったわ……水曜日だと思ってた。」
小町「お兄ちゃんもうボケてきたの?10代でボケとか小町的にポイント低いよ?」
八幡「やめてね?お兄ちゃんの心デリケートだから。ガラスよりも柔らかいから。」
まぁいい、俺も服着替えてくるか。
小町「あっ、そうそうお兄ちゃん!」
八幡「ん、何?」
小町「この雑誌にまたお兄ちゃん達が載ってたよ。いやぁ最近のお兄ちゃんは人気者だね〜♪」
八幡「小町、お前またこんな頭の悪そうな雑誌を買って……まぁお前の自由だけどさ。」
小町「お兄ちゃん、今その雑誌を買ってる人達全員に喧嘩を売ったからね?」
どれどれ………
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今月のベストカップルもこの2人で決まりだ!!先月と同じ堂々の1位を獲得ッ!!!最早敵なしか!?
7月より千葉県内でベストカップルを探す旅に出た当番組は、先月に入ってからこの2人のカップルに目をつけた!交際期間はなんと………プライバシーなので記載出来ませんが、先月号でも堂々の1位を獲得したが、今月も1位を獲得した!!その理由はなんと言っても彼女さんのチャームポイントでもある幸せそうな笑顔に加え、彼氏さんの控えめながらも嬉しそうな微笑みだろう!!番組スタッフもこれまで様々な場所で企画をしてきましたが、2ヶ月連続で1位を記録したのはこれが初めてである。11月で終了となるこの企画ですが、果たして3ヶ月連続で1位を飾ることが出来るのかも注目点でしょう!
来月号もお楽しみにっ!!
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八幡「………また載ってたのかよ、俺達。」
小町「お兄ちゃんがこういう事に積極的じゃないのは知ってるけど、柊さんが受けてるんでしょ?」
八幡「まぁな。柊は好奇心旺盛だから何でもやりたがるしな。特にこういうのは。」
小町「お兄ちゃん、後ろから刺されないように気を付けなよ?」
八幡「大丈夫だ、もう既に視線という針に容赦無く刺されまくってるから。」
そう、今日から視線が増えてるから刺されまくってる。ただでさえも多かった視線が2倍、3倍にもなっている。そしてこれからは校外からも、いらん輩が絡んで来そうだし………
八幡「波乱しか見えねぇな、これからの学校生活がよ。どうなるのかねぇ〜。」
小町「小町が入学する頃には大人しくしておいてよ?毎日がお祭り騒ぎの学校なんて、小町でも嫌だからね?ポイント低いからね?」
八幡「それ俺じゃなくて学校に言って?」