俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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明らかな拒絶

 

 

八幡side

 

 

柊と涼風が元々通っていた誠教学園の生徒である森………森………あっ、森山があの時来てから1週間が経ったが、ソイツは毎日懲りずに総武高の校門前に来ている。しかも帰る生徒の視線も憚らずにだ。無駄に度胸が据わってるんだな。もっと別の場面で使えよ。んでそれから俺達もすぐに帰るとアイツに出くわすという理由から遠回りをしてでも別ルートで帰るようになっていた。まぁそうしたらそうしたで柊は『少し長い下校デート♪』と言い、涼風は『八幡さんと長く居られる良い時間です♪』と言う。

 

けどアイツもよく懲りないものだ。1週間だぞ?それも初日にはあれだけ2人から言われていたのに、自分が避けられているというのを全く理解できていない様子だしな。だが俺達もこのままだとジリ貧だ、何か手を打たないとな。

 

 

八幡「なぁ、もう1週間も経ってるぞ?アイツどうすんだ?」

 

涼風「確かにそろそろ何とかしないといけませんね。そろそろお父様に報告するのもいい頃合いでしょうか?」

 

柊「うぅ〜ん、そうね……するんだったら良いタイミングかもしれないけど、相手がそれで納得するとは思えないよ。それならあっちの両親にも見てもらった方が確実だしね。」

 

涼風「ですがそう都合良くは行きません。森崎さんご両親もお忙しい身ですから。それに社長の令嬢とはいえど、私達のような高校生に耳を貸すとはあまり思えません。」

 

八幡「まぁそうだろうだな。自分の息子がある意味ストーカーっぽい事をしてるんだ、親の立場からしてみれば信じられないだろうし、嘘だと言って取り合ってもらえない可能性だってある。」

 

柊「結局は私達がどうにかするしかないんじゃ〜ん!折角抜け出せたと思ったのにぃ〜!」

 

涼風「お、お姉様………」

 

 

だがアイツは何がしたいんだろうか?転校してしまったのならもう諦めるしかないと思うが、ヤツはそれだけではないような………

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

八幡「……流石に懲りたか?」

 

柊「今日は用事があって来れなかったとか?」

 

涼風「学校から呼び出し……とか?」

 

八幡「まぁ居ないのはありがたい。今日はこのまま帰れそう「待て、比企谷八幡!!」だ………はぁ、目の前に居るのは幻覚か?早めに帰った方がいいと思わね?」

 

柊「うん、絶対その方が良いと思う。早く帰ろ?あったかいココアとお布団掛けてあげるから。」

 

涼風「お手伝いします、お姉様。」

 

八幡「よし、じゃあ帰ろう。」

 

森崎「人の話を聞け!!幻覚じゃないのは自分がよく分かっているだろう!!」

 

八幡「何なのお前?流石に少ししつこ過ぎるんじゃないのか?もう1週間はこの調子なんだぞ?」

 

森崎「これは僕と彼女達の問題だ!部外者のお前が一々口出しするなっ!!」

 

八幡「流石に部外者とは言えないだろ。お前の行動は流石に俺でなくても目に余ると思うぞ。ウチの高校に対して迷惑だとは思わないのか?」

 

森崎「お前が素直に夜十神さん達を渡さないからだ!少し話をするだけで済むんだ!!」

 

八幡「ほう、言ったな?少し話をするだけで済むんだな?なら今しろ、時間を取る必要が無いのなら場所を取る時間を作らなくてもいいだろ?」

 

森崎「当然だ!」

 

八幡「俺は此処で待つからよ、2人は森山と話してやれ。少しで済む話らしいからな。」

 

森崎「俺は森崎だ!!」

 

柊「………じゃあ少しだけ。」

 

涼風「はい、少し。」

 

森崎「夜十神さん、何故そんな奴と関わっているんだ?君達にはもっと相応しい人間が居る筈だ!その人達と関わるべきだ!!」

 

柊「それって八幡君は違うって事?」

 

森崎「彼のような雑草と関わりを持っても得る事は何も無いよ、それよりも僕と……いや、誠教学園の皆と一緒に居た方が良いに決まってる!!」

 

涼風「……森崎さん、どうして私達姉妹がこの総武高校に転校をしたかお分かりでしょうか?」

 

 

………え、それを言うのか?マジ?

 

 

森崎「いや、分からない。だがきっと嫌な事があったからなんだろ?」

 

涼風「そうです、森崎さんの言う通りです。ですがその理由は目の前にあります。」

 

森崎「め、目の前?」

 

 

柊と涼風は森崎の顔を嫌そうに見つめていた。その森崎も段々と理解し始めたのか、顔色が悪くなり始めていた。

 

 

涼風「そうです、その理由は貴方です。隠す必要もありませんので正直に申し上げます。私は……いえ、私達は小学生の頃から貴方の事が苦手でした。今もそうです、関わる人間は選ぶべきだとか、自分より下の人間と関わりを持たない方がいいだとか、私達はとにかくそれが嫌でした。貴方のその思考を私達に押し付けられても困ります。」

 

森崎「ぼ、僕は……」

 

涼風「そして1週間前に発覚しました、八幡さんを見下すような態度で。私は貴方の事が嫌いです。お姉様を助けた、そして今も変わらずに接して下さる八幡さんに対して無礼を働く貴方が嫌いです。貴方とは金輪際、関わりを持ちたくない程に。」

 

 

い、言い切りやがった………森大も余程ショックが大きいのか、放心してやがる。このままでいっか。

 

 

八幡「話終わった?」

 

柊「うん、涼風が終わらせてくれた。」

 

涼風「では、行きましょうか。」

 

 

そういえばアイツどうしよう?いや、放置でいっか。俺の知った事じゃねぇし。

 

 

 

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