俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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終わらないお話

 

 

八幡side

 

 

柊達と下校した俺は今、夜十神家に居る。その理由は下校途中(と言うよりもする前?)で出くわした森可の事だ。涼風と柊が撃退したとはいえ、今日の事でまたこの家に親が来るかもしれないから、その報告がてらお邪魔しに来たってわけだ。宮間さんと涼風が言うには、向こうの両親は良心的な人みたいだが、どうやら息子は違うようだ。その息子は容姿や実力とかで相手を決めるみたいだしな。

 

 

御影「ふむ、転校して1週間ずっとそんな事が………言わなかった理由も聞いたけど、言ってくれても良かったんだよ?僕だって早まった行動をするつもりなんて無かったし、2人の意見を聞いた上で森崎君に連絡する事も出来るわけだしね。」

 

柊「けど私達は家の権力とかをこんな事で使いたくないの。私達はただの社長令嬢ってだけだもの、本当に偉いのはお父さんだし。」

 

御影「まぁ森崎君の息子さんはこの前会った時にも思ったけど、少し自信過剰な部分が見受けられたしね。森崎君がその事に気が付いてくれれば良いんだけどね〜。」

 

涼風「そこは期待するしかありません。」

 

八幡「期待薄だけどな。それでおじさん、俺と柊の関係ですが、森崎の親には話しておいた方がいいんじゃないですか?それともし、涼風に縁談の話が舞い込んだら強く拒否している事も。」

 

御影「うん。今の話を聞く限り、その子とウチの娘を結婚させるわけには行かないね。それに今の2人は八幡君にしか興味が無いようだしね。」

 

 

……嬉しくないと言えば嘘になるが、柊は兎も角として涼風は良い相手を見つけた方が良いと思うんだがな………どっかに居ないのかね?

 

 

柊「というわけでお父さん、もしも森崎のおじさん達と何かあったらよろしくね?」

 

夜十神父「分かったよ、娘達の考えとその関係も伝えておくよ。八幡君もいいかな?」

 

八幡「はい、お願いします。」

 

御影「うん、よろしい。じゃあ『【コンコンッ】 旦那様、宮間で御座います。』うん?入りなさい。」

 

宮間『はっ、失礼致します。』

 

涼風「この時間に宮間さんがお父様の自室に来られるなんて珍しい………何かあったのですか?」

 

宮間「はい。実は今し方、森崎家の方々がお見えになりまして。何でも今すぐにお話したい事があるとか。私も今日は先約がいるので、今回はお引き取りしてもらおうと思っていたのですが………終わるまで待つとの事でして。如何致しましょう?」

 

御影「じゃあ当人達も含めて話し合おうか。丁度良いし、またと無い機会だからね。森崎君達は家族総出で来てるんだろ?」

 

宮間「流石は旦那様、その慧眼お見事です。ではお呼びしても?」

 

御影「それでもいいかな?」

 

柊「うん、いいよ。」

 

涼風「私も構いません。」

 

八幡「大丈夫です。」

 

御影「というわけだから、連れて来て。」

 

宮間「畏まりました。」

 

 

ーーー数分後・居間ーーー

 

 

宮間『旦那様、お連れして参りました。』

 

御影「入れて差し上げろ。」

 

宮間『はっ。』

 

 

扉を開けたと同時に森崎の父親と母親と話題の張本人が入って来た。

 

 

森崎「なっ………な、何故お前が此処に居る、比企谷八幡!!?」

 

八幡「俺も参加するようにと言われたからだ。それよりも、人の家で大声を上げるものではないぞ?」

 

森崎「なっ………くぅっ!」

 

森崎父「すみません社長、宮間殿には無理を言ってお願いをしてしまいました。」

 

御影「いや、気にする事は無いよ。君は我が社である【Nigh-Ten・Group】本社所属の警備局局長補佐だからね。それで、今日はどうしたのかな?」

 

森崎父「えぇ、実は息子がそちらのむす……失礼しました。社長の御令嬢方と少々行き違いがあったと説明を受けましたので、私達共々お詫びに来た所存でございます。」

 

御影「ウチの娘達からも聞いているよ。だが行き違いという報告は受けていないけど、改めてどんな内容なのか、教えてもらえないかな?」

 

 

森崎の父親からの説明は確かに要領を得ていた。俺の話を抜きにした状態で。まぁ要するに『しつこくし過ぎてしまったから謝りたい。』って感じだ。

 

 

御影「なるほどね……うん、理解出来たよ。それを踏まえた上で僕も君達に伝える事にしよう。まず森崎駿君だったかな?残念だけど、娘達はもう君を許すつもりは無いと言っている。」

 

森崎「っ!!?」

 

御影「……これだけ伝えても仕方ないからいくつか理由も言おう。まず1つ目、君の性格だ。2つ目、為人、まぁ人格とでも言うのかな。そして3つ目、これが1番重要で最大の理由………八幡君をバカにしたから。これが理由だよ。」

 

森崎母「八幡君というのはそちらに居る男の子の事ですか?」

 

御影「えぇ、そうです。そして彼は私の長女である柊の交際相手でね、既に婚約者なのですよ。無論、私も認めています。」

 

 

…………………………え、婚約者?ナニソレ?ハチマンキイテナイヨ?

 

 

森崎「こ、婚約者?」

 

御影「だから君が幾ら謝ろうと、柊と涼風が君を許す事は無いよ。未来のパートナーとその義兄を蔑むような真似を取ったのだからね、当然だよ。」

 

森崎父「少々お待ち下さい、社長!一体いつから柊お嬢様と……八幡君でしたかな?婚約を?」

 

御影「2年前だよ。とある出来事があって、それを解決した際に、ね。」

 

森崎父「そのお話、詳しく聞かせて頂く事は可能でしょうか?経緯が気になりますので。」

 

夜十神父「その話は僕よりも当事者である八幡君と柊に聞くといいよ。それにこれは僕の一存では答えられないしね。」

 

 

なるほど、言いたければ言えって事か。それにしても相手の父親は全く嫌な視線を向けてこないな。宮間さんと涼風の言ってた事は本当みたいだな。

 

 

八幡「では、俺から説明させてもらいます。」

 

 

 

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