俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

5 / 300
出会い

 

 

雪乃side

 

 

月曜日の部活が始まって、彼…比企谷君に由比ヶ浜さんと一緒に謝罪をしたのだけれど、気にも止めていないような口ぶりだったわ。

 

そして部活を始めて少し経った頃、平塚先生がいつものようにノックをせずに部室へ入ってくると、比企谷君にお客さんだと言って入らせると………

 

 

柊「こんにちはっ、八幡君!!来ちゃった♪」

 

 

私と由比ヶ浜さんが比企谷君を尾行している時に比企谷君に抱き着いていた女性が来た。

 

 

八幡「お前が突然来たせいで俺も驚いたが、この2人も喋らなくなる程驚いてるじゃねぇか。」

 

柊「それって私のせいって言いたいの?」

 

八幡「それ以外にあるのか?んん〜?」

 

柊「無いよ〜。私からは初めましてでいいのかな?私は夜十神 柊、八幡君の彼女をやっています。千葉私立誠教学園の高等部2年生だよ。」

 

雪乃「雪ノ下雪乃です、総武高校2年生です。」

 

結衣「えっと、私は由比ヶ浜結衣っていうんだ。皆と同じ高校2年、よろしく。」

 

柊「雪ノ下さんに由比ヶ浜さんね、よろしく〜。」

 

 

………この飄々とした喋り方、彼女の素かしら?

 

 

柊「それで八幡君、この2人だよね?私達の後をつけていた幽霊さん。」

 

八幡「……何故かお前の捏造も混じってるが、その通りだ。」

 

柊「ふぅ〜ん。」

 

雪乃「夜十神さんにも謝るべきね。先日はごめんなさい、気付いていないとはいえ、ストーカーなんて事をしてしまって。」

 

結衣「夜十神さん、ごめんなさい!」

 

柊「私は全然平気だよ。それに2人は八幡君から色々と言われたんじゃない?」

 

雪乃「え、えぇ……」

 

結衣「うん……」

 

柊「ならそれでいいわよ。終わった事をあれこれ考えても無駄だもの。」

 

 

……意外とアッサリ終わってしまったわ。

 

 

八幡「それよりも柊さんや、本当に俺に会いに来ただけなのか?もっと他に無いのかよ?」

 

柊「じゃあ八幡君に甘えに来た!」

 

八幡「じゃあって何だじゃあって?」

 

柊「もう、八幡君っはつれないなぁ〜。ならこの中から私が来た本当の理由を選んでみて♪」

 

 

①八幡君と学校デートしに来た♪

②八幡君と一緒に帰りたいから来た♪

③八幡君と部活動をしてみたかったから♪

 

 

柊「さぁ、どれどれ?」

 

八幡「いや、全部でしょコレ。」

 

柊「ピンポーンッ♪大正解〜♪正解した八幡君には私をプレゼントしちゃいま〜す♪」ダキッ!

 

八幡「おい、人前ではあまり抱き着くな。」

 

柊「いいじゃない別に♪見られて困る事なんてしていないんだもの♪」

 

 

………こんな所で急に見せつけられているのだけれど、こういうのは他所でやってもらえないかしら?

 

 

結衣「むぅ〜……」

 

柊「やっぱり八幡君って良い匂〜い♪ずっと嗅いでても飽きないと思うわ。」スリスリ

 

八幡「あんまりくっつくなよ……」

 

柊「あら、八幡君は私にくっつかれるの、嫌?」

 

八幡「そういう訳じゃないが、一応今は部活中だ。こういう事する時間じゃないだろ?」

 

柊「しょうがないわね……けどくっつくのはやめないからそのつもりで♪」

 

八幡「それはもう諦めた。」

 

 

比企谷君は相当夜十神さんに気を許しているみたいね。こうやって見ているだけでも分かるわ。比企谷君は私達に向かってあんな喋り方はしないわ………

 

 

雪乃「んんっ!比企谷君に夜十神さん、横から口を挟んで悪いけれど、少しいいかしら?」

 

柊「おっ、何々〜?聞きたい事でもあるの?」

 

八幡「………何だ?」

 

雪乃「2人は同じ中学、なの?」

 

柊「うん、そうだよ♪」

 

雪乃「2人の出会ったきっかけって何なのかしら?その、性格が殆ど真逆なのにどうして交際しているのか気になったの。」

 

八幡「………」

 

柊「………」

 

 

………もしかして聞いてはいけなかったかしら?

 

 

雪乃「……ごめんなさい、聞いてはいけない事だったみたいね。今の質問は忘れて頂戴。」

 

柊「えぇ、大丈夫よ……」

 

八幡「………」

 

 

その後は結局、何も話さないまま部活が終わった。けれどあの2人の雰囲気から察するに、ただ事ではない何かが起きたんだと思うわ。

 

 

雪乃sideout

 

柊side

 

 

………まさか中学の事を聞かれるなんて思わなかったなぁ〜。私と八幡君の出会い、それはある意味私達だからこそ巡り合ったような出会いだった。その当時、流行っていたゲームによって。

 

 

八幡「柊、大丈夫か?あの後全く喋ってなかったけどよ。」

 

柊「うん、平気。聞かれるなんて思ってなかったから、ちょっとビックリしちゃっただけ。」

 

八幡「無理もない、あんな事は周りに言いふらしていいようなもんじゃあない。それで流行りだしたらソイツがどうなっちまうか。」

 

柊「うん、ある意味人間が出来る呪いみたいなものだからね。何も無いのにあんな事をされたら誰だって………ううん、もうこの話はやめよっか。」

 

八幡「あぁ、そうだな………」

 

 

千葉県立中央中学校。私と八幡君が3年間通っていた中学校で、私達の出会った場所でもある。一応私と八幡君は3年間同じクラスだったんだけど、3年生になるまではあまり関わりがなかった。関わりを持って話すようになり、付き合うようになった。こうやって聞けばいい中学生活を送れたのだと聞こえるよね。けど本当は違う。私と八幡君の出会いは運命的な出会いでは無かった。あの出来事がなければ、私と八幡君はきっと出会ってはいなかった………

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。