俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

53 / 300
由比ヶ浜の心情

 

 

結衣side

 

 

ヒッキーが部活に週1でしか来なくなってから大分経った。今ではこれが当たり前になってるけど、私は前みたいに戻って欲しいって思ってる。勿論それは無理だって事も分かってるけど、ヒッキーに確認してみたいと思ってる。

 

けどそれが出来ないでいる………ヒッキーの周りには必ず夜十神さん達が居る。部活でもそう、月の半分は彼女達も部室に居座っている。それが嫌だとは言わないけど、なんか………ちょっとだけやり辛い。ヒッキーは保健委員だから救護テントに居るけど、その隣には当然のようにあの2人が居る。しかも凄く楽しそうにしてるし、ヒッキーもなんだか満更でもなさそうな顔、ううん、明らかに幸せそうな顔をしてる。

 

 

結衣「もう無理なのかなぁ……」ボソッ

 

三浦「ん、結衣なんか言った?」

 

結衣「ううん、何でもない!」

 

 

ーーー水飲み場ーーー

 

 

聞いてみよっかなぁ……また、前みたいに部活来れないかなって。

 

 

葉山「結衣、どうかしたのかい?元気がないように見えるけど。」

 

結衣「隼人君、えっと……何でもないよ。ちょっと隼人君でも言えないかなって。」

 

葉山「けど友達が困ってるんだ、放っては置けない。訳を話してみてはくれないか?」

 

 

ど、どうしよう………一応これは奉仕部だけの問題だし、隼人君に相談するのは少し気が引けちゃう。うぅ〜……どうしよう。

 

 

新堂「君達、用が済んだのならそろそろ退けてくれると嬉しいんだけど、いいかな?」

 

結衣「え!?あ、ご、ごめんなさい!」

 

葉山「し、失礼しました。」

 

新堂「別にいいよ。」

 

葉山「じゃあ結衣、話したくなったらいつでも言ってくれ。俺はいつでもいいから。」

 

結衣「う、うん……」

 

 

隼人君はああ言ってるけど、流石にダメだよね。これは私とゆきのんとヒッキーの問題だもんね!

 

 

結衣「隼人君には悪いけど、奉仕部の事は話さないでおこっと。ヒッキーの事もあるし。」

 

新堂「ヒッキー………ひょっとして比企谷君の事かな?少し聞いてみようか。」

 

 

結衣sideout

 

八幡side

 

 

放送『これより、お昼休みに入ります。各生徒は各自でお昼ご飯を摂ってください。今年は外にも売店を出していますので、お弁当を持参していない生徒はご利用下さい。』

 

 

やっと午前の部も終わりかぁ………やっと飯が食える。柊と涼風が作ったお手製の弁当、絶対美味いに決まってる。美味くないわけが無い。毎週食べてる俺が言うんだから間違いない。

 

 

涼風「では八幡さん、私はお弁当を持って参りますので、少し失礼します。」

 

柊「涼風〜、お弁当取りに行こっ!あっ、八幡君はとりあえず待ってて!」

 

八幡「おう、じゃあ此処で待ってるわ。」

 

柊「お願いね〜!」

 

涼風「では。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

さて、時間を潰そうにも本も持ってきてないしな。空でも眺めて待ってるか。

 

 

新堂「比企谷君、少しいいかい?」

 

八幡「っ!………確か新堂先輩、でしたっけ?」

 

新堂「うん、そうだよ。覚えててくれたんだね。それで、少し話があるんだけど、いいかい?」

 

八幡「?はい、大丈夫ですけど。」

 

 

この人が俺に?一体何の話だ?

 

 

新堂「比企谷君、君は奉仕部っていう部活に所属していたりしてないかい?」

 

八幡「………城廻先輩から聞いたんですか?」

 

新堂「いや、違うよ。君と同じ学年の子が『奉仕部』っていう単語を口にしていたからね。後は『ヒッキー』ってあだ名と思われる事も言ってたから、もしかしたらって思ってね。」

 

 

由比ヶ浜だな。アホなネーミングセンスのせいで1発で分かった。

 

 

八幡「……それで俺だって思ったんですか、凄いですね。ドンピシャですよ。」

 

新堂「そうなんだね。じゃあ君はその奉仕部という部活に所属しているんだね?」

 

八幡「えぇ、まぁ……今は少し違いますけど。でも、それがどうかしたんすか?」

 

新堂「うん。それが、その事もう1人サッカー部の葉山君が話をしていたんだ。内容までは分からなかったけど、その女の子が去り際に、何か訳ありのような事を言っていたから気になってたんだ。別に話さなくてもいいけど、もしかしたらこの後の学校生活で何かあるかもしれないからって思ったから、報告しておこうと思ってね。」

 

八幡「それでわざわざ……すみません、ありがとうございます。」

 

新堂「ううん、いいんだよ。困った事があったら相談してって言ったのは僕だしね。」

 

 

この人、めっちゃ良い先輩だ………え、こんなに良い先輩って居たの?城廻先輩以外知らなかったんだけど?戸塚と同じくらい優しいじゃねぇか………

 

 

柊「お待たせ〜ってあれ、新堂先輩?」

 

新堂「やぁ、少し彼を借りてたんだ。もう行くから安心して。じゃあ比企谷君、また。」

 

八幡「はい、ありがとうございました。」

 

 

………あんな人も居るんだなぁ。

 

 

涼風「八幡さん、新堂先輩と何を?」

 

八幡「食いながら話さないか?柊達の作った弁当が待ち遠しくて仕方ない、できれば今すぐ食べたいんだ。お預けは無しで頼みたい。」

 

柊「しょうがないなぁ、もう♪そこまで言うんだったら、徒競走で皆1位獲れたお祝いも兼ねて、食べちゃおっか♪」

 

 

よしっ、今日1番の楽しみだ!!

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。