俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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体育祭終了と3人で獲った賞状

 

 

柊side

 

 

うぅ〜涼風ってば絶対に私の事からかってるよアレ!!八幡君も八幡君だよ、絶対私に見せつけてるもん!!羨ましい……涼風が羨ましい、今だけ私と涼風のいる場所を交換して欲しい。はぁ、こっちは退屈だなぁ………それにさっきやってた2人3脚だって、私に見せつけてるようにしか見えなかったもん!!しかも1位獲っちゃうしさ、おめでとう!!

 

まぁそれは置いといて、私は本当に退屈なんだ。ううん、話し相手が居ないわけじゃないんだけど、私の場合って他人には全く興味無いから、話しかけられても別にどうでもいいんだよね。

 

 

柊「はぁ……早くリレーの時間になって、早く体育祭が終わらないかなぁ〜。」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

放送『次の競技は学年別で行われる選抜リレーです。リレーに選ばれた生徒は指定の待機場所まで移動して下さい。』

 

 

あっ、漸くかな。私は女子のアンカーで八幡君は私にバトンを渡す人になってる。本当なら八幡君に渡したかったんだけど、タイム的に1番早い人がアンカーになるって事になるから、これはしょうがないわね。まぁでも、八幡君からバトンを貰えるからいいかな。

 

あっ、八幡君来た♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、さっきの事について色々と説明を聞かせてもらわないと………

 

 

柊「八幡君、お昼ぶりだね♪」

 

八幡「そうだな。」

 

柊「うん♪ところでさ、さっきのアレって何なのかなぁ?私に見せつけてたの?涼風と随分楽しそうだったよね?」

 

八幡「いや、柊に少しだけ見せつけようって話になったから乗っかってやっただけ。」

 

柊「酷い八幡君!!私だって八幡君ともっとくっついていたいのに!!」

 

八幡「悪かったよ。」

 

 

本当だよもうっ!!お詫びとして後でいっぱい構ってもらわないとっ!!

 

 

葉山「夜十神さん、よろしくね。」

 

柊「あっ、うん、よろしく。」

 

八幡「俺もしっかりと柊にバトン繋ぐようにする。ミスらない限りは任せろ。」

 

柊「うん♪八幡君が私に来てくれるまで、いつでも待ってるからね♪」

 

 

時間になって私達はグラウンドへと入場した。男子と女子に分かれて走る事になってる。八幡君が男子の4走目で私が女子のアンカーだから5走目。だからやる気はそこそこあるよ。これで八幡君がアンカーだったらもっとやる気が出たんだけどなぁ………男子のアンカー葉山君だから、あんまりやる気起きないんだ。だって彼が走り出したら絶対煩いもん。

 

あっ、1年生がスタートした。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

放送『続いては2年生による学級選抜リレーです。選手の皆さんは位置についてください。』

 

 

………始まる。

 

 

教師『位置について、よぉ〜い………」

 

 

パァンッ!

 

 

私も準備しておかないとね、アンカーとはいっても10人しかいないし、早い子達ばかりだからすぐ順番は回ってくるからね。

 

 

放送『男子第4走者にバトンが渡りました!先頭はF組です!他のクラスも頑張って下さい!!』

 

 

あっ、八幡君先頭だ!!あぁ……走ってる姿カッコ良いなぁ〜……っと、私も準備準備!

 

 

八幡「柊、任したぞ!」

 

柊「うん!」

 

 

パシッ!!

 

 

放送『2年F組の女子アンカーにバトンが渡りました!!速いです、2位にB組も来ました!!他のクラスも頑張って下さい!!』

 

 

これならF組の優勝は確定かな?なら早く葉山君に渡そっと。

 

 

私はカーブを曲がり切って葉山君にバトンを渡した。すると応援席から黄色くて甲高い叫び声が上がった。葉山君人気だなぁ〜どうでもいいけど。確かにカッコ良いけどさ、見た目だけじゃないよ?ちゃんと中身も見なきゃダメだからね?あっ、葉山君の中身がダメだって言ってるわけじゃないけどね。

 

葉山君がゴールしたら、またもや叫び声が上がった。そんな元気があるなら君達も走ろうか?

 

 

そんなこんなあって、無事体育祭も終了した。私達F組は他クラスとの得点を50点くらい離しての優勝だった。まぁ頑張ったから優勝できて良かったわ。

 

 

そして今、私達は教室に戻ってHRを受けている。2年生優勝と2年生最優秀選手の葉山君と女子優秀選手の涼風の2人に賞状が贈られた。涼風がまさかの優秀選手だよ?凄くない?あんまり運動得意じゃないのに。

 

 

柊「良かったじゃん涼風、優秀選手だよ!」

 

涼風「は、はい……これもお姉様と八幡さんのおかげです。ありがとうございました///」

 

柊「え?私達何かした?」

 

涼風「お姉様が八幡さんからのご褒美と言ってくださらなければ、徒競走で1位を獲れていないでしょうし、八幡さんが緊張を解してくださらなければ、2人3脚で1位を獲れませんてました。だからこれを貰えたのはお2人のおかげなんです。」

 

柊「もう、なんて良い妹なんだろう♪」ダキッ!

 

涼風「お、お姉様っ!?」

 

八幡「それなら、俺達も頑張った甲斐があったってもんだ。」

 

柊「そうね♪」

 

 

ふふっ、今年の体育祭は楽しかった♪また来年も同じくらい楽しめたら良いなぁ♪

 

 

涼風「では八幡さん、帰りましょう。我が家でお食事をご用意しておりますので。明日はお休みなのですから、今日は泊まっても問題ない筈です♪」

 

八幡「………普通の料理?」

 

柊「ううん。体育祭お疲れ様会と、さっきお母さんから『商談が成功した。』ってお父さんからの連絡があったから、それも兼ねてご馳走だって。」

 

八幡「………少し豪華なくらいで俺は十分だ。」

 

 

うん、それ無理♪

 

 

 

 

 


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