俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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コメ欄が凄い事に……予想は当たっているのか!?


犯人は………

 

 

八幡side

 

 

俺は慌てて荷物を纏めて校舎を出た。あの2人が誘拐?まさか俺が居ない日を狙って?頭が回らない。取り敢えず俺は宮間さんと電話中に夜十神家に来るように言われたから、そっちに向かおうとしている。

 

 

「若様、こちらです!!」

 

八幡「っ!!」

 

「旦那様と奥様からのご命令を受けました!若様をお乗せして、大至急当家までお連れしろと!時間がございません、お急ぎをっ!!」

 

八幡「すいません、お願いします!!」

 

「はっ、少々飛ばします故、しっかり掴まっていてください!!」

 

 

ーーー夜十神家ーーー

 

 

ブロロロロッ〜キキィィィ〜!!

 

 

「若様、到着しました!!お荷物は私が運びます故、急ぎ旦那様の所まで!!」

 

八幡「すいません、ありがとうございます!!」

 

 

おじさんとおばさんに合わせる顔なんてないが、今はそんな事考えてる場合じゃねぇ!

 

 

ーーー応接室ーーー

 

 

宮間「旦那様、奥様!若様が只今ご到着されました。大変失礼ですが、入らせて頂きます!」

 

御影「構わない。八幡君もよく来てくれた。」

 

八幡「いえ………」

 

 

宮間さんは許可も取らずに中へと入った。当たり前だがそれ程までの事だというのが分かる。中にはデスクワークでも見る事のない程に真剣な表情をしているおじさんとおばさんが居た。それともう1人、意外な人物が座っていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪我をしながら。

 

 

新堂「やぁ、比企谷君………」

 

八幡「新堂先輩?どうして此処に?」

 

新堂「うん、それも含めて説明をするよ。掻い摘んで説明するから少しだけ大雑把になるけど。」

 

八幡「お願いします。」

 

 

新堂先輩の話を要約するとこうなる。

 

帰っている2人を見て同じ方向だった為、途中まで一緒に帰らないかと誘う。

2人は了承したから、3人で帰る事に。

程なくして路地のある場所に来ると、覆面を被った複数人の男達が3人を取り囲む。

男達は2人を渡すように新堂先輩に言うが、それを拒否。何とかして守ろうとするも、数の暴力には叶うわけもなく無力化されてしまう。

誘拐後、新堂先輩は側に落ちていた携帯でSOSを発信した。そしてその場で力尽きてしまい、気を失ってしまった。

 

 

宮間「そしてそのSOSが私の携帯に発信されましたので、GPSで目的の場所まで行き、新堂殿が倒れていたというわけです。その後は新堂殿から説明を聞き、旦那様と奥様、そして若様にご連絡をさせて頂いた所存です。」

 

御影「うむ、ご苦労。新堂君、誘拐されてしまったとはいえ、君の行動にはとても感銘を受けた。あの行動が無ければ、このような奇跡のような状況は起きていない、感謝する。」

 

新堂「いえ、僕にもっと力があれば………」

 

紫苑「いいえ、その行動を起こしてくれただけでも私達としては感謝に値します。娘を守って下さり、本当にありがとうございます。」

 

御影「だが今は娘達の事だ。宮間、居場所の特定は済んでいるか?」

 

宮間「はい、既に。現在千葉県内○○市に居るようです。この位置から察するに、既に使われなくなった廃屋に居ると思われます。涼風お嬢様の携帯が落ちていなかったのが幸いでした。」

 

紫苑「そう……あなた、ウチの会社の警備員を連れて行きましょう。」

 

御影「あぁ、そのつもりだ。留守を任せてもいいかな?僕も現場に向かうよ。」

 

紫苑「分かったわ。宮間、私のフォローをして頂戴。いいかしら?」

 

宮間「畏まりました。」

 

御影「よし、じゃあ「待って下さい、俺も行きます。」っ!八幡君……」

 

八幡「誰がやったのかは分かりませんけど、ソイツを1発ぶん殴ってやらないと気が済みません。」

 

御影「……分かった、君も連れて行こう。ただし危険な事には首を突っ込ませない。これは絶対だよ、いいね?」

 

八幡「はい。」

 

紫苑「新堂君、貴方はウチで休んでいなさい。無理をさせるわけにはいかないわ。」

 

新堂「………分かりました。」

 

 

新堂先輩はあまり納得していない様子だが、今の自分の状態ではなんの役にも立たないと理解しているからか、すぐに引き下がった。

 

 

紫苑「誰か!彼を客室までお連れしなさい!怪我人だから丁重に!」

 

「「畏まりました。」」

 

宮間「では早速準備を「宮間さん、その携帯の写真を撮らせてもらってもいいですか?」はい、勿論構いませんが?」

 

八幡「ありがとうございます。」パシャッ

 

御影「八幡君、それをどうするんだい?」

 

八幡「居場所を教えてもらうだけですよ。怪しい奴の現在地を。」

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

車の中には俺、おじさん、運転している執事さんの3人でさっき宮間さんが確認した場所まで向かっている。俺は今、ある人にさっき撮った写真と要件をメールで送り、返信を待っているところだ。

 

 

御影「しかし、何処の誰なんだ?僕の娘達を誘拐した者達は?」

 

「我々も尽力しましたが、流石に限界があります。これ以上となると、警察の介入も視野に入れなくてはなりませんから。」

 

御影「そうだね………」

 

八幡「………」

 

 

♪〜

 

 

八幡「っ!!おじさん、犯人が分かりました。」

 

夜十神父「何だって!?それは本当かい!?」

 

八幡「はい、居場所を探してもらったら、さっきの写真と同じ位置でしたから。」

 

御影「そ、それでその犯人は誰なんだい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「森崎家の嫡男、森崎駿です。」





犯人は………あなただ、森崎駿。

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