俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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終息

 

 

御影side

 

 

八幡君はどうやら相当お怒りのようだね………表情には出していないようだけど、雰囲気から相当な怒りが滲み出てるね。流石にこれは僕も森崎君達も止める事は出来なさそうかな。寧ろ止める方法を教えて欲しいくらいだ。

 

 

御影「……森崎君、どうかな?」

 

森崎父「彼の気がこれで済むとは到底思えませんが、少しでも気が晴れるのでしたら、この愚息を好きにして下さい。」

 

御影「だそうだよ、八幡君。」

 

八幡「……ありがとうございます。すいませんけど、ソイツを離してもらっていいですか?」

 

森崎父「っ……いいのかい?」

 

八幡「はい、殴り返してきたらその分、重くすればいい話なので。」

 

 

どうやら本気みたいだ。そういえば八幡君は何か武術を嗜んでいるのかな?それによっては1撃1撃が大変なことになりそうだけど………

 

 

森崎「くぅ!!ふんっ、俺を解放させた事を後悔しろ!!今すぐお前を「誰が喋っていいって言った?」な、何だと!?」

 

八幡「テメェは今からぶん殴られるだけでいいんだよ。大人しく立ってろ。」

 

森崎「はっ、そう言われてそうする奴が居るとおぶふぅ!!?」

 

 

あぁ……もう言葉を聞くのも嫌なんだね。

 

それからの八幡君はただただ無心に彼を殴り飛ばしていた。自己満足、憂さ晴らし、どちらなのかは分からないけど、兎に角殴り飛ばした彼を起き上がらせては殴るの繰り返しだった。どういうわけか知らないけど、蹴りはしていない。

 

 

森崎「うぶおあぁ!!ま、まっひぇ(まって)!!ひゃのむ(たのむ)

まっひぇくふぇ(まってくれ)!!ありゃまりゅ(あやまる)!!ありゃまりゅ(あやまる)から、みょうゆゆひて(もうゆるして)!!」

 

八幡「謝るだ?御免なさいで済むのなら、世の中に争いや戦争なんて起きねぇんだよ。分かるか?これは俺の八つ当たりだ、俺はお前を許さない………柊と涼風に手を出したお前を。」

 

森崎「そ、そんなぁ(しょ、しょんにやぁ)………」

 

八幡「柊、涼風、お前等何かされなかったか?」

 

涼風「………あまり言いたくはありませんが、八幡さんが電話をくれる直前、彼から強姦をされそうになりました。なのでもし、あのタイミングで八幡さんが電話をしてくださらなければ、私は助かったとしてもきっと………」プルプル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチッ!!

 

 

八幡「ウオオラアァァァァ!!!」

 

 

ドゴォッ!!!!

 

 

森崎父「っ………」

 

森崎母「………」メソラシ

 

御影「………」

 

 

八幡君はその言葉を聞き終わった瞬間、目の前で転がっていた彼に物凄い蹴りを彼の顔に目掛けて繰り出した。彼は声を上げる事もなく、蹴りを食らって気絶してしまった。僕は今、八幡君の後ろに居るから顔を見れないけど、ものすごい表情になっていると思う。今彼が行っている呼吸だけでも分かる、自分を落ち着かせる為にフーフーと肩で息をしている状態だ。

 

 

柊「八幡君………」

 

八幡「フゥー……フゥー……あぁ、大丈夫だ。少し落ち着いた。悪い、涼風のされた事を聞いて怒りを抑えられなかった。」

 

御影「謝る必要は無いよ、八幡君。君のおかげで僕の気も晴れたよ。ありがとう。」

 

八幡「……いえ。」

 

御影「さて、恐らく事態はもう終息に向かってると思うけど、このまま何も無しで終われるわけがないよね。警察も絡んでるんだ、関係者には事情聴取が待っているだろう。もしかしたら八幡君と何かしらあると思う。こうして彼を殴ったのは事実だからね。」

 

森崎母「社長、我々ならもう覚悟はできています。その事情聴取にも嘘偽りなくお答えするつもりですし、必要とあらば私達が辞職致します!!これ以上、社にはご迷惑をお掛け出来ません!」

 

御影「……取り敢えずは此処から出ようか。じゃあ森崎君、息子さんの事は頼んだよ。逃げられないように拘束して連れてくるように。」

 

森崎父「はっ!!」

 

御影「八幡君も着いてきなさい。それから警察の人達から治療道具を貸してもらわないとね。」

 

八幡「?何でですか?」

 

御影「その右手、ずっと見せておくわけには行かないでしょ?」

 

 

八幡君は自分の右手を確認した。誰が見ても分かるように、手の甲の皮が殴った事によって乱雑に剥けていたからだ。流石にあんな痛々しいのを放置しておくわけにはいかないからね。

 

 

ーーー外ーーー

 

 

僕達は外に出てからは、警察の方達との簡単な事情聴取をしている。八幡君にはその間、娘の柊と涼風に怪我の治療をしてもらっている。(柊と涼風がやると言って聞かなかったから。)

 

森崎君とそれに協力した一味だけど、事件が事件なだけに1度留置場に置いて、裁判まで拘束する事になった。まぁこればかりは仕方ないね。そして裁判には僕達関係者も出席対象になっている。

 

そして聴取が終わったところで僕達は娘達が居る所に向かった。

 

 

柊「あっ、お父さん。お話終わったの?」

 

御影「うん、ひとまずね。後の事はあちら側にも色々とあるから追々かな。さて、じゃあ帰るとしようか。森崎君達も我が家に来るといいよ。今日は非番だろう?折角だから食事でも一緒にしようじゃないか。」

 

森崎父「で、ですが社長。私達は………」

 

 

きっと八幡君と娘達に会わせる顔が無いんだろうね。気持ちは分かる。自分の息子が当人とその恋人に迷惑どころの話ではない事をしたんだ、まず一緒に居ようとは思わないだろうね。けどね森崎君、八幡君はそんな心の狭い人間ではないよ。

 

 

柊「一緒に食べましょうよ!」

 

涼風「そうです、森崎さん達のおかげで私達が無事なのは事実なのですから。」

 

八幡「そうですね。俺は森崎の奴を憎んではいても、貴方達は憎んでないです。息子がやったから親にも、なんていう連座制みたいなのには興味ありませんから。俺は気にしませんし、おじさ………社長が言ってるんですから、いいんじゃないですか?」

 

森崎父「八幡君………済まない、ありがとう!!」

 

森崎母「社長、ご一緒させて頂きます。」

 

御影「うん、じゃあ帰ろうか。我が家に。」

 

 

 





ふぅ、漸く森何とかを撃退できた………あっ、事件は終わりましたが、まだ続きはあります!
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