柊side
ーーータクシー内ーーー
平塚「いやぁ〜美味かったなぁ〜!」
雪乃「凶暴な旨味でしたね………」
八幡「絶妙だな。」
柊「私、他のラーメンにしておいて心底良かったって今程思った事はないよ。」
雪乃「それにしても、何故私達も同伴を?」
柊「教師がこんな事していいんですか?さっきだってコート着てとサングラスまで付けてたし。」
平塚「いいわけないだろ、だからこうしてラーメンで口止め料を払った。」シレー
雪乃「その行いはさらに教師らしからぬのでは?」
うん、私もそう思った。
八幡「バレたら叱られますよ?」
平塚「叱られるのは悪い事ではないさ、誰かに見られているという証だ。君達もちゃんと見ているから、幾らでも間違いたまえ。」
へぇ〜………
柊「じゃあ学校でもっとイチャイチャしてもいいですか?何なら今でも!?」
平塚「比企谷、お前は殴られたいのか?」
八幡「何故俺?」
雪乃「比企谷君、貴方に限って無いとは思うけれど、今そんな事しないで頂戴ね?」
八幡「しねぇよ………」
柊「けどこうするくらいなら良いよね〜♪」ダキッ
えへへ〜あったかぁ〜い。八幡君の匂い〜♪
平塚「比企谷………」
八幡「だから何で俺なんですかね?」
ーーーコンビニーーー
平塚「さて、私は酒盛り用の酒を買ってくる。ではな、君達も気をつけて戻れよ。」
平塚先生はコートは着ずにサングラスだけを付けていた。あの先生、カッコ良いけどなんか残念なんだよねぇ〜。
柊「♪〜」ムフー
八幡「柊さんはどこでも通常運転なんですね?」
柊「だって側に八幡君が居るんだもん、当たり前じゃん♪むしろ、そうしない理由が絶対にないと思わない?」
八幡「………そうだな。」
柊「あぁ〜このまま八幡君の部屋か私の部屋まで行って一緒に寝られないかなぁ………」
八幡「やめろよ、本当にやめて。先生に聞かれたらそれアウトだからな?」
柊「ふふふっ♪ん?雪ノ下さん、どうしたの?」
雪乃「い、いえ、別に………」
八幡「ここは右な。」
雪乃「そ、そう………」
柊「……ねぇ、もしかして雪ノ下さんって方向音痴なのかな?」
八幡「あぁ。本人は認めてないけどな。」
柊「ふふふっ♪雪ノ下さんももっとこっちに来なよ〜。そんなに離れてたら迷子になるよ?」
雪乃「………ついて歩くから結構よ。」
柊「えぇ〜八幡君の手あったかいよ?」
雪乃「何故それを引き合いに出すのかしら?」
柊「何となく!けど残念、八幡君の手も腕も私の永久予約が入っているから握らせないよ♪」
雪乃「私は別に比企谷君の手を握りたいわけではないのだけれど。」
八幡「気にすんな。柊が暴走してるだけだ。寝て明日になれば治る。」
柊「ねぇ、私の事を頭のネジが飛んでる人みたいに言うのやめてよ〜!私正常だもん!」
八幡「そうか?じゃあ腕は解放させて「やっぱり病気!今私まともじゃないの!八幡君の腕に抱き着いてなければ正気を保てない!!」……ホント調子の良い奴だよ、お前は。」
調子の良い奴でいいも〜ん!それで八幡君の腕に抱き着いていられるのなら問題な〜し♪
雪乃「貴方達は本当に仲が良いのね。」
八幡「……まぁ、事情が事情だからな。話す気はないが、俺がいなければこうはなってねぇだろう。」
柊「そうかもね。」
雪乃「………少しだけ羨ましいわ。」
それから私達は泊まってる場所に着いた。雪ノ下さんは一足早く部屋に戻ったみたいだけど、私と八幡君はギリギリまで一緒にいるつもり♪だって八幡君と離れたくないんだもん!
柊「あ〜ぁ、もう1部屋出してくれないかなぁ………2人用の部屋。」
八幡「無理だ無理。先生に言ってみろ、絶対断られるのがオチだ。」
柊「『カップルは一緒の部屋にすべきだ!』って言えば少しは聞き入れてもらえるかな?」
八幡「だから無理だって。」
柊「だってさ〜、時間になったら嫌でも八幡君と離れないといけないんでしょ?おかしいと思わない?付き合ってるのに別々の部屋にされるのって。そう思わない?」
八幡(ダメだコイツ、色々と思考がぶっ飛んでる。これはもうアレか、眠らせるしかないか?)
八幡「ったく、そう言うな。修学旅行の間だけだからよ。少しの辛抱だ。」ナデナデ
柊「うぅ〜だってぇ〜……」
八幡「だっても何もトンチもない。お前はこうやって頭撫でられてればいいの。お分かり?」ナデナデ
柊「………お分かり♪」
柊sideout
八幡side
ーーー数分後ーーー
柊「すぅ……すぅ……」
八幡「やっと寝やがったか………さてと。」
さて、涼風に連絡だな。多分まだ起きていると思うが、寝てたら………先生しか居ないな。
prrr…prrr…っ!
涼風『もしもし八幡さん?』
八幡「涼風、悪いなこんな時間に。」
涼風『いえ、大丈夫です。それでどうかしましたか?またお姉様がご迷惑を?』
八幡「いや、柊があまりにも俺から離れたがらないから、頭撫でて寝かしつけたんだ。そんでできれば迎えに来て欲しいんだ。頼めないか?」
涼風『はぁ、お姉様は………分かりました。では川崎さんも連れて行こうと思います。私1人ではきっと運びきれないと思いますので。』
八幡「悪いな、俺が運んでやるべきなんだろうが、女子部屋だからな。」
涼風『いいえ、お気になさらず。では八幡さん、すぐに向かいますので。』
そしてその後は涼風と川崎が来て、柊を回収して行った。さて、俺も戻って寝るか。