柊side
柊「それにしても、大きい湖ね〜。なんていう湖なのかな?」
八幡「支笏湖っていうこの辺りで1番デカい湖らしい。それと北海道の中で3番目に大きくて、日本の中でもトップ10の大きさらしいぞ。」
流石八幡君、博識だわ!けどこうやって見てると海みたいに見えるんだよね………でもちゃんと湖なんだよね、不思議だなぁ〜。
八幡「因みにこれは本当にあった事だが、昔この湖は死んだ骨の湖と書いて【死骨湖】って呼ばれていたらしい。誰が呼んだかは知らんが、そう呼ばれていたらしいぞ。」
柊「っ!?ちょっと八幡君、怖い事言わないでよ!そういう怖い豆知識は胸の中にしまっておいて!」
八幡「悪い悪い、ついな。」
柊「許しません!許して欲しかったら、他に情報を言いなさい!怖いのじゃなくて行ってみたくなるような情報をね!」
八幡「そうだな………親水公園って所と山線鉄橋って場所だな。どっちも湖を眺めながら夕日を眺められるスポットみたいだ。湖に落ちていく夕日が綺麗なんだと。」
おぉ〜そういうのを待ってたよ!2人で湖の夕陽を眺めながら手を繋いだりして……うふふっ、何だか楽しくなってきちゃった♪
八幡「今だとまだ早過ぎるから、1度旅館に戻っておじさん達と昼飯でも食ってからまた来ないか?」
柊「うん、じゃあそうしよっか!また後で、なるべく夕日の近い時間に来よう!」
八幡「おう。」
小町side
ーーー時遡って午前9時頃ーーー
………い、居ない。お兄ちゃんが何処にも居ない!?何処に行ったの!?こんな朝から居ないなんて今まで1度も無かったのに!
あり得ない!あのお兄ちゃんが1人で起きて1人で何処かに行くなんて………けど何処に?お兄ちゃんがこんな朝早くから行く場所なんてどっかあったっけ?小町には検討もつかない。
小町「もぉ〜何処に行ったのさーあのゴミぃちゃんは!!」
凛「どうしたのよ朝から?」
小町「あっ、お母さん!!ちょっと聞いてよ、お兄ちゃんがどっかに出掛けてるんだよ!?しかもこんな朝早くから!」
凛「あぁ〜その事。大丈夫よ、あの子なら友達と一緒に旅行に行ってるから。」
…………………………え?
小町「え、ちょっと待って?え?お母さん、お兄ちゃんが友達と一緒に旅行?」
凛「えぇ、事前に行くからって。アンタに言ってあるのかと思ってたけど、その様子だと知らなかったようね。」
小町「いやいやそれもそうだけど、もっと他にも突っ込むところあったじゃん!お母さん疑わなかったの!?お兄ちゃんに友達が居るって事!!」
凛「そりゃ最初は疑ったわよ。けどそんな事を一々確認する訳にもいかないじゃない。そんな必要も無いしね。八幡がどの子と友達になろうが八幡の自由よ。まぁ旅行は驚いたけど。」
お、お母さん………あっ、そうだ電話!
『お掛けになった電話番号は、電波の届かない所にあるか、電源が入っておりません。』
小町「そうだ、飛行機の中!!」
凛「取り敢えず午後まで待ってみなさい。場所によっては電話に出るかもしれないから。」
小町「うん、そうする〜……」
小町に旅行行くの教えてくれなかった事、小町的に超ポイント低いからね!!説明してもらうからね、お兄ちゃん!!
小町sideout
八幡side
御影「いやぁ〜流石は高級旅館、良い品ばかりだね。どの料理も美味しかったよ。」
柊「ホントだよね〜!私思わずお代わりって言いそうになっちゃったもん。」
八幡「咄嗟に口押さえて正解だった。それとお前、絶対卵焼きお代わりするつもりだったろ?」
柊「やっぱり八幡君にはバレちゃうか〜♪」
八幡「嬉しそうにしているところ悪いが、俺は別に褒めてるわけじゃないからね?」
涼風「ごめんなさい八幡さん、姉が本当に………」
八幡「大丈夫だ、今に始まった事じゃない。」
柊「ちょっと?」
紫苑「ふふ、それもそうね……あっそうそう、携帯を見て思い出したんだけど、八幡君携帯のマナーモード切った?私ったら写真を撮るまでその事忘れてたのよ。」
あ、俺もマナーモードにしたままだった。俺の携帯は目覚ましかAmazon、柊との連絡くらいでしか使わないから全く気にしてなかった。だってこの旅行では目覚まし役(柊)がいるし、Amazonで注文したモンだってないし、柊とは一緒に居る頻度が多いから連絡は要らん。
けど、一応戻しておかないとな。
八幡「俺もマナーモードのままでした。あんまり携帯使わないからそのままでした………あっ、不在着信。小町からか、多分旅行の事だろうな。」
涼風「小町さん、ですか?」
八幡「あぁ……旅行の事、小町には言ってなかったからな、絶対問い詰められるだろうな。」
御影「ははは……敢えて言わないでおくなんて、八幡君は何を考えているんだい?君なら真っ先に言っていそうだけどね?」
八幡「一応、俺と柊が付き合ってるって事は誰にも言ってないので。知ってるのは柊と俺、柊の家族、そして俺の部活メンバーくらいですよ。元々隠し通すつもりでいたんですけどね。」
柊「もう言っちゃえばいいのに、私と八幡君の関係。そしたら楽になるよ?」
八幡「言っても信じねぇだろ。特に長い事兄妹やってると本当の事でも信じてもらえない時ってのはあるもんだ。」