俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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前回の感想数、42件!!!全作品中2位の多さです!!コメントありがとうございました!!全部に返信するの1時間くらい掛かっちゃった!




報告とコーヒー牛乳

 

 

茅ヶ崎side

 

 

茅ヶ崎「そうですか………では彼の説得は失敗に終わったと。」

 

畑山『はい。それどころか余計に事を大きくしてしまって………申し訳ございません!!』

 

茅ヶ崎「いえ、畑山先生は事実をしっかりと述べたのでしょう。それを責めは致しません。ですがこれで彼がこちらの学校に来る可能性が高まったのも事実。こちらでも対策を練っておきましょう。わざわざご連絡、ありがとうございます。」

 

畑山『いえ、結局私は何もお役には立てませんでした。すみません、失礼致します。』

 

 

………どうやら一筋縄ではいかないようですね。きっと明日にでもこちらの学校に来るでしょう。平塚先生にも報告しておきましょうか。

 

 

pi pi pi prrr…prrr…っ!

 

 

平塚『お疲れ様です、平塚です。』

 

茅ヶ崎「平塚先生、お疲れ様です。今し方京葉高校の畑山先生から彼の件について報告が来ました。」

 

平塚『っ!それでどうでしたか?』

 

茅ヶ崎「それが余計に彼をその気にさせてしまったようでしてね、正しい説明をしたにも関わらず比企谷君を許さない、夜十神さん達が可哀想、先生だけでなく学校まで巻き込んだ、とも言っていたらしいです。」

 

平塚『……畑山先生はちゃんとした説明をされたのですよね?』

 

茅ヶ崎「お気持ちは分かります。ですが内容をしっかりと伝えた上で今の発言なのです。」

 

平塚『………』

 

 

言葉に出来ない、いえ、ならないのでしょう。それはとても理解出来ます。私も畑山先生から聞いた時は耳を疑いました。まさかそのような結果に至るなんて思いもしませんでしたから。しかし、比企谷君と夜十神さんが言っていたご都合解釈とはこういう事ですか………少し理解出来ましたよ。

 

 

平塚『この事は比企谷達には?』

 

茅ヶ崎「まだ伝えてはいません。ですが絶対に伝えておいた方が良いでしょう。流石に彼等に知らせないまま事件の解決なんて出来ませんからね。」

 

平塚『そうですね……では明日のHR後には私から2人に伝えておきますか?』

 

茅ヶ崎「お願いします。では報告は以上で終わります。」

 

平塚『はい、失礼します。』

 

 

平塚先生との報告も終わって少しだけ一息ですね。しかしこの歳になって驚かされる事はないと思っていましたが、これには驚きですね。

 

 

茅ヶ崎「はぁ……中々に、癖の強い問題ですね。」

 

 

茅ヶ崎sideout

 

八幡side

 

 

八幡「あぁ〜………」

 

 

晩飯を食い終わった後、俺は風呂に入って今日の疲れを癒している。平塚先生の話では、向こうの先生が天之川に指導をするような話になっているが、あまり期待はしないほうが良いだろう。だってあんな奴だぞ?あんな性格で生徒指導して治るくらいなら、あんな人間になってないだろ。

 

 

八幡「明日かぁ………」

 

 

少しだけ明日が憂鬱になる……だが俺がこれじゃ柊にも不安が移る。しっかりしないとな。柄でもない事を思ってるが、柊は守ってやらないとな。

 

 

ーーー入浴後ーーー

 

 

八幡「………」

 

小町「♪〜ん?何してんのお兄ちゃん?」

 

八幡「ん?いや、別に。ボーッとしてるだけだ。少し色々あってな。疲れてるのかもな。」

 

小町「そっかぁ、色々かぁ……大変そうだね。」

 

八幡「あぁ、ちょっとな。だから今こうやってコーヒー牛乳飲みながらリラックスしてんの。」

 

小町「コーヒー牛乳?マッ缶じゃなくて?珍しいね〜お兄ちゃんがそれ以外飲むなんて。」

 

八幡「それは言い過ぎだっての。俺だってマッ缶以外の飲み物だって飲む。」

 

 

朝晩の飯時はちゃんと水がお茶だしな。それ以外でも………あれ、俺ってそれ以外何か飲んでたっけ?

 

 

小町「けどさ、そんなボトルのコーヒー牛乳ってあった………え!?その瓶ってロックメイじゃん!!?」

 

八幡「あぁ、そうだけど?」

 

小町「いやいやいやいや何言ってんのお兄ちゃん!!?ロックメイって焙煎日本一のコーヒー店で有名な所だよ!?どうしたのさそれ!?」

 

八幡「修学旅行で自分のお土産用に買った。コイツと一緒に混ぜて飲むコーヒー牛乳がまた美味いんだよなぁ………クセになっちまう美味さだ。」

 

 

今日だけでもう3杯目だ。旅行明けで飲んだのは今日が初めてだが、めっちゃ美味い。

 

 

小町「ちょっとお兄ちゃん!!小町にも飲ませてよ、お兄ちゃんだけズルい!!」

 

八幡「わーったよ、風呂上がりに1杯やるから。けど1杯だからな?」

 

小町「お兄ちゃんのケチ!もうちょっとくれても良いじゃん!!」

 

八幡「俺はエコに飲みたいんだよ。飲み過ぎてすぐ空になったら面白くねぇだろ。」

 

小町「もうっ、分かったよ!けど絶対飲ませてよね!!飲ませてくれなかったらお母さんに言うからね!!お風呂行ってくる!!」

 

八幡「おーう………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「まぁまだ2本あるんだけどさ。」

 

 

正直どうするかは悩んだけどな。3本買って1万超えたしな。2本でも良かったけど、折角関西まで来たんだしってテンション上がってたんだろうな。それに小町と母ちゃんから頼まれてたお土産もそんなに大した値段じゃなかったしな。

 

 

八幡「俺だって偶にはこういう贅沢をしてみたいって思う時もある………やっぱ美味い!」

 

 

まぁ、俺が望んでなくても贅沢をさせてくれる一家があるんだけどさ。それとこれとは別さ。リラックスしながら飲むのと周りを少し気にしながら飲むのとでは違うんだって。

 

 

 

 

 




ロックメイは奈良県にあるコーヒーショップの【ロクメイ】さんを少し(ッ付けただけだけど)弄った店名です。

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