俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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アイ スクリーム

 

 

雫side

 

 

そんな事があっただなんて………酷い話だわ、その子がとても報われない。いいえ、今は比企谷君が居るから大丈夫だとは思うけど、その間はずっと1人だったのよね?そんなのって………

 

 

八幡「その上でお前等に聞くぞ。今のを聞いてそれが間違いだと思う奴はいるか?」

 

 

そんなの、あるはずがないじゃ無い。だって、何処に間違いがあるというの?比企谷君は何も悪い事はしてない。寧ろ褒められた事をした。私は柊さん?の気持ちは分からないけど、あの子の事を思うと間違いがあるだなんて言えたものではないわ。

 

それに、皆も同じ意見のはz

 

天之川「話は分かった。けど、柊はその友達が謝ってきた時にもっと人と関わろうとする努力をすれば良かったんじゃないかって俺は思う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………え?

 

 

八幡「………何だと?」

 

天之川「君の説明も理解したよ、どうやら俺は勘違いをしていたみたいだ。俺は君を「んな事どうでもいいんだよ、それよりもさっきなんつった?柊がどうするべきだって?もう1回言ってみろ。」だから、彼女は謝ってきた人に関わる努力をするべきだと言ったんだ。」

 

八幡「テメェ………1ミリも理解してねぇだろうが。白崎も言ってたよな?その人が見えなくなってたってよ。おまけに声も聞こえず、姿形も人影しか分からない。お前はそんな得体の知れない奴に関わろうとする努力が出来んのか?」

 

天之川「目の前に居るのなら気になるだろう?なら関わろうと思えるのが当然なんじゃ無いのか?」

 

 

光輝………

 

 

香織「………ねぇ天之川君、それって本気で言ってるの?」

 

光輝「香織?」

 

香織「私だったら嫌だよ、訳の分からない、何かも分からないのと関わるなんて私には無理だよ。」

 

坂上「そうだぜ光輝、俺もそんな奴とはお断りだ。比企谷と白崎の言う通り、それって本気なのか?」

 

天之川「違うって言うのか?関わろうとしてるんだぞ?人が関わろうと努力をしているのに、それを無視するのはよくないだろ。」

 

八幡「コイツ前提から間違ってやがる。それとも分かってて言ってるのか?どちらにしてもお前、最低な屑野郎だな。」

 

天之川「何故そうなる!!?」

 

八幡「分かんねぇのか?お前以外の連中は最初の説明で理解できてんだぞ?それなのに何故お前は理解ができねぇんだよ?頭のネジがぶっ飛んでるんじゃねぇのか?」

 

雫「光輝、比企谷君は人影が見えるだけで顔も声も分からないって言ったのよ?アンタそんなのと関われるの?相手を例えるのなら、名探偵コ○ンの全身真っ黒の犯人の目と口がなくなってるような状態なのよ?」

 

 

光輝、これが私のラストチャンスよ?分かって。これで分からなかったら、アンタ………本当にどうかしてるわよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天之川「声が聞こえないのなら、紙とペンで筆談とかすればいいじゃないか。」

 

 

………

 

 

香織「天之川君………」

 

坂上「光輝、お前………」

 

雫「………」

 

八幡「………お前等、よくこんなのと一緒の学校に居られたな。」

 

雫「えぇ、今私達も痛感している所よ。」

 

天之川「なんだ皆して!俺が異常みたいな事を言うな!俺はまと「異常だって言ってんだよ。まだ分かんねぇのか?お前が今、どんだけ非常識な事言ってんのかをよ。」ひ、非常識だって!?」

 

香織「そうだよ。天之川君、変だよ………」

 

坂上「あぁ、俺も白崎に同意だ。お前の考え方、マトモじゃねぇぞ………」

 

天之川「香織、龍太郎、何故そんな事を言うんだ!!俺はマトモだ!!」

 

雫「光輝、今のアンタが普通だって思ってる人はこの中には誰も居ないわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天之川「そうか……分かったぞ!!比企谷、お前また3人に何かをしたんだな!!」

 

4人「………はぁ?(え?)」

 

天之川「そうでなければ、皆こんな事を言う筈がない!!香織達に何をした!!」

 

八幡「………もう話にもならないんだが。」

 

雫「もういいわ、これ以上貴方に迷惑は掛けられない。なんとかするわ。龍太郎、手伝って。」

 

坂上「おう。」

 

天之川「雫、目を覚ますんだ!!君は暗示にかけられているんだ!!俺が今すぐ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パシィン!!

 

 

こんなくだらない事で人の頬を叩くだなんて………

 

 

雫「冷静になりなさい!!!」

 

天之川「し、雫………」

 

雫「よく聞きなさい!!私達は比企谷君に暗示なんか掛けられてないし、操られても居ないわ!さっきアンタが自分が異常みたいに言うなって言ったわよね?そう思ってるから言ったのよ!香織も私も龍太郎もアンタがおかしいって思ったから言っただけよ!!何でもかんでも比企谷君のせいにするのはやめなさい!!」

 

天之川「だがそれで柊は傷付いている!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼風「お姉様の事をよく知りもしないのに、勝手な事を言わないでください!!!」

 

 

っ!あの子って………お姉様って事は妹さん、なのかしら?

 

 

天之川「す、涼風………どうして此処に?帰ったんじゃ?」

 

涼風「そんな事はどうでもいいのです。天之川さん、先程の会話、聞かせて頂きました。お姉様が中学の同級生と関わる努力をすればよかったと仰ってましたね?」

 

天之川「あぁそうだ!今からでも遅くない!彼等も仲良くしたい筈だから、予定の空いてる日にでも「ふざけないでください。」……な、何だって?」

 

涼風「ふざけないでくださいって言ったんです!!!あの時のお姉様が精神的にどれだけ追い詰められていたのかも知らないのに、そのような勝手で愚かで浅慮な事を口に出さないでください!!!同級生の方々と好きな事も出来なければ、会話や登下校、昼食、遊ぶことも満足に出来なかったのです。私達家族でさえもどうする事もできなかった。励ます事しかできなかった。そんな、そんな酷い状態だったお姉様を助けて下さった八幡さんには感謝の言葉は伝える事はできても、その恩は一生を果たしたとしても償い切れない程大きなものです!八幡さんが居なければ、お姉様はきっとこの学校にも通えていないでしょう……お姉様の痛みはお姉様にしか分かりません。私が幾ら懸命にその気持ちを分かろうとしても、届く事はありません………八幡さんですらです。そんなお姉様が味わった痛み、苦しみ、悲しみ、辛さ、孤独、虚無感………貴方如きに何が分かるというのですか!!!何が関わる努力ですか!!お姉様の気持ちも碌に理解しないで、そんな愚かな事を口にしないでください!!!!!」ポロポロ

 

 

………あの子、姉の事がとても大事なのね。そんな姉に対して、自分は何も出来なかった。それがとても苦しくて辛いのね。

 

 

香織「………」ウルウル

 

坂上「………」

 

雫「……光輝、もう帰るわよ。」

 

天之川「っ!?だが涼風が「それはアンタのする事じゃないわ。比企谷君が居るでしょ。」………」

 

八幡「涼風………」

 

 

比企谷君は妹さんを宥めるように優しく抱き締めていたわ。妹さんも比企谷君の胸に顔を埋めて静かに泣いていた。

 

 

八幡「………おい、八重樫と白崎だったか?今日の事は学校に報告させてもらう。」

 

八重樫「……えぇ、私達もそうするつもり。今日は……少し難しいから、明日担任に言うわ。」

 

八幡「………分かった。」

 

天之川「待ってくれ!報告って何「光輝、今は喋らないでくれ。」りゅ、龍太郎?」

 

坂上「今の雰囲気考えれば分かるだろ。俺でも分かる、お前の無神経な言葉であの子が泣いたんだぞ。今回は流石にお前を擁護する気にはなれない。」

 

天之川「なっ………」

 

坂上「分かったら大人しくしててくれ。」

 

 

そして私達は総武高を後にして、それぞれ帰路に着いた。香織は何も言わなかったけど、きっと私と龍太郎と同じ思いだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう光輝の事が信じられない。

 

 

 

 

 




タイトルはダジャレです。(知ってる方は知ってますよね。)

英: I scream.
訳:私は叫ぶ。

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