目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
善逸と伊之助が杏寿郎さんに訓練をつけてもらうようになって二週間。
まさかの事態が発生してしまった。
「・・・・・・ウソでしょ?」
「あ、姉ちゃん!今から朝ごはんの準備だよね?俺も手伝うよ!」
それは、突然のことだった。
いつものように顔を洗い、すっかり定着してしまった煉獄家の食事係としての仕事をこなそうとしていた時、禰豆子はまだ眠っていると言うのに、炭治郎が近くにいなかった。
混乱してしばらく固まっていたが、庭の方から炭治郎の匂いがすることに気づき、急いで外に向かってみると、そこには太陽を浴びながら背伸びをしている炭治郎の姿があった。
「え・・・・・・?炭治郎・・・・・・?太陽出てるけど、なんともないの・・・・・・?」
混乱したまま庭にいる炭治郎に声をかけると、彼は一瞬キョトンとした表情を見せたあと、笑顔で問いかけに頷いた。
「うん!大丈夫!なんだか、外に出れるって思っちゃって、少しだけ外に出てみたんだ。
最初はちょっと熱かったけど、すぐに平気になったよ。まぁ、まだ鬼のままなのもわかってるんだけど。」
私に近寄ってきた炭治郎が、ほら、と言うように唇を指で軽く伸ばす。
そこには確かに鋭い牙が生えたままで、私たち姉弟、全く同じ赤みがかった瞳は、鬼特有のもののままだった。
「ええ・・・・・・?なんでそんなことに・・・・・・?しかも、どちらかって言うと舌ったらずな話し方だったのに、普通に流暢な話し方だし・・・・・・。」
「うーん・・・・・・これに関しては俺もわからないかな。でも、姉ちゃんを助けたいってずっと思っていたから、これで姉ちゃんの負担をもっと軽くすることができるし、俺は嬉しいよ。」
ニコニコと笑顔を見せながら、自分の気持ちを教えてくる炭治郎。
心から私を助けたい、これで助けられると思っているのが匂いからわかってしまった私は、少しだけ泣きそうになりながらも、目の前にいる私より低くなってしまった体を優しく抱きしめる。
「・・・・・・ありがとう、炭治郎。でも、無茶はしたら駄目だからね。」
「あはは!それは姉ちゃんにも言えることだろ?いつも、俺や禰豆子を守ってくれてありがとう。
これからは、俺も、姉ちゃんを守るよ。禰豆子と一緒に。」
「・・・・・・うん・・・・・・っ」
優しく抱きしめ返してくる炭治郎の温もりに、堪えきれなくなった涙をポロポロとこぼしながらも頷けば、彼は私の頭を優しく撫で始めた。
☽❀☾
「・・・・・・何やら、すごいことになっているな!よもやよもやだ!」
あれから、ある程度落ち着きを取り戻した私と、ずっと側にいてくれた炭治郎で、朝食の準備を済ませた私は、杏寿郎さんたち煉獄家の面々を起こした。
それにより集まった煉獄家の面々と朝食を食べたあと、いつものように鍛錬へと出向いた瞬間、杏寿郎さんは第一声にそう言ってきた。
それもそうだ。普段なら夕方に少しだけ訓練するだけの炭治郎が、太陽が出ている中で木刀を持った状態で庭にいるのだから。
「姉ちゃんを支えたいと思っていたら、今日、陽光の下に出られるようになったんです。
姉ちゃんからは、鬼舞辻無惨側にいる鬼に見つかったら危ないって言われてるけど、それでも、やっぱり姉ちゃんばかりに守ってもらうと言うのは、俺自身も色々思うところもあって・・・・・・。
だから、姉ちゃんと一緒に、俺も煉獄さんに訓練をつけてもらいたいんです。」
「話し方もかなり流暢になっているな!確かに、日の光を克服した鬼がいると鬼舞辻に気づかれてしまったらまずいし、竈門少年にも危険が及ぶ。
日中でも訓練をつけることができるようになったのは、俺からしてもありがたいものだ。
では、木刀を構えなさい。二人まとめて今日の訓練を行うとしよう!」
「「はい!」」
杏寿郎さんに言われ、私と炭治郎は二人して木刀を構える。杏寿郎さんは、私と炭治郎を見比べたのち、口元に笑みを浮かべた。
「よし。俺も準備はできている!いつでも来ていいぞ!」
杏寿郎さんの言葉を聞き、私と炭治郎は一度互いに目を合わせたのち、その場で頷く。
そして、私は炎の呼吸をすかさず使用し、地面を勢いよく蹴り飛ばした。
まずは不知火で距離を詰め、杏寿郎さんに斬りかかる。もちろん、杏寿郎さんはすぐにそれを防いでくるが、背後からヒノカミ神楽こと日の呼吸を使用しながら地面を蹴り上げてきていた、炭治郎が木刀を振り抜いたことにより、辺りに木と木がぶつかり合う大きな音を響かせる。
それに合わせるようにして、炎の呼吸で連撃を繋げれば、杏寿郎さんが軽くよろめいた。
やはり、連撃を組み合わせることは相手のバランスを崩すのに最適か。
「・・・・・・うむ!流石姉弟と言ったところか!何の合図もなく綺麗に連携を繋げ、連撃を放ってくるな!
だが、竈門少年は優緋程洗練されているわけではないからか、一撃が軽いぞ!!」
炭治郎と連携しながら杏寿郎さんに攻撃をしていると、私と炭治郎の一撃を止めた杏寿郎さんから炭治郎の一撃がまだ甘いと口にして、こちら側の木刀を綺麗に捌き、バランスを崩してくる。
同時に木刀を振り下ろしてくるが、それは炭治郎が受け止めて、杏寿郎さんとわずかながらに拮抗させる。
だが、私に比べて炭治郎の剣術はやはりまだ甘い部分があるようで、軽々といなされたかと思えば、そのまま杏寿郎さんから蹴りを入れられていた。
反射的に炭治郎は木刀を防御に使ったため、ダメージは受けていないようだが、軽々と庭の端にまで吹き飛ばされてしまった。
「・・・・・・相変わらず杏寿郎さんの一蹴、威力がかなりありますね?」
「む?そうだろうか!まぁ、だが、炎の呼吸は雷の呼吸程ではないが、足腰に力を入れるものがいくつかあるため、必然的に鍛え上げられたのだろう!」
「まぁ、私も確かにおかしな威力持ちですし、言わんとしてることはわかります。
・・・・・・炭治郎には日の呼吸しか教えてないけど、炎の呼吸も教えた方が良かったかな・・・・・・。」
“原作では水の呼吸も使えていたし”・・・・・・なんてことを思いながらも、木刀を構え直す。
すると、勢いよく横を一陣の強い風が吹き抜け、杏寿郎さんめがけて走り抜けた。
走り抜けたのは炭治郎で、よく聞くと炎の呼吸特有の呼吸音が聞こえている。
「え゛!?炭治郎!?」
「よもや自身の姉と俺の鍛錬を見て学んでしまっていたか!」
明らかに炎の呼吸を使っていることがわかってしまい、驚いた声をあげてしまう。
あれか?私が炎の呼吸を身につける時に日の呼吸同様繰り返し練習していたからそれを見て覚えたのか?
いや、それだけじゃ使えるわけ・・・・・・あ・・・・・・。
「そういや槇寿郎さん!!炭治郎に呼吸方法を教えてませんでしたか!?」
「うお!?」
ふと思い出したある日の煉獄家の一幕に、槇寿郎さんと炭治郎が話していた時があったため、まさかと思い、縁側でお茶を飲みながらこちらを見ていた槇寿郎さんに声をかける。
私に急に話しかけられたからか、槇寿郎さんは一瞬びっくりしたような様子を見せたが、すぐに少しだけ考え込んでは「あ・・・」と小さく声を漏らす。
「す、すまん。確かに教えた記憶がある。確か、優緋がうちで過ごすようになってからだったか?
その時に、一度、炭治郎君から炎の呼吸はどうやって行なっているのか聞かれてな・・・・・・。」
「多分炭治郎、それを聞いて練習したんだと思います!て言うか炭治郎!?なんで身につけちゃったの!?」
「姉ちゃんに無茶させたくないから頑張った!!」
「いや、頑張った!キリッじゃないから!!せめて相談してから使ってほしかったかなぁ!?」
まさかの行動に出ていた炭治郎にツッコミを入れていると、杏寿郎さんの笑い声が辺りに響く。
すぐに彼に視線を向けてみれば、燃え盛る炎のごとき熱を持った強い光が、焔を思わせる暖色の瞳で揺らめいていた。
「確かに、何も相談せずに身につけたことに関しては思うところがあるが、姉を助けたいと言う一心で自ら行動に移したことは素晴らしいことだ!
いいだろう!粗をなくせるように、竈門少年にも炎の呼吸を教えてあげよう!」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
「もう・・・!いいことではあるんだろうけどめちゃくちゃだよ・・・!!」
かなり頭を抱えそうになりながらも、炭治郎の意思を尊重する意思を見せれば、炭治郎から嬉しいと言う感情の匂いがした。
そのことに苦笑いをこぼしてしまったが、すぐに頭を切り替えて木刀を構える。
「それじゃあ、教えてもらいますよ、
「うん!わかってるよ、姉ちゃん!!」
「よし!!では、いくぞ!!」
杏寿郎さんの言葉を合図に、再び私は地面を蹴り上げる。
炭治郎が日の光を克服したり、炎の呼吸を身につけたりしてることには驚くこと以外何もできなかったけど、それはそれ。これはこれだ。
こうなったら、カタヤブリだなんだは気にするのなし!やれることをやるだけだ!!
なんとなく思ったのですが、皆さんはキメ学時空の優緋はどんな立場で想像しますか?
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キメ学高等部(しのぶと同級生)
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キメ学教師陣営
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キメ学OB(ベーカリーのお手伝い)
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キメ学OB(社会人として生活中)
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煉獄杏寿郎の恋人or嫁(教師陣営)