目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
小鉄君から獪岳が無理な訓練をし始めてしまったことを告げられ、止めた方がいいかと思ったりもしたが、小鉄君自身がやる気があることはいいことですし、放っておきましょう!と放置する気満々で、獪岳自身も焦りながらもやる気を出した目をしてる以上、止めることはできないと判断した私は、とりあえず、獪岳のやりたいようにやらせることを選び、翌日に備えた。
まぁ、流石に、夕食も食べずにやるのだけは止めさせてもらったけどね。止めるのに時間はかかったけど。
そんなこんなで、私は翌日、獪岳が訓練に出ていくことを把握した上で、鉄珍様の元に向かった。
今日は、自身が持ち合わせている宇髄さん特製の爆薬丸の威力を鉄珍様を含めた里の人に見せ、保有するならば使い方を教える日である。
「ご足労いただき、ありがとうございます。今回、皆さんにはこちらを見てもらうために、足を運んでいただきました。」
そう言って彼らに私が見せたのは、藤色の爆薬丸。藤の毒が混ざっているそれは、鬼に対してそれなりに効能を発揮する。
そのことを伝えながら、自身の爆薬丸を見せていれば、どこからか別の視線を感じ取る。
少しだけ視線の方に向けてみれば、そこには玄弥と無一郎君がおり、私は思わず瞬きを繰り返してしまった。
「あれ?玄弥に時透君?」
「うわ!?バレんのかよ!?」
「やっぱり優緋にはバレるか。」
思わず二人の名前を呼べば、玄弥と無一郎君の二人はすぐに私の元に来てくれた。
玄弥はかなり驚きながらだが、無一郎君はやっぱりかと言わんばかりの様子。
まぁ、無一郎君は私を記憶しておいてもいいと思うくらいには認めてくれていたから、バレたところで特に気にしないのだろう。
「二人も見に来たの?」
「うん。一応、僕もこれは持ってるけど、まだ使ったことなくて。どうやって使ったらいいか見たかったんだ。」
「俺は、優緋が爆薬丸を使ってるって話を聞いて・・・・・・。俺も、ちょっと武器が爆薬と言うか、飛び道具だからよ・・・・・・」
どうやら、二人揃って私が持ってる爆薬丸に反応してきたようだ。
そのことに納得しながらも、私は何度か頷く。
まぁ、ついでだから玄弥にもこれは見せておこうか。
「なるほどね。わかったよ。じゃあ、そこで見てて。」
それならと、私は二人にもそこで見ていていいことを伝えながら、巾着袋の中から二つの爆薬丸を取り出す。
宇髄さんから、お前の役に立ててくれって結構多めに渡されたから、レクチャーするにも十分過ぎる量。
二つ程消費しても問題はない。
「この爆薬丸は、音柱である宇髄天元さんから渡されたものです。吉原で、上弦の陸と衝突した際、彼に爆薬丸の使い方を教えてもらったので、常に持ち歩いています。
鬼との戦闘では、どのような天候下で戦わなくてはならないかわからないので、湿気にも強いと聞いています。」
現役の柱からもらったものであると聞き、この場にいる刀鍛冶の里の鍛冶や、玄弥が驚いた様子を見せる。
唯一、無一郎君だけはこれを知っているため、特に反応を見せていないが、彼の鎹鴉である銀子が、「音柱カラ貰ッテルナラ、効果ハ絶大ネ」と口にしている。
「この爆薬丸は、鬼の攻撃に直撃させたり、何かしらの強い衝撃が加えることにより爆発します。
私と宇髄さんは、たまに自身の刀の刃で切ることにより起爆することがありますが、鍛冶の皆さんには、投げつける方法で使用してもらえればと思っています。」
そう言って私は、手にしていた爆薬丸を近くにあった岩目掛けて投げつける。
放り投げた爆薬丸は、刀鍛冶の里の鍛冶の人々の視線に映り込みながら、真っ直ぐと岩の方まで飛んでいき、岩肌に思い切り衝突した。
その瞬間広がるのは爆発音と爆風、それに混ざった藤の花の匂い。辺りにそれらを轟かせた爆薬丸は、先程の岩を破壊していた。
「「「「お、おおお・・・・・・・・・」」」」
「すげぇ・・・・・・」
「へぇ。結構威力あるんだね、これ。」
壊れた岩を見つめながら、この場にいる全員が様々な反応を見せる。
時には驚き、時には感心し、このような武器があるのかと言わんばかりの様子だ。
「火力があるのは当然だよ。宇髄さんが作ってくれたこれは、雑魚鬼くらいならば普通に大きく損壊を与えることができるからね。
ただ、宇髄さんが使う音の呼吸に使用する爆薬丸よりは威力が控えめなんだ。」
そこまで口にした私は、三つ目の巾着袋に手を突っ込み、そこから爆薬丸を一つ取り出す。
この爆薬丸は、宇髄さんが使う音の呼吸に使われている爆薬丸そのもので、毒があまり通用しない上弦の鬼相手に使用する予定のものだ。
流石に、爆薬丸の中に混ざった毒だと通用しない可能性があるとして、宇髄さんと話し合った結果、私と彼はこれを所有することに決めていた。
「こっちが宇髄さんが持ってる爆薬丸と同じもの。さっきのは二発だったけど、こっちは、一発でかなりの火力になる。」
そう言って私は、手にしていた爆薬丸を同じ岩に投げつける。
放物線を描きながら、岩の方へと飛んでいった爆薬丸は、岩に直撃すると同時に、再び大きな爆発音と爆風を辺りに届かせた。
爆風が落ち着き、土煙もなくなった瞬間、この場に露わになったのは、明らかに先程の二発の藤の花の毒入り爆薬とは比べ物にならない程崩れた岩の姿だった。
「嘘だろ・・・・・・?」
「確かに、全然威力違うね。まぁ、上弦相手ならそれくらいは必要なのか。」
無一郎君の言葉に、私は静かに頷く。
雑魚鬼や油断している鬼相手ならば、藤の花の毒入り爆薬で問題はないと思うが、戦闘に移行した上弦相手に、毒入り爆薬はどこまで通用するかわからない。
「まぁ、こっちの爆薬丸の方は、戦闘向きのもので、毒入り爆薬の方は、防衛や動き封じに使用するものであると認識してくれたらと思います。
鬼を討伐するまでは行かずとも、逃走時間を確保することは可能になりますからね。
身を守るために使うのであれば、十分すぎる程の能力はあります。」
そこまで説明して、私は鉄珍様へと視線を向ける。
彼は、一部始終を見つめながら、考え込むような様子を見せていた。
その姿に口を挟むことはしない。身を守るために利用するのも、利用しないのも全て彼の判断に任せるつもりだったから。
「なるほどの。確かに、これくらいの威力なら、ワシらが持っていてもある程度は耐え切ることができそうやね。
優緋ちゃんの言った通り、この里は秘匿されとるけど、何が原因で襲撃を受けるのかはわからないしの。」
どのような判断をもたらすか・・・・・・しばらくの間待っていると、鉄珍様は爆薬丸の効能を見て、何度か頷いた。
告げられた言葉は、保有することに対して前向きになっていることを把握できるものだった。
「優緋ちゃん。その、毒入りの爆薬丸の使い方なんやけど、投げつけるだけでも十分効果を発揮することができるんやね。
正直、どれくらいの威力があるか不安やったけど、里の中でもしっかり使えそうやな。
すまんが、ワシらに・・・・・・特に、若い衆にその爆薬の使い方を詳しく教えてもらえんかの?」
「もちろん構いませんよ。少しでも皆さんの身を守ることができるのであれば。」
鉄珍様から、詳しい使い方を教えてほしいと告げられ、私は笑顔でそれに応える。
ひょっとこのお面のせいで表情はわかりにくいが、使用することに対して、抵抗はないことが伺える。
「な、なぁ、優緋。」
「ん?どしたの玄弥。」
そのことに安堵していれば、玄弥が話しかけてきた。
不思議に思いながら、玄弥の名前を呼べば、彼は私の爆薬丸を見ながら、真剣な表情を見せていた。
「問題なければさ、俺にもその爆薬丸を少し分けてくれないか?俺は、優緋達みたいな鬼狩りができなくて、少し、鬼との戦い方が違うんだ。」
「鬼との戦い方が、私達と違う?」
私の質問に、玄弥は言葉を詰まらせる。彼の視線は、無一郎君や刀鍛冶の里の鍛冶達を行ったり来たりしており、口にすることを躊躇っているようだった。
─────・・・・・・まぁ、玄弥は呼吸が使えない代わりに、鬼喰いを行うことで補っていたしな。そりゃ言い難くもなるか。
その姿を見て、やはり鬼喰いと言う戦闘方法は、褒められたものじゃないのかと、原作を読んでいた知識から再認識する。
・・・・・・鬼喰い中の玄弥に害がなければ別にいいけど、うーん・・・・・・。
「・・・・・・どうやら言い難いようだね。わかった。あとで話を聞くよ。爆薬丸を持ちたい理由がちゃんとあるんだろ?」
「!!本当か!?わかった。ちゃんと話すよ。」
私の言葉に、玄弥は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐにホッとしたような笑みを浮かべて、あとで自身のことを話すと口にする。
そのことに頷き返した私は、刀鍛冶の里の鍛冶達に視線を戻した。
「爆薬丸を所持する際の注意事項等、及び、扱い方の説明を行います。少しの間、お話にお付き合いください。」
この場にいる全員に、今から爆薬丸に関して説明することを告げれば、すぐに承諾するように頷き返される。
それを確認した私は、彼らに爆薬丸のことを詳しく説明するのだった。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
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これまで通り煉獄さん√へ
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獪岳が巻き返す獪岳√へ