目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
楽しみにしていただいていた皆さん、申し訳ありません・・・・・・!!
あれから再び時は経ち、運命の6日目。
時折テコ入れとして私が獪岳との手合わせ形式による訓練をつけながら、獪岳の実力を伸ばしていると、彼は視覚がある程度鍛えられたのか、絡繰人形が刀を持っていても、追いつけるようになっていた。
獪岳には、私や炭治郎、善逸や伊之助、カナヲや玄弥のように優れた五感はない。
だが、それは、柱の殆どが同じで、それでもなお、明確な実力を併せ持ち、柱として私達一般隊士の前を走り、ずっとずっと戦い続けていた。
だから、私達のように、優れた五感を持ち合わせていなくても、確かな力をつけることはできることは例外からして、間違いはない。
ただ、遅咲きになると言うだけで、明確な力はつけることが出来る可能性は十分過ぎる程にある。
まぁ、それも結果的に伸び代の長さによって行き止まりにぶち当たってしまう可能性もあるため、絶対とは言い切れないが、彼でも力をつけることは出来るとは思うが・・・・・・さて・・・・・・。
─────・・・・・・見た感じ、動きの方は問題ない。限界に行き着いている様子はないし、獪岳の伸び代はまだある。
─────・・・・・・でも、伸び悩む時期に突入してしまった可能性は、少しばかりあるかもしれない。
─────・・・・・・一応、霹靂一閃のコツを教えたりはしているし、獪岳に合わせた動かし方は伝えているけど・・・・・・。
“この訓練の中では、霹靂一閃を使うのはやっぱり難しいのだろうか?”
内心でそんなことを思っていると、獪岳が絡繰人形から距離を取る。
彼が持つ瞳は、絡繰人形の動きをしっかりと捉えているようで、真っ直ぐと人形を見据えていた。
「小鉄!絡繰がぶっ壊れるかもしれねーが大丈夫か!?」
「!?」
「!?大丈夫です!!絶対に直しますから!!だから全力で行ってください!!」
鋭い声音で告げられた言葉に、小鉄君が驚いたような反応を見せるが、すぐに獪岳に全力で行ってくれと言い返した。
それを聞いた獪岳は、口元に笑みを浮かべたのち、雷の呼吸特有の呼吸を行い、手にしていた刀を腰にある鞘に刀身を収める。
その姿は、遊郭の争いの時にも見えていた、善逸の姿にしっかりと重なり、私は目を見開いた。
“雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃!!”
同時に獪岳は力強く足を踏み込み、まるで落雷がその場に落ちたかのような音を残して、絡繰人形へと距離を詰める。
絡繰人形は、獪岳目掛けて刀を振り下ろすが、獪岳はそれ以上のスピードで絡繰との距離を詰め、手にしていた刀を勢いよく振り抜いた。
振り抜かれた刀は、真っ直ぐと絡繰人形の首元へと吸い込まれていき、大きな音を立ててその頸を叩き切った。
叩き切ると同時に、獪岳の体は絡繰の背後まで勢いよくすり抜ける。しかし、獪岳は、その瞬間、脚がもつれてしまったのか、思いっきり地面を滑るようにして転倒してしまった。
「いっっでぇえぇ!!?」
「獪岳─────!?」
「ええ!?ちょ、獪岳さん!?大丈夫ですかぁ!?」
ズサァッと言った勢いでそのまま転倒した獪岳に、私と小鉄君は思わず声を荒げてしまう。
とんでもない勢いでスライディング転倒かましたなこの子!!
「大丈夫!?怪我は!?」
「・・・・・・手当てしてもらった打ち身に追加ででっけぇ、擦り傷できた・・・・・・」
「そりゃそうだよ!!勢いよく滑るように転倒したんだから!!ほら!!怪我を見せて!!」
「ん・・・・・・」
急いで獪岳に駆け寄り、すぐに怪我を見せて貰えば、彼は私に怪我を見せてくれた。
打ち身に重なるようにして、確かに擦り傷ができており、痛々しい程に出血していた。
「うっわ・・・・・・しのぶさんから消毒液もらってて正解だったよ。まずは水で洗うよ。その後消毒液。どっちも沁みるからね。」
「は?いでででででででで!?ちょ、いてぇ!!」
「沁みるって言ったでしょうが!!男ならこれくらい我慢する!!」
獪岳が怪我をした際に消毒できるようにと綺麗な水を入れていた筒を取り出し、そこに入っていた水を清潔な布にかけて獪岳の怪我を洗う。
同時に、しのぶさんからもらっていた消毒液を持ち出し、彼の怪我を消毒すれば、彼は痛みを訴えてきた。
でも、私はそんな獪岳に我慢するようにと一蹴する言葉をかけながら、手当てを済ませ、最後に傷薬軟膏を怪我に塗り、その上に絆創膏代わりのガーゼを貼り付ける。
その後、念の為にと獪岳のズボンの裾を捲り上げ、そこに怪我がないかを確認した。
「おい優緋!!いきなり捲り上げんじゃねぇ!!」
「雷の呼吸は足が重要な部位なんだから痛めていたら大変でしょうが!!少し大人しくしなさい!!」
「ゔ・・・・・・わ、わかった、わかったから!!せめて自分で捲り上げるから待ってくれ!!」
獪岳から告げられた言葉に、渋々従えば、彼は恥ずかしげにズボンの裾を膝まで捲り上げた。
私達が着る隊服は、雑魚鬼程度の攻撃にはびくともしない丈夫さがあると話には聞いているが、私が優緋になる前に生活していた世界では、バイクに乗っていた際に転倒した場合、服が破れていないとしても、布の下は怪我になっていることがあった。
それは、足元が砂であった場合も例外なくズタズタになることがある。
霹靂一閃を使った際に、転倒した場合、それと同じ事象が起こっていてもおかしくはないため、しっかりと見ておかなくては・・・・・・。
「・・・・・・目立った怪我はないみたいだね。痛みは?」
「今んとこはねーけど・・・・・・」
「そう。少し、足を動かすよ。ひねっていたりしたら大変だから。痛かったらすぐに言って。」
「おう・・・・・・」
獪岳に話しかけながら、足首を動かしてみたり、膝を曲げてみたりして、痛みが発生していないか確かめる。
あとで、“透き通る世界”を使ってしっかりと確認しておく方がいいのだろうか?いや、“透き通る世界”は別にレントゲンじゃないんだけど、見えるなら見えない異常もわかるかもしれないし・・・・・・。
「・・・・・・なんとか、足は問題ないみたいだね。」
「ああ。」
獪岳の足に問題がないことがわかり、ホッとしていれば、獪岳から喜びの匂いを感じ取る。
すぐに彼な方に視線を向けてみれば、彼の表情からもハッキリと嬉しいと言う気持ちが伝わってきた。
「獪岳・・・・・・?」
「・・・・・・なぁ、優緋。見てたか?俺、壱ノ型が使えた・・・・・・!!やっと、やっとなり損ないの雷の呼吸の継承者から正確に呼吸を使えるようになったんだ!!」
目をキラキラと輝かしながら、私に壱ノ型が使えたことを報告してくる。
そのことに少しだけ驚くが、すぐに彼の思いを聞き取り、静かに私は頷いた。
「うん。しっかり見てたよ。頑張ったね、獪岳。」
「ああ!だが、これだけで満足なんかしねーよ。霹靂一閃を確実に使えるように、もっと鍛えてやる!!」
「そうだね。それが一番いい。ただ、無茶をしないように。善逸もだけど、霹靂一閃しか使えない状態で、なんとかしようとして、何連発もして足を痛めそうになっていたし、通常の霹靂一閃以上の速さで攻撃できるように改良したものを使った場合、かなり足を痛めるとか言っていたしね。」
「はぁ?あのカスが壱ノ型ばっかで戦っている話は聞いていたが、まじで壱ノ型ばっか極めてたのかよ・・・・・・」
「うん。善逸曰く、“俺にはこれしかできないから”ってね。まぁ、宇髄さんと杏寿郎さんに色々指摘を受けて、弐ノ型以降も頑張って習得して行ってたけどね。」
喜ぶ獪岳に、壱ノ型を使えるようになったことは喜ばしいし、鍛えることは賛成だが、無理だけはしないようにと口にする。
善逸がどんな訓練をこなし、どのような状態であったのかも説明しながら。
獪岳は私の話を聞き、本気で壱ノ型ばっか鍛えていたのかと呆れたような様子を見せるが、彼を馬鹿にしている様子はなく、私の忠告にしっかりと頷いてくれた。
「でも、やったね、獪岳。ようやく、壱ノ型を使うための一歩を踏み出せた。」
「ああ。優緋が訓練をつけてくれたことや、小鉄が絡繰を使わせてくれたおかげだ。ありがとよ。」
素直に感謝の言葉を述べる獪岳に、小さく頷き返せば、獪岳は笑顔を見せる。
しかし、すぐにハッとしたような表情を見せては、小鉄君へと視線を向けた。
「あ・・・・・・小鉄。絡繰人形だが・・・・・・」
「あ、頭だけなんで壊れたの。だから問題はないですよ。ただ・・・・・・」
「「ただ・・・・・・?」」
「・・・・・・な、なんか、出てきたんですけど・・・・・・!!」
絡繰人形を壊してしまったことに対する謝罪を口にする獪岳に、小鉄君は気にしなくていいことを告げる。
そして、それよりも気になることがあると告げ、絡繰人形を指差した。
そこには、随分と長らく放置されていた、一振りの刀が存在していた。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
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これまで通り煉獄さん√へ
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獪岳が巻き返す獪岳√へ