目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
刀鍛冶の里の中を歩きながら過ごしていると、不意に、遠くの方から爆発音が聞こえてくる。
「今の音・・・・・・」
「間違いなく、爆薬の音だね。」
爆発音は、無一郎君にもしっかりと聞こえていたようで、彼もその場で足を止めた。
音の発生源の方角は、間違いなく獪岳達がいる方で、向こう側に鬼が出たのだと判断するには十分過ぎるものだった。
─────・・・・・・まさか、玉壺があっちの方に!?刀鍛冶の人は!?
「時透君!!」
「うん。行こう。」
念の為に見回りをするようにしたが、完全に防げるとは限らないため、わずかな焦りを抱きながらも、無一郎君に声をかければ、彼は小さく頷いて音の発生源の方角へと走り出す。
すかさず彼を追うようにして、彼と一緒に地面を蹴り上げ、音の方へと走り出した。
「「!?」」
しかし、不意に感じ取れた妙な気配により、私と無一郎君は足を止める。
すぐにその場で制服を翻しながら、足を止め、あらかじめ預かっていた刀を握りしめた私達が見たものは、ぬらりと言わんばかりの様子で姿を見せた鬼だった。
“霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り”
“炎の呼吸 壱ノ型 不知火”
放った斬撃は同時だった。
スピードとパワーを兼ね揃えた不知火と、敵の足元に滑り込むようにして踏み込み、斜め上に向けて斬撃を放つ霞の呼吸の一撃。
しかし、原作通りと言うべきか、その両方の斬撃は、現れた鬼・上弦の肆である半天狗に、わずかなダメージを与えるだけで躱されてしまう。
「ヒィィィ!!」
向こうからすると、軽い跳躍だったのかもしれないが、悲鳴を上げながら距離を取ってきた半天狗は、自身の頭と片腕を斬り裂かれながらも、かなり離れた位置へと移動してしまう。
すぐに無一郎君に合わせるようにして、半天狗へと攻撃を繰り出すが、それは再び躱されてしまった。
「何コイツ速いんだけど!?」
「確かにね・・・・・・。二人揃って攻撃しても仕留めきれない・・・・・・。」
思わず心からのツッコミを口にすると、無一郎君も冷静ながらも同じように思っていたことを知らせる言葉を口にする。
やっぱり、柱から見ても速いのか・・・・・・と言う考えを飲み込みながらも、再び刀を構えていると、半天狗は私と無一郎君を見ながら後退りをした。
「や、やめてくれえ・・・・・・いぢめないでくれぇ・・・・・・!!痛いぃいい!!」
情けない声音で言葉を紡ぎながら、半天狗が踵を返す。
同時に地面を蹴り上げて、私達の前から逃亡を始めた。
「うわ、逃げた!!」
「追うよ。間違いなくあれは上弦の鬼だから、里の人が食われたらまずい。」
「わかった!!」
無一郎君の指示に従うように、私は地面を蹴り上げて半天狗を追いかける。
もちろん、無一郎君も地面を蹴り上げて走り抜ける。現れた鬼、半天狗を討つために。
܀ꕤ୭*
悲鳴を上げながら逃げ惑う半天狗と、そんな半天狗を狩る気満々の上で追いかける私と無一郎君。
半天狗は、予想をしていた以上に足が速く、捉えようとして不知火などを使って接近するも、直ぐに躱されてしまう。
原作で、炭治郎達はしっかりと半天狗を捉えることができていたが、どうやらあれは、建物の内部であったことや、何度も何度も斬り付けることができたからこそ、体力もある程度削り抜くことができた結果だったようだ。
分裂させることができず、未だに体力がかなりある状態の半天狗相手だと、どうやらその速さはかなり厄介なことになるらしい。
─────・・・・・・あ〜〜〜!!もう!!里の人の被害を減らそうと思って見回りに出たって言うのに!!それが裏目に出た!!
目の前に発生した現状に、思わず苛立ちから舌打ちをしてしまう。
まさか、守るための選択が、こうまで裏目に出てしまうとは思いもよらなかった。
堕姫ちゃん達との戦闘の時は、たまたま運よく被害を抑えることができただけで、彼女達の上の数字になると、そうもいかないと言う現実を思い知る。
─────・・・・・・なんとか室内に追い込まないと・・・・・・!!
自身の焦りを感じ取りながらも、どうにかして半天狗を追い込む方法を考える。
すると、隣を走っていた無一郎君から、「優緋」と名前を呼ばれた。
「アレ、かなり速いみたいだし、どっかに追い込んだ方がいいと思う。二手に分かれるよ。」
「!了解!!」
すかさず無一郎へと視線を向ければ、彼は二手に分かれて半天狗を追い込むことを提案してきた。
そのことに直ぐに頷けば、無一郎君は私から離れ、そのまま走り抜ける。
彼が走り抜けるのを確認したのち、私自身も反対側へと素早く移動し、辺りに広がる木々に身を隠しながらも、半天狗に爆薬丸を届かせることができる射程にまで足を運ぶ。
「これでもくらえ!!」
射程範囲にまで近づいた私は、手にしていた藤の花の毒が含まれた爆薬丸を手に取り、半天狗めがけて投げつけると同時に、素早くその場にあった石を手に取り、爆薬丸めがけて投げ飛ばす。
その瞬間、辺りには爆発音が響き、藤の花の匂いが広がった。
「ヒィィィ!?爆発したぁああ!!」
再び聞こえる情けない声と、わずかに鈍る半天狗の動き。
その隙を無一郎君が見逃すはずもなく、彼は刀を振り抜いた。
木々の影から現れた無一郎君に、半天狗は反射的に距離を取ろうとするが、半天狗が向かいそうな位置を瞬時に把握した私は、再び爆薬丸を一つ手に取り、同時に礫を投げつける。
視界の端に映り込んだ爆薬丸に気づいたのか、半天狗は凄まじい反射神経で回避する方角を変えてきたが、そのタイミングで再び無一郎君が刀を振った。
無一郎君からの斬撃に、半天狗はわずかにダメージを受ける。
相変わらず悲鳴を上げながらも、逃げ続けるが、その先には建物が存在していた。
人の気配はない。獪岳や、私が爆薬丸を度々爆発させているからか、それが一つの警鐘の役割になってくれたのか、建物の中にいた人達は、しっかりと動いてくれたようだ。
半天狗が建物中へと入り込むのを確認する。
私と無一郎君は、それを追うようにして半天狗が建物に入るために使った場所まで跳躍して、そのまま建物の中へと舞台を移動した。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
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これまで通り煉獄さん√へ
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獪岳が巻き返す獪岳√へ