目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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165. 分散する戦力、集中する戦力

 半天狗が飛び込んだ建物の中に入り、気配がある方角めがけて走り抜ける。

 半天狗の気配があるのは建物の二階。そこにある一室のどこかであることはすぐにわかった。

 

 建物内を駆け上がり、一番半天狗がいると思わしき部屋に入る。

 そこには予想通り半天狗がおり、蹲るようにして動きを止めていた。

 

 私と無一郎君は、すかさず刀を手に取り、蹲る半天狗へと斬りかかる。

 先程と同じように半天狗は凄まじい速さでこちらから距離を取るが、室内に場所が移動したこともあり、逃走経路はかなり絞ることができていた。

 

 “日の呼吸 伍ノ型 陽華突”

 

 天井方面へと移動した半天狗めがけて、勢いよく突きを下す陽華突を放てば、天井に張り付いていた半天狗が落下してくる。

 それを見据えながら刀を振り抜き、その頚めがけて刃を放てば、半天狗は回避に徹した。

 しかし、その先には無一郎君が素早く移動しており、勢いよく刀を振り下ろした。

 

 その瞬間、半天狗の頚は勢いよく斬り飛ばされる。原作通りの流れに、一瞬だけ目を細めた私は、その場で口を開く。

 

「気をつけて時透君!!宇髄さん達と対処した上弦の陸は、二体の鬼が一体の鬼として成立している存在だった!!上弦の鬼は、頚を斬ったからと言って確実に倒すことができるとは限らない!!」

 

「わかった。」

 

 私の言葉を聞き、時透君はすぐに刀を構える。

 それを確認して、先程切り離した半天狗へと視線を向ければ、メキメキと言う音を響かせながら、頚と身体側から新たな肉体が現れ、2体の鬼へと分裂する。

 それを見計らって背後に勢いよく振り返り、刀を握りしめた私は、床を勢いよく蹴り上げる。

 私の動きを見て、時透君は自身の近くにいる方へと斬りかかるが、その刃が届くことはない。

 

 勢いよく吹き抜ける巨大な風。建物の壁すらも容赦なく破壊するそれは、無一郎君に直撃する。

 反射的に死角になりそうな方角へと移動した私は、その風を受けることがなかったが、風に巻き込まれた無一郎君は、そのまま外へと追い出された。

 

「マジか・・・・・・」

 

 咄嗟の判断で回避したが、吹っ飛ばされた無一郎君は室内からどこまで飛ばされていったのかわからない。

 禰豆子と炭治郎が入ってる箱は背負っているため、対処できない程ではないが、無一郎君もなんとか飛ばされないようにしておけばよかったかもしれない。

 

「カカカッ 楽しいのう!豆粒が遠くまでよく飛んだ!なあ、積怒。」

 

「何も楽しくはない。儂はただひたすら腹立たしい。可楽・・・お前と混ざっていたことも。」

 

「そうかい。離れられてよかったのう。」

 

 目の前で会話を始める半天狗の分身達。

 豆粒と言う言葉に、豆粒はそっちの本体だろとツッコミを入れたくなったが、すぐに私は刀を握り直し、目の前にいる分身達を攻撃しようと足に力を入れる。

 しかし、それと同時に見えた、錫杖の動きに気づき、すかさず辺りを見渡して動いた。

 

 私の目には錫杖が地面につくまでの動きがゆっくりと見えており、ある一角へと自身の体を滑り込ませる。

 同時にドンッ!!と大きな音が発生し、辺り一体に雷撃が発生した。

 瞬時に移動したことにより、何とか死角に入り込んだことにより、雷撃を喰らうことはなく、同時に雷撃の隙間を縫って、私は積怒と呼ばれていた鬼の腕を向けて刀を振り抜いた。

 

 その瞬間、錫杖を握っていた積怒の腕は、勢いよく吹き飛ばされる。

 

「!!?」

 

 自身の腕が吹き飛ばされるとは思わなかったのか、積怒は目を見開いて固まる。

 だが、すぐに腕を回復させて、再び錫杖を地面へとぶつけようとし始めた。

 

「それ、使わなければ何ともないんじゃないの?」

 

 それならと両腕を狙って刀を振り抜けば、積怒は勢いよく跳躍して回避し、錫杖による攻撃を放とうとするが、すかさず喰らい付いて腕を切り落とし、同時に背後へと振り返る。

 そこには、可楽と呼ばれていた分身体が団扇を構えており、私の方へと風をぶつけようとしていたが、すぐに可楽の懐に入り込むことで近づき、その腕を思い切り斬り裂いた。

 

「カカカッ すごいのうこの小娘は!!儂らの攻撃を全て防いでくる!!楽しいのう!!」

 

「どこが楽しい?腹立たしいこと以外の何物でもない!!」

 

 その瞬間、可楽と積怒の攻撃を一人で対処していると、楽しげに笑う可楽の声と、殺気が含まれた積怒の声が辺りに響く。

 同時に二体の分身が、攻撃を放とうとしていることを把握した私は、可楽の懐に飛び込む形で行動を取る。

 可楽はすぐに団扇を振ろうとしていたが、その脇をすり抜けるように動けば、風に当たることはなく、積怒の雷撃が、こちらを追うように放たれたが、それも勢いよく横に飛ぶことにより回避した。

 

「すばしっこいのうこの小娘は!!久々に活きのいい人間に会ったな積怒!!」

 

「何をしている可楽!!早くその小娘を捕まえろ!!」

 

「カカカッ!!言われなくともわかっているさ!!」

 

 私をただの力技だけで捉えることができないと判断したのか、可楽と積怒の動きが変わる。

 確実にこちらへと風をぶつけ、回避されそうであれば雷撃をぶつける・・・・・・私が、無一郎君と一緒になって半天狗を建物内へと追い込んだように、同じく追い込んで攻撃をしようとしている様子から、連携を取って動こうとしているのがわかる。

 “透き通る世界”に入っていることにより、見える動きがあるために。

 

 とは言え、すぐに頚を斬り飛ばしたところで、四体に増えてしまうだけ。

 流石に一人で四体を対処するのはかなり厳しく、上手く動けるとは思えない。

 あまり、炭治郎達に無理をさせたくないけどと、背中にある箱を叩こうと手を動かす。

 

「優緋!!避けろ!!」

 

「!?」

 

 しかし、唐突に聞こえてきた玄弥の声により、右に勢いよく跳躍する。

 同時に辺りに響いたのは、南蛮銃の発砲音だった。

 

 

 

最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・

  • これまで通り煉獄さん√へ
  • 獪岳が巻き返す獪岳√へ
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