目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件   作:時長凜祢@二次創作主力垢

171 / 175
171. 黒雷と霞の共闘

 玉壺に追われる中、無一郎と合流を図った獪岳。

 無一郎から言われた、非戦闘員である小鉄達を引き離すことを考えて、走り出す。

 

「俺を追ってきたのは上弦の伍だ。壺を経由して姿を見せる気持ち悪いやつだった。

 魚みてぇななんかを出現させる血鬼術と、大量の針を飛ばしてくる魚を放出する血鬼術を持ってる。

 多分だが、針の方にゃ毒かなんかがある。触ったらヤベェってすぐに思ったからな。」

 

「・・・・・・そう。喰らわずにこっちにきたみたいだから、効能がはっきり分かってるわけじゃないけど、なんとなく感じ取れるようなものではあったんだ。」

 

「ああ。俺は、誰よりも生きることに固執してるし、俺自身、自分の命が危ねぇようなら逃げることだってするようなやつだ。

 褒められることじゃねぇのは分かってる。だけど、生きてりゃいつかは絶対に勝てるって思ってたから、生きることが脅かされんなら、そんな選択だってすることがあった。」

 

「ふぅん?なんのために鬼殺隊になったわけ?鬼殺隊なら命が脅かされることはわかるだろ?そんなに、自分の命が大事ならなければよかったのに。」

 

「っ・・・・・・ああ、その通りだよ!!だが、俺は自身の先生が気にかけてくれていた分、なんとか恩返しくらいはしたかったんだよ!!」

 

「あっそ。」

 

 小鉄と鉄穴森の二人を連れて、一旦離脱を図る獪岳と無一郎。

 森の中を二人を連れて走り抜けながら、言葉を交わす中、獪岳は無一郎に対して、自身がこれまでどのような存在だったのかを話した。

 もちろん、無一郎がそのような話に興味を持っているわけがないのだが、勘だけは鋭いことを伝え、玉壺の能力の効果を告げる。

 

「とりあえず、血鬼術による魚と、そこから放出される針には注意して、あとはあの、壺を背負った魚みたいな化け物をなんとかしないといけないみたいだね。ところで、上弦の伍は?」

 

 獪岳からの情報を整理しつつ、無一郎は彼が見た上弦について問いかける。

 獪岳はすぐに自身の脳裏に玉壺の姿を思い描いては、その表情を不快感に歪ませた。

 

「壺からにょろにょろと出てきやがる異形だった。なぜか目の位置に口があった。

 あれの目は額と口があるはずの位置にあって、複数の腕を持ち合わせてる。」

 

「よくいる異形型か。速さは?」

 

「なんとかギリギリで俺が追いつけるくらいだ。多分、柱のアンタなら、アレの速さにすぐ対処できる。ただ、壺があったら、そこから姿を現してきて、目の前や進行方向に不自然に壺が現れたら、それをぶっ壊した方がいい。

 まぁ、あの壺は血鬼術によるものっぽいし、すぐに次の壺があるけどな。」

 

「そう。他には?」

 

「壺から出てくる瞬間に合わせて、刀を振るえば、俺でも腕を切ることができた。残念ながら、頸には刀を届かせられなかったがな。」

 

「何をしてたわけ?君。」

 

「うるせぇな・・・・・・!!俺だって頸狙えただろって思ったりしてんだよ!!だが、俺の手じゃ届かなかったんだ!!」

 

 無一郎からの痛い指摘に、苛立ちを抱きながらも自身の能力の低さを嘆く。

 それを聞いて無一郎は、少しだけうるさいと思いながらも、自身の腰にあった藤の毒が含まれた爆薬元に手を伸ばして背後に投げつける。

 

「何ぃ!?」

 

 その瞬間、背後から玉壺の声が聞こえてくる。

 驚いた獪岳が背後を向けば、そこには怯んだ様子を見せている玉壺の姿があった。

 それを確認した無一郎は、すかさず背後にいる玉壺めがけて刀を振るうが、すぐに回避へと意識を向けたらしい玉壺が距離を取る。

 

「躱されたか・・・・・・まぁ、少しだけ時間稼ぎにはなるかな。」

 

 その瞬間、無一郎は急いで小鉄達に合流し、獪岳に視線を向ける。一旦ついてこいと告げるように。

 彼の意図に気付いた獪岳は、すぐに無一郎についていくカタチでその場から移動する。

 それにより彼らがたどり着いたのは、里の中にあった洞窟だった。

 

「君らは一旦ここにいて。僕と彼でやってくるから。」

 

 “拒否したりしないよね?”・・・・・・と言うかのように、視線を向けられた獪岳は、一瞬固まったのち小さく頷く。

 獪岳と無一郎の様子を見た小鉄と鉄穴森は、頷くことにより彼らの判断に従った。

 

「あ、待ってください時透さん!刀を・・・・・・刀を見せてください!!」

 

「刀?」

 

「はい!」

 

 鉄穴森から告げられた刀を見せてほしいと言う言葉に、無一郎は一瞬首を傾げたのち、自身が持ってる刀を見せる。

 

「これは酷い刃毀れだ・・・・・・では、新しい刀をお渡ししましょう。」

 

 鉄穴森から告げられた言葉に、無一郎は一瞬目を丸くする。

 しかし、すぐに自身の刀に視線を向けては、静かに口を開いた。

 

「・・・・・・確かに、刃毀れしたからここには来ていたけど、随分話が早いね。」

 

 無一郎の言葉に、鉄穴森は静かに頷く。

 そして、彼にあることを告げた。

 

「優緋さんの鎹鴉が、足に文をつけて飛んできましてね。そこに、優緋さんから、霞柱殿の刀を頼まれていたんですよ。

 それと、霞柱殿は、自分を探して道を走り回ってる途中だから、少しでも手助けをしてほしいと言われたんです。」

 

「優緋・・・・・・が・・・・・・?」

 

 まさかの人物の名前に、無一郎は再び目を丸くする。

 そんな彼に対して、鉄穴森は小さく頷いた。

 

「だから、私はあなたを最初に担当していた刀鍛冶を調べて・・・・・・!!」

 

 途中まで言葉を紡いだ鉄穴森だが、すぐに刀鍛冶という言葉にハッとする。

 

「あっそうだ鋼鐵塚さん!!鋼鐵塚さんのところに急がないと!!」

 

 急に大声で言葉を口にした鉄穴森に、獪岳と小鉄はびっくりしたように肩を振るわせる。

 無一郎は特に何かを感じたわけではないのか、首を傾げていた。

 

「すみません!!今から鋼鐵塚さんの元に連れて行ってくださいませんか!?鋼鐵塚さん、今、優緋さんに渡すための刀を研磨してて、集中しているから襲撃に気づいていないかもしれませんから!!」

 

 獪岳と小鉄は、すぐに優緋の刀と聞いて頷く。

 無一郎はと言うと、優緋の武器と言うことから、洞窟の外へと向かうために、その場から踵を返した。

 

「さっさと案内して。」

 

「わかりました!!」

 

 鉄穴森が頷き、走り出す中、無一郎達は彼の後を追うようにして、洞窟の外へと移動するのだった。

 

 

 

 

最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・

  • これまで通り煉獄さん√へ
  • 獪岳が巻き返す獪岳√へ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。