目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
獪岳が玉壺と対峙し、自らの意思で戦うために刀を構える中、ところ変わって、半天狗と衝突することとなった優緋は、自身に放たれる無数の攻撃をいなしながら、四体の半天狗の分身相手に、立ち回り続けていた。
時には雷撃が襲いかかり、時には突風が吹き荒れ、時には鋭い爪が肉を刻もうとし、鋭い槍がその身を貫こうと放たれる。
その全てを刀で受け、時には躱し、常に戦い続けていた。
─────・・・・・・流石に、一人で四体を相手にするのはなかなか厳しいな。
目まぐるしく放たれる様々な攻撃に、優緋は小さく目を細めながら、複数の方角から飛んでくる鬼たちの中心で、優緋は刀を握る手に力を込めた。
“日の呼吸 壱ノ型 円舞”
“日の呼吸 弐ノ型 碧羅の天”
“日の呼吸 参ノ型 烈日紅鏡”
“日の呼吸 肆ノ型 灼骨炎陽”
“日の呼吸 伍ノ型 陽華突”
自身の脳内に叩き込んでいた、始まりの呼吸たる日の呼吸。
ヒノカミ神楽として伝わっていた連続する斬撃をその場で放ち、襲ってきた半天狗の分身たちを切り刻む。
しかし、彼女が放った斬撃は、半天狗たちを刻むことはできても、すぐに回復を許してしまうものとなる。
そのことに、優緋は少しだけため息を吐きたくなった。
やはり、回復を阻害するために、自身が手にしている日輪刀を、赫灼へと変えなくてはならないのかと思いながら。
─────・・・・・・とは言え、私だけで赫刀に至ることはできるのだろうか。
─────・・・・・・無限列車では、猗窩座の一撃があまりにも重いから、ほぼ無意識に刃を染めた記憶しかない。
そんなことを思案しながら、優緋はその場で舞い続ける。
無数の攻撃を放たれても、自身がダメージを受けないように、そして、少しでも半天狗たちの動きを鈍らせるために。
「ええい!!何をしている、お前たち!!なぜ小娘一人、さっさと始末することができんのだ!!腹立たしい!!」
「カカカッ!!よう動きおるわこの娘!!楽しいのう!!」
「全くもって同感だ!!これまでこのような人間は見たことがない!!嬉しいのう!!」
「だが、随分と疲労が溜まっているようにも見える・・・。それでいてなお抗い続けている。
自身がその分、追い詰められており、勝機などないと言うのに・・・・・・。悲しいのう・・・・・・」
そんな優緋を見ながら、積怒たちは様々な感情を露わにする。
粘り続ける優緋を見て苛立つ者、面白いおもちゃを手に入れたと言わんばかりに喜ぶ者、耐久したところで人間に勝ち目はないと嘆く者・・・・・・それらを見て、優緋は思わず舌打ちをした。
“相変わらずやかましい”・・・・・・そんな苛立ちを込めながら。
─────・・・・・・流石に、このまま粘り続けるのは現実的じゃないけど、こいつら、四体もいる上、回復がそれなりに早いんだよね。
─────・・・・・・鬼だから仕方ないとは思うけど、これほどまでうるさく騒がれながら攻撃されると、精神的にも疲労が蓄積されるな。
だが・・・・・・と優緋は脳裏にある記憶を思い出す。
原作の中で、炭治郎が積怒と衝突した時、彼の刀は赤くなった。
しかし、それは禰豆子の血液によるもので、血鬼術を利用した、物理的なものだった。
それは、炭治郎と禰豆子が一緒にいたからこそ出来たこと。彼らがよく行う近距離での共闘により、起こすことができたものと言える。
対する優緋は、炭治郎と禰豆子、そして玄弥の三人に、真っ先に本体を探すようにと指示を出し、自身の側から離脱させた。
そのため、ほぼ単騎の状態であるため、力を借りることができない状況下にあった。
─────・・・・・・なんとか、日の呼吸を繋げることで少しだけ粘れてはいるけど、屋内戦闘のせいで、大きく動けないんだよね。
─────・・・・・・原作では、可楽が風を使って建物を吹っ飛ばすなんて芸当をしてくれたおかげで、戦闘のフィールドが広くなったけど。
そこまで考えて、優緋はふと可楽の手元にある団扇へと目を向ける。
そう言えば、この団扇、原作では禰豆子が使っていなかったかと。
─────・・・・・・あー・・・・・・もしかしたら、うまく利用できるかも?
いくつか脳裏を過った作戦。
一歩間違えれば、自分自身、さらに言うと、里までも危険が及ぶ可能性があるものではあったが、理論的には可能なものだった。
─────・・・・・・仕方ない。試してみるか。
そこまで考えた優緋は、一度その場で深呼吸を行い、団扇を持つ可楽へと狙いを定める。
自身の行動できる範囲を広げ、全力で力を振るえるようにするために。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
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これまで通り煉獄さん√へ
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獪岳が巻き返す獪岳√へ