目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
赫き刃を握りしめ、襲いくる赫き髪の剣士。
一つに束ねた長い髪を靡かせながら、迷いなくその刃を頚へと叩き込もうとする姿に、半天狗の分身たちはゾッと駆け上がる寒気を感じ取る。
中でも、積怒はその悪寒を誰よりも感じ取っており、真っ直ぐと目の前にいる剣士を見つめていた。
─────・・・・・・燃える刃・・・・・・赫き刃・・・・・・
赫刀たる刃から目を離すことができず、動きを止める積怒。
その脳裏に過ぎるのは、遥か昔、同じく長い髪を束ね、刃を振るう一人の剣士。
─────・・・・・・無惨様の記憶・・・・・・
─────・・・・・・無惨様を追い詰め、その頚を斬りかけた剣士の力・・・・・・
月光に照らされ、妖しく、そして力強く輝く赤い瞳。
そこに自身の姿が映り込んだ瞬間、積怒は急いで剣士から距離を取ろうとする。
しかし、積怒が動くより先に、赫き剣士の刃が閃いた。
─────・・・・・・いや・・・・・・違う・・・・・・!!この娘は、無惨様を追い詰めた剣士とは・・・・・・!!
わずかな冷静さの中で、積怒は目の前の剣士に重なる幻影を振り払うようにして、自身が手にしている錫杖を勢いよく突き出す。
目の前にいる剣士の勢いを利用して、その体を貫き、雷撃を喰らわせるために。
自分たちの主人が追い詰められる羽目になった剣士とは違う呼吸を使っていることが功をなし、速やかな戦闘への移行が可能だった。
この娘は危険だ・・・・・・今この場で始末する・・・・・・そう考えた時だった。
“炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天”
勢いよく振り上げられた赫き刀。鋭く、そして素早く放たれたその斬撃は、積怒の動きを遥かに凌ぐ速さで錫杖を弾く。
鋼同士がぶつかる鋭い金音が鳴り響き、素早さにより加えられた一撃の斬撃は、積怒の体の均衡を崩す。
“日の呼吸 陸ノ型 日暈の龍 頭舞い”
その姿を見計らったように、剣士は瞬時に呼吸を切り替えて、目の前にいた積怒たちの四肢を斬り離していく。
舞うように放たれた剣技は、赫き軌跡をその場に残し、四体の分身の間をすり抜けた。
同時に積怒は、燃え盛るような痛みを斬られた位置から感じ取る。
容赦無く斬られた頚、いとも容易く切り離された四肢、炎が噴き出ているのではないかと思うほどの鋭い痛み・・・・・・それぞれに耐えながらも視線を向けたその先は、あまりにも鮮やかなまでの切り口が出来上がっていた。
「ガアアア!!!なんだこの斬撃は!!再生できぬ!!!!灼けるように・・・痛い!!!!」
一時の静寂を破るように、可楽の叫び声が聞こえる。
積怒はその声を聞くなり、周りを見渡し、自身以外の分身体の様子も確認した。
同時に、灼けるような痛みの発生源に表情を歪めながらも、斬り裂かれたそこが、わずかながらに修復は行われていることを感じ取った。
「落ち着け見苦しい!!遅いが再生自体はできている!!」
怒鳴るように、叫ぶ可楽へと呵責の声をかけた積怒は、すぐに剣士の方へと視線を向ける。
赫き刃をその手に持ち、力強く赫の瞳を煌めかせる剣士は、真っ直ぐと積怒を見据えていた。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
-
これまで通り煉獄さん√へ
-
獪岳が巻き返す獪岳√へ