目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件 作:時長凜祢@二次創作主力垢
上弦の肆の分身体である喜怒哀楽の化身たちに、見事なまでの剣技で対応し、一切の傷を負うことなく戦う優緋。
四体の分身たちが優緋へと意識を向ける中、離れた位置にいた隊士、不死川玄弥は、その姿に思わず言葉を失う。
─────・・・・・・これが・・・・・・柱に目をかけられてる剣士の実力なのか。
複数の呼吸を代わる代わる使用して、次々と鬼の攻撃を捌いていく赫き剣士に、玄弥は見惚れていた。
これまで玄弥は、一つの目的のために柱になろうとしていた。
だけど、自身には呼吸が使えず、あまり人に言えない方法を使用することで鬼と対峙し続けていた。
しかし、呼吸がなくても柱になることはできるはずだと信じて、そのためだけに沢山の訓練を重ねてきた。
だが、その訓練の多さであっても、目の前にいる優緋の実力には到底及ばないと感じてしまっていた。
─────・・・・・・俺の目的って、このまま達成できるのか・・・・・・?
脳裏に過った言葉に、答えを出せず、無言になる玄弥。
しかし、そんな彼の意識を、現実に引き戻すための声が辺りに響いたことにより、彼の意識はその声の方へと向けられることとなる。
「玄弥!!」
「!?」
辺りに響いた声は炭治郎の物だった。
それを聞いた玄弥は、すぐにその視線を炭治郎の方へと向ける。
そこにいた炭治郎は、片手に漆黒の日輪刀を握りしめたまま、玄弥を真っ直ぐと見据えていた。
「五体目がいる!!姉ちゃんがさっき言っていた本体だと思う!!姉ちゃん程じゃないけど、俺でも匂いをハッキリと感じ取れる!!」
「優緋が言ってた、本体・・・・・・!?」
炭治郎の言葉に、玄弥は一瞬だけ目を見開く。
しかし、すぐにその目には鋭い光が宿り、玄弥はすぐに炭治郎の方へと走り寄った。
「どこにいるんだ!?その本体って奴は!?」
「こっちだ!!あ、禰豆子は斬ったら駄目だからな!?俺と姉ちゃんの大事な妹だから!!」
玄弥に一言注意しながらも、玄弥に声をかける炭治郎。
彼の言葉を聞いた玄弥は、すぐに小さく頷いた後、優緋の方をチラリと見る。
喜怒哀楽の四体の鬼と刃を交えながらも、一時的に玄弥へと視線を向けていた優緋は、その場で小さく頷いた。
「炭治郎と禰豆子に気をつけながら、本体を狙って!!こっちは私がなんとかするから!!」
「・・・・・・ああ!!」
自身と同じ時期に鬼殺隊に入ったにも関わらず、今この場にいる誰よりも強い力を持ち、それを、自分たちの支援のために、惜しげもなく振い続ける優緋に、玄弥は一瞬だけ表情を曇らせる。
しかし、すぐに優緋に頼まれた言葉に頷き、炭治郎と共に走り出した。
「姉ちゃんがここら辺を団扇を使って吹き飛ばしてくれたから、硫黄の匂いがかなり弱くなった!!喜怒哀楽の鬼の他に、感じ取れる鬼の匂いは一つだ!!下の方にいる!!」
自身の後を追い、走ってくる玄弥に、炭治郎は声をかけながら、その場で一瞬嗅覚へと意識を集中させる。
それにより感じ取れた匂いを頼りに、北東の方へと走り抜ける。
「こっちだ!!まだ少し離れてるけど近くにいる!!」
玄弥に声をかけながら走る炭治郎。
だが、不意に、背後から感じ取れる可楽の匂いに気づいては、すかさず炭治郎は羽織を翻してその方角へと向いた。
“炎の呼吸 壱ノ型 不知火!!”
同時にその場で力強く地面を踏みつけ、勢いよく迫ってきた可楽を迎え撃つ。
なんとか優緋の猛攻から抜け出すことができていた可楽だったが、まさか、本体を見つけ出した鬼でありながら日輪刀を持つ子鬼が呼吸を使ってくるとは思わず、同時に、先程まで自身に攻撃を食らわせていた存在の攻撃を思い出しては、反射的にその場で後退るように跳躍した。
それを見た炭治郎は、一度だけ目を閉じる。それにより感じ取れた本体の匂いは、今いる場所から移動していると把握する。
「匂いが南に動いてる!!急ごう!!」
「!・・・・・・ああ!!」
一瞬だけ、炭治郎が呼吸を使っていたことに固まりそうになった玄弥だったが、直ぐに頭を切り替える。
今は、鬼であるにも関わらず、呼吸が使える炭治郎に言及する時ではないと考えて。
「う!!!!」
「「!?」」
そんな中聞こえてきた禰豆子の声に、炭治郎と玄弥は意識を動かす。
そこには、槍を片手に自分たちの方への向かってくる哀絶の姿があり、二人は反射的に攻撃を防ごうと構える。
だが、彼らに攻撃が届く前に、鋭い斬撃が哀絶を襲った。
「・・・・・・誰が、炭治郎たちを狙っていいと言った?」
「!?」
そこにいたのは優緋で、彼女は哀絶を睨みつけながら一言言葉を口にして、そのまま勢いよく自身の足を哀絶の鳩尾へと叩き込んだ。
刀ではない物理的な攻撃に、一瞬だけ哀絶は息を詰まらせ、そのまま勢いよく吹き飛ばされる。優緋はその姿を見据えながら、地面を蹴り上げた。
辺りに響く呼吸音。そして、それに合わせるようにして、優緋の隣に禰豆子が並ぶ。
その瞬間、優緋の刀が鋭く閃き、哀絶の頚を斬り飛ばし、襲ってきた残りの分身体も、体を翻しながら斬撃を放つことで四肢を飛ばす。
同時に、辺りには紅蓮が燃え広がり、四体の分身体の体を炎上させた。
「ありがとう、禰豆子」
「むん!!」
燃え広がる紅蓮に閉じ込められた四体の分身体が熱さに苦しむ中、穏やかに届く優緋の声。
彼女の隣に並んでいた禰豆子は、どこか得意げな様子で頷いた。
「禰豆子と姉ちゃんが頑張ってくれてる・・・・・・!!今のうちに西に行くぞ!!かなり低い位置にいる!!」
優緋と禰豆子が四体を引きつける中、再び響く炭治郎の声に、玄弥はすぐに頷いて西の方へと向かう。
炭治郎もそれに続き、西へと走り抜ける中、不意に彼は、自身の足元へと目を向けた。
「そこか・・・・・・え・・・・・・!?」
「おい、何驚いてんだたんじろ・・・・・・は!?」
同時に固まった炭治郎を見て、玄弥はすぐに声をかけ、彼と同じ方角へと目を向ける。
そこいたのは・・・・・・
─────・・・・・・ちっっっっさ!!!?
とんでもない程に小さな老人鬼の姿だった。
最近の傾向から、話が獪岳VS煉獄さんの流れになりそうなのでここで一つアンケート。最終的な√は・・・
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これまで通り煉獄さん√へ
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獪岳が巻き返す獪岳√へ