目覚めたらまさかの竈門一家の一人で禰豆子となぜか炭治郎が鬼化していた件   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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96.継子の帰還。鬼兄妹は鍛錬中

 蜜璃ちゃんたちとのパンケーキパーティーはかなりの時間行われていた。

 パンケーキを食べて紅茶を飲んで、他愛もない話をして……鬼との戦いの中にあるというのに、すごく穏やかな時間を過ごせた。

 

 話の内容は大体近況報告とちょっとした世間話。

 途中、蜜璃ちゃんが恋バナを始めた時はどうしたものかと考えたけど、まぁなんとか乗り切った。

 

 “優緋ちゃんの好みの男性はどんな人?”

 

 “頼もしくて信頼できて、側にいるだけでも楽しいと思わせてくれるような人。”

 

 “当たり障りない回答ですね。”

 

 “だって一緒に過ごすなら楽しくないと辛いだけじゃないですか。楽しませてくれる人第一です。頼もしい人がいいなぁって意見に関しては、甘えさせてくれそうだからって感じです。”

 

 “こう言ったらなんですが、善逸君たちには全然被らない特徴ですね。”

 

 “まぁ、あの二人は友人にいたら楽しいって感じの二人ですからね。私の恋愛対象には向いてないかなぁって。”

 

 “じゃあじゃあ、柱の中の男性だったら誰だろう!?”

 

 “え? 柱の中……?”

 

 “悲鳴嶼さん、宇髄さん、不死川さん、伊黒さん、冨岡さん、煉獄さん、無一郎君ですね。”

 

 “ええ……? うーん……難しいですね……。まぁ、消去法なら煉獄さんかなって感じです。賑やかなのは嫌いじゃないですから。強いて気になる場所は熱血漢すぎるところですかね。”

 

 “宇髄さんとかも意外と賑やかな気もしますが……”

 

 “確かに賑やかでしょうね。柱合会議の時に会った瞬間、賑やかそうな人だなって感じるくらい賑やかさが滲み出てましたし、それは否定しません。でも、なんか合わないんですよね……見た目のせいかな? かっこいいとは思いますが。”

 

 “冨岡さんや無一郎君は?”

 

 “あの二人は賑やかというよりは静かって感じなのでどうなんでしょう……? まぁ、義勇は嫌いじゃないですよ。結構お世話になってますから。でも恋愛云々とはなんか違うような……あ、お兄ちゃん。”

 

 “……冨岡さんがお兄ちゃん?”

 

 “なんでしょう……お兄さんって想像がつきません……”

 

 “はは。まぁ、わからなくもないですね。”

 

 “優緋ちゃんは、煉獄さんみたいな人と付き合ってみたいのね!”

 

 “いや、付き合ってみたいとかはないよ。仮に付き合うんだとしたら、彼みたいな人がいいですって話しなだけで。別に恋愛したい願望は今のところないかな。”

 

 ……なんて感じにね。

 決して煉獄さんが恋愛的に好きとかそんなものはないけど乗り切るために名前を上げさせてもらった。

 実際、煉獄さんに対しての印象って、頼れる兄貴分。

 熱血漢だけど頼もしい先輩って感じだし。

 特に恋愛したいとかはないってね。

 

「ただいま戻りました……と……?」

 

「うむ! その調子だ竈門少年! しかし、君も姉君と同じ呼吸を使うんだな! ヒノカミ神楽と言っていたか!」

 

「はい。うちに、むかしからつたわっていたものです!」

 

「そうか! どうりで優緋もよく使うわけだ! にしても君たちの家に呼吸が伝わっていたとはな! だが、家系は特に鬼狩りとは関係無いのだったな!」

 

「そうです。だから、どうしてつたわっていたのかはわかりません。」

 

 炭治郎たちのこともあり、急遽私たちが過ごしやすいようにと煉獄さんが場を整えてくれた彼だけの炎柱邸に足を踏み入れてみたら、庭の方から炭治郎と煉獄さんの声が聞こえてきた。

 

「煉獄さ……」

 

「おっと! 竈門少女も流石だな! 竈門少年と見事に連携を取ってくる! だが、まだまだ炎柱である俺に膝をつかせることはできないぞ!」

 

「…………わーお……。」

 

 なんだなんだと庭に顔を覗かせてみれば、そこには鬼化竈門兄妹に訓練をつけている様子の煉獄さんの姿があった。

 煉獄さんと炭治郎は木刀を使い、呼吸によるぶつかり合いをしているらしい。

 で、禰豆子は炭治郎と連携を取るようにして煉獄さんにラッシュをかけているようだが、軽くいなされている。

 

 鬼の中ではそこそこ力ある方だと思うんだけど、やっぱ柱には及ばないのか……。

 

「煉獄さん。ただいま戻りました。」

 

「ねえちゃん!」

 

「むー!」

 

「帰ったか優緋! 甘露寺との茶会は楽しめたか?」

 

「はい。良い息抜きになりました。」

 

 なんて考えながら庭の方に足を運べば、炭治郎と禰豆子が駆け寄ってきた。

 駆け寄ってきた二人を抱き止めながら、煉獄さんに戻ったことを伝えれば、眩いばかりの笑顔が返される。

 

「炭治郎たちと鍛錬していたんですか?」

 

「ああ。これから先、どのような鬼が出てくるかわからない! 場合によっては柱ですら苦戦を強いられてしまう鬼と戦うこともあるだろう! 今回の上弦の参のように! となると、少しでも被害を少なくするために、竈門兄妹を投入しなくてはならない時も必ずやってくるはずだ! だが、竈門兄妹はまだ完全に戦い方を身につけていない! 力や身体能力はなんら問題はないが、戦略的な面では心許ない部分が多すぎる! ならば!同じ鬼狩りとして(・・・・・・・・)鍛えるのは当然のことだ!」

 

「!」

 

 なんとなく口にした問いかけに対して返された言葉に目を丸くする。

 今、煉獄さんは炭治郎たちのことを、同じ鬼狩りって言った……?

 

「どうかしたか!」

 

「………いえ、大丈夫ですよ。」

 

「そうか! 急に固まって呆けていたから疲れたのかと思ったが、大丈夫なんだな!」

 

「はい。」

 

「ならば良し!」

 

 煉獄さんの言葉に小さく笑う。

 よかった、炭治郎たち、ちゃんと煉獄さんに認めてもらえたんだ。

 

「……炭治郎たちの鍛錬もよろしくお願いします。」

 

「任せておけ! 俺に膝をつかせることができるくらいになれば、きっとどんな鬼相手であろうが勝利を収めることができるようになる!」

 

「ははは。自信満々ですね。」

 

 炎柱邸に笑い声がこだまする。

 まさか、炭治郎と禰豆子の二人にも強化イベントが発生するとは思わなかったけど、煉獄さんになら二人の鍛錬を任せることができる。

 

 炭治郎たちが少しでも怪我を負わなくなるのであれば、きっと、これから先、ぶち当たるであろう上弦たちにもある程度は有利に出れるだろう。

 

 良い巡り合わせをしたと小さく笑う。

 ……この炎柱邸で、炭治郎たちはどれだけ強くなれるのだろう。

 

 

 

 




二次小説こそこそ裏話
鬼化した炭治郎と禰豆子のことを配慮して、煉獄さんは自らの新たな屋敷を構えてくれたみたい。
そのため優緋と炭治郎たちはまだ彼の家族には会ってないよ。
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