グラブル!~クールボケな団長とゆかいな仲間たち~ 作:黒猫館長
グランブルーの空を駆け、世界を旅する者たち騎空団。これはある変わり者の団長「グラン」とその仲間たちの物語だ。
騎空艇「グランスルース」私たちが乗っている船であり生活の場である。この船はもうすでに全空に名をとどろかせている。数々の星晶獣を倒し、世界を救った英雄グランそしてその仲間たちは今や生ける伝説だ。そんな彼らが今どうしているかというと、
グラン「アバター倒した…メタトロン…倒したグリリン倒した…シヴァ…めんどい。」
グランは小休憩の中そうぶつぶつと独り言をつぶやいていた。そこに飲み物を渡そうと褐色の女性が現れる。グランの仲間であり戦友である調停者「ゾーイ」だ。
ゾーイ「あとシヴァ一匹だ。頑張れ団長!団長なら十分も絶たずに木っ端みじんだ。」
グラン「グリリンのことかー!!!」
ゾーイ「ひゃうっ!」
その声にグランははっと正気に返り、ゾーイに謝罪した。
グラン「すまんゾーイ。ちょっと自分の髪が金髪になって丁寧口調で強すぎる中尾さんと戦っている幻覚が…。」
ゾーイ「いつものことだし気にしなくていい。そら団長半汁。」
グラン「ああ。ごきゅごきゅ。行ってくる。」
グランは杉玉を片手に立ち上がり気合を入れるために頬をたたいた。
グラン「行くぞテメエら!あの雑魚からアニマはぎ取ってやれ!」
リリィ&カリおっさん&エウロペ「「「おー!」」」
そうして四人はシヴァ狩りに出掛けるのだった。
十分後
グラン「うへもう死ぬ。…これでアニマ二個はひどい。」
ゾーイ「お疲れ。」
シヴァとの交戦によって熱くなった体をゾーイが氷で冷やす。全属性に変化させることができる「レゾルーション」を応用したものだ。グランはほとんどすべての戦いに出なければならない。故に毎日こうして一日の終わりはこうして疲れ果てて倒れてしまうのだ。ゾーイ箱の姿を見るたび心が痛む。彼女が戦えるのは基本的に「光」と「闇」のみ。すべての重荷を共に背負えない罪悪感が彼女にはあった。昔はもっと…。
グラン「…zzz。」
ゾーイ「寝てしまったな。」
布団を持ってこようと思ったが彼に手を握られてしまって動けない。
ゾーイ「まったく甘えん坊だな。そこだけは変わらない。」
全空の英雄と呼ばれようとも例えいつか「世界の敵」となろうともきっとここだけは変わらないのだろうと思うと笑みがこぼれる。そして彼が冷えすぎないように彼を抱きしめる。
ゾーイ「力不足かもしれないけれど、どうかこれからも私を頼ってほしいなんて…傲慢かな。」
きっと遠くない未来別れの日が来るだろう。だけどそれまでそれまでは彼のそばに居続けたい。そう思って目を閉じた。
気が付いたらほかの女性団員でおしくらまんじゅう状態だったのは言うまでもない。眠りこける団員たちの下敷きになったグランが苦しそうに言う。
グラン「ゾーイ…助けてさすがに息ができん。死ぬ…。」
そういうんじゃないんだけどなあ…。