グラブル!~クールボケな団長とゆかいな仲間たち~    作:黒猫館長

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第七話「モニカ潜入」

リーシャ「私、団長さんが苦手なんです。」

 

 

 秩序の騎空団の船内でモニカはリーシャに相談を持ち掛けられた。リーシャは以前グランらの乗る「グランスルース」に同乗し世界の危機に立ち向かった一人であり、秩序の騎空団の団長代理だ。こちらでの業務があらかた片付いたことからまた彼らのところに行くはずだったのだが、どうも彼女は乗り気でないらしい。

 

 

モニカ「グランが苦手?」

 

 

リーシャ「苦手というか、私が嫌われているというか…。なのでその…。」

 

 

 リーシャは歯切れ悪くうつむいた。

 

 

モニカ「彼が誰かを嫌っているところなど見たこともないが…気のせいじゃないのか?」

 

 

リーシャ「…。」

 

 

モニカ「何かあったのか?」

 

 

リーシャ「団長はいつも私と話していてもそっけなかったですし…秩序の騎空団の職務のために一度団を出るといった時も…。」

 

 

回想

 

リーシャ『…ということでしばらくお暇をいただきたいのですが。』

 

グラン『そうか。好きにしろ。』

 

リーシャ『えっ?』

 

グラン『さっさと行くがいい。お前の仕事があるのだろう?』

 

 

回想終了

 

 

リーシャ「私は口うるさいですし…出会い方も最悪でしたし、団長は私のことを嫌っているんです。だからあそこに行くのは迷惑だと…。」

 

モニカ「う―む…。」

 

 モニカは頭をひねる。リーシャは仮にとはいえ彼らの団に入団しているわけで今は貴重な労働力を失っている状態だ。彼女がこのまま蒸発することもできるわけだが秩序の騎空団の団員としてあまりに不義理なものだろう。だからと言って、このまま無理やりリーシャを行かせてもあまりいい結果はないだろうし、どうするべきか?

 

モニカ「わかった。ならしばらくお前を船団長代理として任命する。私の代わりに職務を果たすように。」

 

リーシャ「え?私がモニカさんの代理ですか?」

 

モニカ「そうだ。その代わりに私がお前に代わってグランたちの元へ行く。ついでにお前の言っていることが本当かも確かめてくる。」

 

リーシャ「え…。」

 

モニカ「わかったな?」

 

リーシャ「…はい。」

 

 

 グランスルース

 

エウロペ「では、仮入団希望ということでよろしいでしょうか?」

 

モニカ「ああ。」

 

エウロペ「承認しました。現在団長は所用で出れないようですので、先に船内の案内をさせていただきます。」

 

モニカ「所要?まあグランのことだから忙しいののは承知している。」

 

エウロペ「いえ、現在ゾーイ様達に軟禁れています。故に数日は面会不能かもしれません。」

 

モニカ「はっ!?」

 

エウロペ「どうかいたしましたか?」

 

モニカ「いやなんでそんなことに!?」

 

エウロペ「実は昨日のハロウィンの夜に団長様とカリオストロさまが同衾の約束をいたしまして、今日の朝カリオストロさまをゾーイ様らが問いただしたところ…。」

 

 

今日の朝

 

ゾーイ『カリオストロ!何も無かったろうな!?』

 

シャレム『昨夜はどうだったんだ!?答えろ!』

 

カリオストロ『…。』

 

 カリオストロは顔を少しそらして手で口を隠し小さくつぶやいた。

 

カリオストロ『すごく…よかった…。(´∀`*)ポッ』

 

回想終了

 

エウロペ「というわけで二人は団長を有罪とみなして軟禁しているのです。」

 

モニカ「なっ!?カリオストロ殿はグランとそんな関係に!?」

 

エウロペ「まあそれはないでしょう。カリオストロさまはいまだ呆けてしまっていて詳細はわかりませんが、団長様は相手が望まれない限り性的な関係を持とうとはされない方ですし、カリオストロさまに誘う度胸はないですから。」

 

モニカ「そうなのか…。グランは無事なのか?」

 

エウロペ「団長様は全空の最強の武人の一人ですから大丈夫だと思いますよ。相手がゾーイ様とシャレム様ですから完全な保証はできかねますけれど。」

 

モニカ「わかった。団長へのあいさつは又にするよ。」

 

 どうもグランのリーシャへの好感度を調べるのは後になりそうだ。

 

エウロペ「はい。では、船内案内に移らせていただきます。」

 

 エウロペは船内の地図を広げ説明を始めた。

 

エウロペ「まずは基本生活に必要になる施設をご紹介します。まずこちらが宿泊室、まだ使われていない部屋がありますのでそこを借りていただいて自室として使用していただけます。月額七万五千ルピです。」

 

モニカ「…?」

 

エウロペ「次にローアイン様らが営む食堂、朝食は固定で昼食、夕食はメニューから注文してご利用いただけます。朝食は食券をご購入いただいて、昼食夕食はメニュー表の料金を随時お支払いいただきます。」

 

モニカ「…。」

 

エウロペ「こちらが浴場です。朝七時から夜十時までご利用いただけます。月額三千ルピです。」

 

モニカ「…。」

 

エウロペ「その他さまざまなレジャー施設、バーなどがありますがどれも有料ですのでご注意ください。また団の維持費として毎月十万ルピ徴収いたします。モニカさまの今月分は入団時にいただきますのでご了承ください。」

 

 モニカは内心冷や汗を土砂降りに流していた。秩序の騎空団は基本的にすべての施設が無料なのだ。リーシャから特に聞いてなかったのでてっきりここも同じだと大した金額を持っていない。残りは稼げばいいと思っていたし、正直今の懐状況では入団料でギリギリ、部屋を借りる金もなかった。

 

エウロペ「ちなみに十八歳未満のお子様はすべての施設のご利用が無料です。部屋は集団の子供部屋となり依頼の選択は子供たちを統括する保護者様とともに受けねばなりませんが受けることが可能です。…そういえばモニカさまのご年齢をうかがっておりませんでした。お若く見えますがおいくつでしょうか?」

 

モニカ「14歳だ。」

 

 十年以上さばを読んでしまったモニカだった。リーシャに知られれば秩序的に抹殺されかねないが、苦肉の策だったのだ。

 

モニカ「すまんリーシャ…。」

 

エウロペ「?では、手続きも終了いたしましたので子供部屋にご案内しますね。」

 

モニカ「ああ。」

 

 そうしてサバ読み提督モニカはグランたちの団へ入団を果たしたのだった。

 

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