戦姫絶唱シンフォギア 愛トトフマデ愛オモフマデ   作:クマ提督

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Episode3 その翼、もがれて片翼へと還らん

戦闘機は洋上付近まで移動し、根城にしている大型の輸送機に格納された。

 

流石、最新鋭機なのかどうやら空気やら水やらがあれば燃料はほぼいらない夢のような機体らしい

 

響「と…司令は言っていた。」

 

翼「…」

響「あの子…先輩って言ってましたよね覚えてないかって」

翼「あぁ、あの時守れなかった犠牲者の中にいるので…あろう」

クリス「おい!弱気になるなよ!あいつの作戦かもしれねぇだろうが!」

天羽「ん…クリスちゃんには分からねぇのか?二人はさ!あの時の事は今でもとっても悩んでるってことによぉ!」パチっ

クリス「…そういうことか、責任感じてるのか!嘘かも知れねぇのに?自分たちのしてきた事は本当に正しかったのかって!?

…正しいなんてないだろ!後戻りなんて出来やしねぇ!」

 

両親の顔を思い浮かべる。

 

「うっ…自分が取った行動を正しいと思えよ…」

スタスタとクリスは発令所を後にする彼女なりに思う所があるのだろう。家族を大切な人を守れなかった…彼女だって、あの時に戻りたいと願う。そんな事もあったのであろう。

 

切歌「なんか…大変な事になってきたデスね」

マリア「…正しい選択なんて、取れないこともあるわよ」

セレナ「間違う事もときよりあってしまいます…」

 

源十郎「捜索を続けながら鍛錬といこう!ここで鍛え抜けば良い選択を取れるであろう!」

 

ウィーンと扉が開く

 

クリス「…なんで…そうなる!おっさん!」

源十郎「くよくよしたって…過ぎた事は戻らない!それは君が言っていた事だろ?」

クリス「確かに…そうだが」

源十郎「そうと決まったら鍛錬の開始だ!」

 

その頃…

 

ウェル「付きましたよ、我々の輸送機まで…」

奏「うん…」

ウェル「ん…いけませんねぇ、あれ程言ったでしょ?あちらへ行った所で誰も覚えてないんですから、人というのは嫌な記憶、悲しい記憶には蓋をして思い出さないように生きているんですよじゃ無いと…悲しみばかり背負って生きていかないといけなくなりますからね」

奏「でも…たった数%でも可能性があるのなら…試してみたかった、ただ…それだけだから」

ウェル「…それだけなら、良いんですけどね!さぁ…再調整といきますか、あの方に今の君の状態では会わせられませんし」

奏「うん」

 

朔也「目標は…熱光学迷彩搭載型の試作戦闘機…探せる訳がありませんよ!」

緒川「無理なのは分かっていますですが…熱量を補足すれば!」

源十郎「その為にも対空監視を怠る訳には、いかないからな」

「こちら、水中司令本部!司令!聞こえますか?」

源十郎「こちら司令、友里君!感度良好!よく聞こえるぞ」

「では、司令本部浮上します」

 

司令達は本部施設を二種類に分けての運用を目指しているようだ

強襲揚陸…それは、アルカ・ノイズを使用するゲリラに対する脅威、恐怖から来るものである。現状…ノイズに有効な攻撃手段を持つのはシンフォギア装者だけである。彼女達が迅速に被害地域に出動する為に日米…いや全世界一丸となって事に当たる次第である。

 

奏「ここは…そっか、調整槽の中か。嫌な思い出を毎回、思い出すんだよなここに入ると…」

 

ゴポポ…

 

「調整槽、電解質投入 被験者の深層領域を補色、最適化します」

 

ぼんやりとそれは映し出される。それは、夢の中のような夢そのもののような心地。

彼女は思い出す。

 

かの日の事を

あの日、忘れたいけど忘れてはいけないと思う先輩の

生きた証…

「きっと…僕だけだよな先輩の事を覚えているのは」

 

「あの日、ツヴァイ・ウイングのコンサートへ僕と先輩は出掛けたと言っても先輩が居たのは偶然なんだけど…」

 

歌。

そう、ツヴァイ・ウイングの二人は歌を歌った…

 

「たった、数人しか守れなかった歌…やっぱり許せない」

「でも、天羽奏は仕方ないな、あの人がガングニールとやらの破片をあげてガングニールを受け継がせるようにしなかったら誰も救えなかった…」

「なんで…先輩じゃなくて立花響、君なんだガングニールを受け継いだのは!」

 

ビッーとブザーが作動する

 

ウェル「調整が…終わったようだね気分はどうだい?」

奏「…立花響は許せない!先輩を殺したのはあいつだ!なんで…響が助かって…先輩が助からなかったんだよ!一緒に連れてこいよ…僕を助けたみたいに!」

 

ウェルはニタニタと笑いながら問いかける

 

ウェル「なら…その力は何の為にある?」

奏「…立花響、君を殺す為の力…僕の先輩を…見捨てた罰だ!」

 

ウェル「なら…時が来たね戦闘機最終調整完了…今から行くかい?先輩の最後の場所へと…」

奏「スタジアムか…うん!行こう」

(待っててね…先輩!)

 

ウゥーとサイレンのような物がsong本部に鳴り響く

 

朔也「熱量パターン照合中!」

友里「照合でました…合衆国軍試作戦闘機…黒風です。」

 

アメリカ大統領「ミスター源十郎」

源十郎「これは、これは大統領!何用ですか?」

アメリカ大統領「私達のレーダサイトで例の試作戦闘機を捕捉した。君達も捕捉したかとおもってな」

源十郎「我々もたった今、捕捉しまして現在対処の方針を決めようと…」

アメリカ大統領「既に試作機のデータは回収済みだそうだ…撃墜して構わんよ」

源十郎「心遣い感謝する…しかし、良いのですか?撃ち落として」

アメリカ大統領「航空自衛隊に搬入した…我々が開発した最新鋭量産型熱光学迷彩搭載型「雪風」のまたとない出撃のチャンスだろう!通信は以上だ」

 

プツン

 

源十郎「そういう事か…黒風VS雪風あちらさんはこれの対決を見たがっている訳か…」

緒川「どうします?司令、いくらシンフォギアと言えど見えない超音速機を撃墜するのは…現実的ではありませんし」

源十郎「わざわざ…あちらさんが指定して来たんだ望みは叶えよう!防衛大臣に緊急連絡だ!」

緒川「はい!」

 

次回へ続く

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