転生したら推しに会えた件   作:利愛

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「リムル様、カレン様!戻られましたか!」

 

 

村に戻るなり、リグルドが走り寄る

どうやら私たちを探していたようである

 

 

「どうかしたのか?」

 

 

リムルの問いにリグルドは背筋を伸ばしつつ

 

 

「は!不審な者を捕らえましたので報告に、と」

 

 

と答えた。

不審な者?

今、この時点で物語のどの部分かは分からないが、リムルがずっとスライム状態だということは…

 

 

「不審?どっかの魔物の一味か?」

 

「いえ、人間です。ご命令通り此方からは手出ししておりません。」

 

 

人間という言葉を聞いて確信が深まった

きっとシズさんたちが来たんだろう

リムルは嬉しそうにして、

 

 

「よし!会おう。案内してくれ。」

 

 

とリグルドの肩に飛び乗った

 

 

「カレン様はどうされますか?」

 

「一緒に行くよ」

 

 

練習の末に発することの出来るようになった声で答える

前世より声が高いのは、生まれたてだからだろうか

 

リグルドはかなり驚いた後、気を取り直して案内をしてくれた

 

 

 

 

 

 

 

「こちらです。」

 

 

暫く歩いて着いたのは簡易テント

私が狙っていただの、俺が狙っていただの、争いの声が聞こえる

もうここで疑いの余地はなくなった。

絶対にシズさんたちだ

 

あまりの賑やかさに言葉を失ったリムルを横目にテントへ入る

 

 

「あー!カーバンクル!」

 

 

テントの中へ入るなり女の子…エレンが私を指差して叫ぶ

二人の男、カバルとギドは有り得ないとでも言いそうな顔をする

 

この世界ではカーバンクルは有名なようだ

 

 

「はじめまして。カレンと申します。寛いで頂けておりますか?」

 

 

失礼のないようにそう言うと、エレンが走り寄ってきて私を抱き上げる

 

かわいいとか何とか言いながら頬ずりをされている私を魔物_まあ、実際そうなんだけども_を見るような目で観察する二人の男

たしか、カーバンクルは喋らないんだっけ?

だから不思議がられているのかもしれない

 

ちなみにシズさんはマイペースにお肉を食べている

 

 

そんな中、リグルドは私とリムルの紹介を済ませるとさっさと出ていってしまった。

私はと言うと…

 

 

「可愛い〜!」

 

「や、やめて…」

 

 

未だにエレンに捕まっていた

初めはリグルドが助けてくれるかと思ったが、人間に手出ししないということで諦めたようだった

そこは助けてほしかった…

 

可愛がられるのはこの姿だから仕方ないとはいえ、そろそろ離していただきたい

シズさんとお話してみたいのだ

本来ならカーバンクルパンチで抵抗するのだが、お客さんにそんな事出来るはずもなくされるがままになっていた

 

 

「おい、そろそろやめた方がいいんじゃねーか?そもそも失礼だろ」

 

 

私の気持ちを知ってか知らずか、カバルが注意した

注意されたエレンは素直にごめんなさい!と私を離したが、少ししょんぼりしている

 

 

「お気になさらず。私はただの魔物ですので」

 

 

フォローを入れつつエレンの手に肉球を乗せると、エレンは元気を取り戻したようだった

 

 

一段落着いたところでシズさんの横に移動する

シズさんは食べるのをやめて頭を撫でてくれた

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