この素晴らしい世界で仲間と仲魔に祝福を   作:入江文学

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部屋の大掃除してたら出てきたこのすば2巻が面白くて掃除が全くはかどらなかったので初投稿です。
感想で死ぬほどこき下ろしてほしい おねがいします


この素晴らしい世界といえど知らないあいだに連れてこられたらはたして素晴らしい世界と言えるのか

ー志なかばで 力尽きし者よ これより先は 魂の還るところ 恐れることはないー

 

じゃり、と 自分が地に臥していたことに気がつく

 

ー死の安らぎは 等しく訪れよう 人に非ずとも 悪魔に非ずとも 大いなる意思の導きにてー

ジジ...ジ...と音が聞こえる・・・右腕に装備していたCOMP――腕に装着する小型PC――を見やるが液晶にヒビが入ってしまっている 半分以上が写らなくなってしまっているが、なんとか確認できた文字列に[DEAD]がチラリと見える。

 

ー虚ろなるものから真実へ 闇の中から光のもとへ 滅びゆくものから不滅のものへー

 

頼りの仲魔は全滅していると考えていいだろう・・・自分が記憶している最後の光景はテングの集団からシバブーを喰らいそのまま動けなくなった自分をかばいながら戦う仲魔の姿、戦いの最中、誰が放ったのか分からない爆発・・・そして最後に「うわっ!悪魔くさっ!!エンガチョ!エンガっ・・・あ」

という誰かの声・・・そこで自分の記憶は途切れている。

あの声はなんだったのか、最後の「あ」は一体何だったのか・・・もしくは仲魔の誰かが自分を命からがらココまで連れて逃げてくれたのか、それとも・・・少なくとも確かなのは、自分が今見知らぬ場所で一人倒れていたことだけだ。

生きているならもう一度、右手に破魔矢 左手に蠱毒皿 両手で合わせて経験値を生み出すまでの事、Lv55くらいまで粘って餃子になってしまった友人と勝手に仲魔を一人盗っていった友人をぶん殴り、六本木に行ったりしなければならないのだ・・・他にもやることが会った気がするがすべて些事だ、些事。

痛む体をなんとか起こし

 

[ーーマグーーターート反応ーー確認ーーー]

 

少し離れた所に落ちている、自分が持つCOMPを一回り蓋周りも小さくしたような何かが目に入る。

 

[再起動実行、メッセージを再生します「ザ・・・ザザ・・俺には無用の長物だった・・・だけど誰かには必要なものかもしれない、だからこれは残す、上手くやってくれ」―――メッセージを終了します]

 

どうやらこれは誰かが”遺して”くれた物のようだ、ありがたく貰い受けておくことにする

先達からの贈り物はありがたい、が、先ずはここを脱出することが先決だ、出口があればの話だが

と不安に思っていた所に、左手に持っていた機械の液晶にメッセージが表示される。

>*洞窟*のマップを表示します

 

名も知らぬ先達に感謝しながらも、マップを確認し、液晶の光を頼りに『洞窟』の出口へ向かっていく。

道中、この機器もCOMPとして扱えること、液晶が割れ扱いにくいことこの上なかった自分のハンドターミナルから仲魔のデータをコンバートできることが分かったため、すべて送信する。

 

 

眩い陽光が見える、洞窟の出口にたどり着いたのだ

洞窟の薄暗さに慣れていたせいでしばらく眩しさに目を潰されその場に動けずにいたが、やっと明るさに慣れたと思えば、周りの光景に今度は動けなくなる。

 

なんだ、ここは、何処なんだ?

 

一面に広がる緑の絨毯、澄んだ空気、遠くに見えるのは川だろうか、振り返って自分がなんとか出てきた洞窟周辺を見ればちょうどそこは森林と草原の境目になっているようだった。

 

何処だ、ここは?

自分はあの荒廃した東京に居たのでは無かったのか?もっというと端っこの方の四天王の館で蠱毒皿担いでレベリングしていたはずだ、だが目の前に広がる光景は清々しいほどに大自然溢れている。

新しいCOMPー古い方は邪魔なだけなので外して道具を仕舞うバッグに詰め込んだーを見るがさっきの洞窟のようにマップは表示されていなかった。

もっと正確に言うなら今この瞬間からマップが生成されているようだった、洞窟とは違い凄まじく大雑把な、アメーバのようなもんやりした地図だが。

 

とはいえココでじっとしていても何も始まらない。仕方がないので兎にも角にも歩を進める。洞窟付近を離れ、痛む体にむち打ち草原を歩き目の前に見える丘を迂回するかどうか、ギシギシと苦痛を訴える体と一人相談していると

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!!!」

猿叫か何かかな?と思わず思う(?)叫び声が丘向こうから聞こえる。

困っている人間は放ってはおけない、とまでは言わないが、これ程バカでっかい悲鳴が聞こえては流石に何があったかと思い丘を駆け上る。

そうして目の前に広がる光景は

 

「か、カ、かじゅまさぁぁぁぁぁぁああああああああああああああビュブッ!!!!!」

「アクアァーーーッ!!!!!」

 

バカでかい蛙に飲み込まれていく少女とそれを見て叫ぶ少年であった。

 

・・・。

 

困っている人間は放ってはおけない聖人君子とは言わない、言うつもりもなく、そんな事を心がけるつもりも特にはない、が、だからといって目の前の光景を止めれる力があって振るわないのは人の心が無いだろう。

流石にバカでっっかいカエルが人をングング飲み込んでるのをぼ〜っと見過ごせるような倫理観ではない、必至に抗っていたようだし、この地域特有の風呂の代わりにカエルに飲まれる文化とかでも無いのだろうし

 

そんな事を頭にふわふわ浮かべ散らかしながらも、少し前のー平和な頃ならばー自分なら触れることも、使うことも無かったであろう武器――拳銃を取り出し弾が装填されていることを確認する、少し離れた場所だがアレだけ的がデカいならどうにでもなる。

遠目からだが少なくとも3,4mはあるだろう、早々外しはしないはずだ

狙いをつけて、撃つ。

 

パン!というもはや聞き慣れてしまった音を耳朶に受けつつカエルの様子を見る。

ヌグムグと喉を動かしていたが数秒でその動きが緩慢になり、最後には弛緩したようにベッタリと、文字通り潰れたカエルのようになっていた

 

 

カエルの近くに居た少年は唐突に銃をぶっぱなしたこちらを見つけてギョッとしていたが、カエルがビクビクと痙攣しだしたのをみて何やらこちらに手を振った後、カエルの口から1本だけ伸びていた足を引っ掴んで救出しようとしていた。

自分も駆け寄り二人で足を1本ずつ掴んで引っ張り出す。

なんとかどうにか、デュルン!!と救出に成功するも反応がない、小さく身じろぎはしているようだったが・・・

「んっぶぇぇぇええええんぅうんああああああああああああ!!!!!!あ”り”が”どぉ”お”お”~~~~~!!!!」

滅茶苦茶でかい声で叫びながら生臭い液体まみれの美人のお姉さんが唐突に立ち上がったかと思えばこちらに向かってきた。

「かじゅまさんも知らない人もあ”り”が”どぉ”お”お”ぉ”ね”ぇ”ぇ”!!!!」

 

うわっ生臭っ、怖っ 

 

パンパン!パン!!

 

「んぎぇェ!!」

「アクアーっ!?!?」

 

しまった、つい反射で撃ってしまった。しかもやたら挑発的でセクシーな太ももに2発、倒れた所にプリンっと可愛くこちらに撃ってくれと言わんばかりに向けてきた尻に1発

実弾ではなく、威力が多分に劣るものの、カエルに叩き込んだものと同じ、耐性がなければ食らったが最後、嬲り殺し確定に出来る”麻痺”させる神経弾をだが・・・しかし粘液まみれデュルンデュルンの人が急に抱きつかんばかりにこちらに迫ってきたら発砲もやむなしでは?そう考えればこれも正当防衛だろう・・・俺は無罪なんです刑事さん

 

「いややむ無しでは無ェよ!!なんちゅーことしてんだ!刑事さんもこいつ現行犯で逮捕だよ!」

安心しろ、峰神経弾撃ちだよ

「峰の部分が何にもねぇよ!?」

 

 

とはいえ、この出会いは概ね、グットコミュニケーションから始まったと言えるだろう。

 

「いやどう考えてもバッドコミュニケーションスタートだろ!!」

 




書いててこれ面白いか?ってなりながら初投稿です。
3年くらいたって自分でも忘れた頃に見直したらちょっとおもろいやん…てなるのが目標です。
嘘、めちゃめちゃ皆からコメントもらったりも評価貰いたいです ちやほや
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