ブラコンorシスコン!?   作:御沢

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青とオレンジV3

誕生日の次の日。私は、誕生日プレゼントをあげるついでで、雨宮くんの病室へと向かった。

どうしよう、心臓がバクバクだ。ドキドキじゃなくて、バクバク。まさか、実のお兄ちゃんと今まで試合してたなんて・・・幼馴染が友達なんて・・・知らなかった。

そして、辛かった。お兄ちゃんである雨宮君は、私のことを覚えていたのに・・・私は、お兄ちゃんである雨宮くんのこと、1つも覚えていなかった。私、どれくらい雨宮くんを・・・知らず知らずのうちに、傷つけていたのかな。

 

 

コンコンッ。

「はーい」

「空野・・・空野葵です」

「えっ!?・・・どうぞ、入って」

そう言われるがまま、私は雨宮くんの病室へはいった。雨宮くんは、昨日天馬からもらったサッサーボールを磨きながら、ホーリーロードのDVDを見ていた。確か、これはVS月山国光のときのだ。これは、予選編から入っているから、意外と長い。

「ごめんね、昨日から・・・」

あぁ、もう・・・。謝罪したいことがたくさんありすぎて、わかんなくなってくる。

「ううん。それで、今日は何かな?」

「あっ、えっとね・・・。誕生日日プレゼント・・・私もあげたいなーって・・・」

後ろで手をもぞもぞさせ、顔を真っ赤にする私。雨宮くんは、目をぱちくりしている。そして、やさしく微笑んだ。

「ありがとう。何くれるの?」

「えっとね・・・何あげたらいいのかわかんないから・・・とりあえずスポーツタオルだけだけど・・・いいかな?」

雨宮くんは、本当に太陽みたいな笑顔を向けてきた。

 

 

「お兄ちゃん・・・」

小さな声で、私はつぶやく。雨宮くんは、気が付いていない。それでいい。そのうち、ちゃんと話すから・・・。

 

 

そして、私はとうとう気持ちが決まった。―――ちゃんと言わなきゃ。

「雨宮くん・・・」

「何?」

「私・・・はね・・・あの、その、えぇっと・・・雨宮くんの・・・その・・・ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふたっ・・・双子っ・・・の妹・・・です・・・」

「ッ!?」

・・・やっぱり・・・。そんなこと、急に言われたら驚くよね・・・。ごめんなさい。でも、私はちゃんと伝えなきゃいけなかったんだ・・・。拒否されたって、何言われたって、もういい。もう2度と、会えなくてもいいから・・・。

「そ、そんな・・・本当・・・なの?」

「ごめんね・・・。いきなり。実は、昨日私の誕生日で、それで両親から聞いたの。私が養子だってこと、双子のお兄ちゃんがいたこと、元の名前は“雨宮葵”だってこと・・・それで、確信した。私は、雨宮くんの実の妹だ、って・・・。拒否されたって、軽蔑されたって、それでもいいっ!伝えときたかったから・・・っ!!」

私の言葉は、そこで途絶えた。―――雨宮くんが、私を抱きしめたから。

「葵っ・・・!今、思い出したよ・・・!妹の名前は・・・葵だ・・・!会いたかったよ・・・!」

私、どうしよう・・・。すごくすごくすごく、うれしくて仕方がなくって・・・涙が出てきちゃうよ・・・っ。

「たいよっ、太陽ぉ~っ!!」

「葵っ・・・葵っ・・・!」

 

 

しばらく私たち兄妹は、再会を喜んでいた。そのあと、しばらくしてコンコン、と部屋のドアが鳴った。雨宮くん―――太陽が、返事をした。そこに入ってきたのは、剣城3兄妹だった。

「あぁっ!優一さん!」

「やぁ、久しぶりだな」

どうやら優一さんと太陽は、知り合いらしい。優一さんは、あまり私たちのことを気にしていないみたい。瑠奈は、すごくやさしい顔をしている。剣城君は、なぜ私たちが一緒にいるのかわかっていない。

優一さんと太陽は置いておいて、私と剣城兄妹は、いったん外に出た。

 

 

「葵、よかったっ!!本当に、よかったわね」

「瑠奈ぁ・・・助言、ありがとうッ!!」

「おい、瑠奈・・・いったい何が起こっていたんだ・・・!?」

私たちは、ベンチに座り、さっき買ったジュースを飲んでいるところ。そして、剣城君にも事情を話さなくてはいけない。

「あのね、私と太陽は・・・双子の妹で・・・」

「はぁっ!?」

「・・・京介、うるさいわ」

あらら、剣城君、シュンとなっちゃった。でも、耳だけは動いていた。

「瑠奈・・・本当にありがとう」

「ううん、いいのよ。本当によかったわ」

 

 

そして、私たちは病室に戻った。病室では、太陽と優一さんが、ホーリーロードのDVDを見ている最中だった。

「あ、おかえり~3人とも」

「ただいまっ♪」

あぁ、これからが楽しみだな♪

 

 

剣城3兄妹が帰った後、私と太陽だけになった。

「あの・・・太陽?」

「葵」

「あのぉ・・・」

「葵」

「もう!なにぃ?」

「葵。・・・こうやって、また兄妹として再会できるなんて・・・うれしい!」

「・・・うん、私も」

ねぇ、太陽?私もね、またいっしょにいることが出来て、本当に、本当にうれしいんだよ?私だって、本当にうれしい・・・!

 

 

家に帰ってから、今日会ったことを、私はお父さんとお母さんに話した。

「・・・ってことだったの」

「そう・・・よかったわね」

お父さんとお母さんは、本当に喜んでくれた。よかった・・・。過去のこと、拒否されるんじゃないかって・・・正直、不安だったの。

これからは、もっと楽しい毎日になりそうだね♪

 

 

 

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